筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。


校長室から

人を育て、人に支えられてきた学校― 150年の歩みを支えてきた「つながり」――
 間もなく1学期が終わろうとしています。
 この4か月を振り返ると、授業や学校行事、校外学習、寄宿舎での生活など、さまざまな場面で幼児児童生徒たちの成長を感じることができました。その姿を見ながら、本校は多くの人とのつながりの中で今日まで歩んできた学校なのだということを改めて感じています。
 創立150周年を迎えた本年度、「校長室より」では、本校の歴史を振り返っています。5月は、本校が誕生した時代の願いについて、6月は視覚障害教育の専門性について所感を掲載してきました。今月は、本校を支えてきた「人」に目を向けてみたいと思います。
 150年という長い歴史の中で、本校からは多くの卒業生が巣立っていきました。それぞれが社会のさまざまな分野で活躍し、後に続く幼児児童生徒たちにとって大きな励みとなっています。
 また、本校の教育は、教職員だけで成り立つものではありません。
 幼児児童生徒たちの成長を温かく支えてくださる保護者の皆様、長年にわたり学校を応援してくださっている後援会や同窓会の皆様、地域の皆様、医療・福祉・教育・企業など多くの関係機関の皆様とのつながりがあってこそ、本校の教育は今日まで受け継がれてきました。

 本校の幼児児童生徒の学びには、同世代の多いこともあり「一人ではできないことも、みんなで知恵を出し合えば道が開ける」という関り方があります。今でいう、協働的な学びでしょう。
 教育活動においても、一人の教職員だけで完結するものではありません。教職員同士が学び合い、寄宿舎指導員、養護教諭、栄養教諭、事務職員をはじめ、多くの教職員がそれぞれの立場から幼児児童生徒たちを支えています。そして、保護者や関係機関とも連携しながら、一人一人の成長を支えています。
 この「チームとして幼児児童生徒を育てる」という姿勢もまた、本校が長い歴史の中で受け継いできた大切な財産ではないでしょうか。
 歴史は、過去の出来事として残るものではなく、今を生きる私たちの教育の中に息づいています。150周年という節目を機に、その歩みを大切に受け継ぎながら、子供たちとともに未来への新たな一歩を歩んでいきたいと思います。


令和8年7月9日 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 森田 浩司

校長室から バックナンバー

 以前の校長室からはこちらからご覧いただけます。

2025年度 2025年 4月4日「着任の挨拶・学校教育の方向性について・学校としての決意」
2025年 4月18日「新しい生活のスタートで学んだ “生きる力” 〜地域とともに、生徒たちとともに〜」
2025年 5月7日「地域に支えられて~放課後等デイサービス事業所との連携~」
2025年 5月23日「理学療法科の授業に協力して:社会に生きる力を育む実践の場」
2025年 6月2日「地元・大阪で輝いたその一蹴——ブラインドサッカー国際大会 優勝の報告」
2025年 6月23日「沖縄慰霊の日に寄せて ~平和を考える給食時間~」
2025年 7月7日「理学療法士国家試験における合理的配慮について ~視覚障害のある受験生のために~」
2025年 7月25日「足元の自然に耳をすませて~飯盛山登山に代わる自然観察から~」
2025年 8月5日「自立へつながるキャンパス体験~「支援を受ける側」から「支援を活かす側」へ~」
2025年 8月21日「視覚障害教育への熱きまなざし ~ それぞれの夏季研修の始まり ~」
2025年 9月2日「「準備は裏切らない!」——全国大会 優勝、そして次の挑戦へ!」
2025年 9月25日「音楽に込めた想い ―音楽科3年生の挑戦」
2025年 10月7日「未来の教師たちとともに ~自立活動の重みを伝えて~」
2025年 10月29日「あふれる二人羽織 ~視覚障害教育の基本~」
2025年 11月4日「からだを診る、こころにふれる ―ALSの方々との出会いから学ぶ―」
2025年 11月27日「「ちいさな力、大きながんばり!」みんなのうんどうかい」
2025年 12月9日「31人の世界が並んだ日 ~ 一日だけの作品展 ~」
2025年 12月22日「未来の理療師~養成施設との連携が拓く理療教育~」
2026年 1月7日「新年にあたってのご挨拶 ―150周年の節目の年―」
2026年 1月30日「挑戦の先に広がる学び ― トビタテ!留学JAPANを通して―」
2026年 2月12日「学校を支える温かなまなざし- 触感に込められた思いやり」
2026年 2月27日「視覚障害教育の現在地― 全国からの120名とともに考えた、授業と協議のかたち ―」
2026年 3月17日「音で感じる、料理の時間―寄宿舎「サウンドフルクッキング」の取組―」
2026年 3月25日「新たな門出 ― 魂のこもった卒業演奏とともに ―」
2026年度
2026年 4月 1日「学校教育の方向性、創立150周年を迎えて、学校としての決意」
2026年 4月20日「創立150周年の年のはじまりに ― 歴史の中にいる私たち ―」
2026年 5月13日「研修から見えてきた盲学校の現状 ―関東地区盲学校ルール研を開催してー」
2026年 5月25日「本校の創立期を振り返る ― はじまり ―」
2026年 6月11日「人を支える学びの、その先」
2026年 6月22日「受け継がれてきた専門性 ― 視覚障害教育の工夫と積み重ね ―」

2026/7/9