このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
校長室から
新年にあたってのご挨拶 ―150周年の節目の年―
新しい年を迎えました。
私にとっては、本校に着任して初めて迎える新年となります。こうして教職員の皆さん、そして幼児児童生徒とともに、新たな一年のスタートを切ることができることを、あらためてありがたく、そして嬉しく感じています。日々、幼児児童生徒一人一人に真摯に向き合い、授業や学校生活、行事、寄宿舎、保護者対応など、さまざまな場面で力を尽くしてくださっている教職員の皆さんの姿に、着任以来、何度も胸を打たれてきました。本校の教育は、まさに一人一人の専門性と温かなまなざしによって支えられているのだと、日々実感しています。
さて、本年は本校が創立150周年という、大きな節目を迎える記念すべき年でもあります。150年という長い歴史は、決して当たり前に積み重なってきたものではなく、先人の努力と、時代ごとに教育を支えてこられた多くの方々の献身の上に成り立っているものです。その重みを、今年一年、改めて噛みしめていきたいと思います。予定されている150周年記念式典は、単なる「お祝いの行事」ではなく、これまでの歩みを振り返り、そして次の時代へと本校の教育をつないでいくための大切な節目です。幼児児童生徒が、「自分はこの学校の歴史の一部なのだ」と誇りを感じられるような、そんな機会にしていきたいと考えています。
本校が担ってきた役割は、単に知識や技能を教えることではなく、視覚に障害がある幼児児童生徒が将来、社会の中で自分らしく生きていく力を育むことにあります。そのために、私たち教職員が、互いを尊重し、支え合い、学び合える存在であり続けることが、何よりも大切なのだと思います。
今年一年、学校として大切にしたいのは、
引き続き、「幼児児童生徒の可能性を信じること」、そして「職員同士が信頼し合える学校であり続けること」です。一人で抱え込まず、声を掛け合い、助け合いながら歩んでいく。その姿そのものが、幼児児童生徒にとっての安心につながっていくのだと信じています。私自身、まだまだ学ぶことばかりですが、皆さんと対話を重ねながら、本校のさらなる充実と、150年の歴史の先に続く新たな一歩を、ともに築いていきたいと考えています。
本年が、幼児児童生徒にとっても、職員の皆さんにとっても、そして日頃より本校の教育活動を温かく支えてくださっている保護者や関係する方々にとっても、実り多く、希望に満ちた一年となりますように。
本年も、本校の教育へのご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
令和8年1月7日 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 森田 浩司
校長室から バックナンバー
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2025年 4月18日「新しい生活のスタートで学んだ “生きる力” 〜地域とともに、生徒たちとともに〜」
2025年 5月7日「地域に支えられて~放課後等デイサービス事業所との連携~」
2025年 5月23日「理学療法科の授業に協力して:社会に生きる力を育む実践の場」
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