筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。


3月の校長室から・離任のご挨拶

 敷地内のソメイヨシノが満開となり、チューリップが咲き始めました。すっかり暖かくなり、春がやってきた!と実感する日々です。

チューリップの写真  先日、15日に卒業式を行いました。新型コロナウイルス感染症対策のため、幼稚部・小学部、中学部及び高等部普通科・音楽科、高等部専攻科の3部に分かれての卒業式になりましたが、保護者、在校生、関係教職員で新しい一歩を踏み出す卒業生・修了生を祝福しました。
 卒業式では、一人ひとりに卒業証書・修了証書を渡しました。証書を受け取る凛とした姿を見て、卒業生・修了生が本校で過ごした日々を思い返しました。今年度の卒業生のみなさんは、それぞれ小・中・高等学校、あるいは小学部、中学部、高等部等の卒業を前にして、新型コロナ感染症拡大防止のために突然の家庭学習期間となり、年度がかわり、4月に入学したものの、登校は6月からということで、コロナ禍の中で学校生活が始まり、3年間、常に「コロナ」を意識した生活を送ってきました。だからこそ、学校生活の区切りとして、卒業式は保護者の方や在校生、教職員が一堂に会し、卒業・修了と新たな門出をお祝いしたいとの思いがありましたので、卒業生・修了生49名全員が揃い、無事に式を執り行えたことに安堵しています。
 コロナ禍の3年間で、様々な活動が制限された中での学校生活でしたが、コロナ禍でもできること、コロナ禍だからできることを考え、実行した卒業生でもありました。特に、今年度は、修学旅行や運動会、朗読劇発表会、定期演奏会といった行事を楽しみ、部活動に汗を流したり、中には、トビタテ留学JAPANでタイに留学に行ったりと、日々の学校生活の中でそれぞれの個性を発揮しながら、様々なことにチャレンジしてきました。
 これからも、一緒に過ごした仲間、そしてこれから出会う仲間を大切にして、
 しっかりと前を見据えて、大いなるチャレンジ精神をもって、自分の選んだ道を堂々と歩いていってほしいと願っています。

玄関の壁面飾り 体育館前の壁面飾り


 17日には、修了式も終え、今は学校にも寄宿舎にも幼児児童生徒の姿はありませんし、元気な声も聞こえず、淋しい思いがします。

 こうした中、とても嬉しいニュースがありました。2月末に実施された理学療法士の国家試験の合格発表が昨日、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の国家試験の合格発表が本日、それぞれ行われたのですが、今年度の卒業生全員が合格しました。専門的知識を学び、臨床実習を積み、教員の励ましやクラスで支え合いながら、全員が合格できたことを心から嬉しく思います。
 4月からは、医療従事者として勤務する者、学びを継続する者等、それぞれの場で、知識や技術を活かして活躍することを期待しています。

 私事ですが、今年度をもって、定年退職いたします。一人ひとりの障害や課題も異なりますが、本校に集う全ての幼児児童生徒のみなさんが、「本校で学んで良かった」と実感していただけるよう、学校運営に努めてきたつもりですが、至らなかった点も多々ありましたこと、お詫び申し上げます。
 保護者の皆様、そして関係機関や地域の皆様を始めとして子どもたちを見守り、支えてくださっている多くの皆様、紙面をお借りしてのご挨拶になりますが、2年間、本校の教育活動へのご理解とご協力をいただきましたこと、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
 今後とも本校への温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。

令和5年3月24日
 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長  星 祐子

学校長挨拶 バックナンバー

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2021年度
 
  • 2022年 4月19日「4月の校長室から」  
  • 2022年 5月26日「5月の校長室から」
  • 2022年 6月28日「6月の校長室から」
  • 2022年 7月27日「7月の校長室から」  
  • 2022年 8月24日「8月の校長室から」  
  • 2022年 9月28日「9月の校長室から」
  • 2022年10月26日「10月の校長室から」
  • 2022年11月29日「11月の校長室から」  
  • 2022年12月22日「12月の校長室から」  
  • 2023年1月16日「1月の校長室から」  
  • 2023年2月27日「2月の校長室から」
  • 2023/3/27