このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
校長室から
地域に支えられて~放課後等デイサービス事業所との連携~
本校では、視覚障害のある子供たちが、地域の中で豊かに暮らし、学校生活もより充実したものとなるよう日々取り組んでいます。その中で、放課後等デイサービス事業所の皆様のご支援が、子供たちの成長と安心につながっていることに、心から感謝の意を表したいと思います。
現在、本校小学部に在籍する子供たちが利用している放課後等デイサービスとして、「いちごの会」「ウィズ・ユー雑司が谷」「オリーブキッズ」「ライトハウス」の4つの事業所があります。いずれの事業所も、視覚障害という専門性の高いニーズに対して真摯に向き合い、受け入れの体制づくりに尽力してくださっています。視覚障害のある子供たちを受け入れること自体が、まだまだ難しいという話を聞く中で、こうして門戸を開いてくださっていることに、学校としても、そして保護者の皆様にとっても、大きな安心と励ましになっています。
特に「いちごの会」については、学校の近隣にあり、在籍する子供の保護者が中心となって運営されているというご縁もあり、先日、直接お話を伺う機会を得ました。放課後の時間に、子供が安心して過ごせる場があることは、本人にとっても、家庭にとっても、日々の生活の大きな支えです。
他の事業所においても、日常生活の自立に向けた取り組みなど、それぞれの特色を活かしながら、子供たちの「今」と「これから」を見据えた支援を行ってくださっています。
それぞれの取組、支援そのものが、地域の方々の障害の理解につながるものと考えています。是非、時間をつくって他の事業所にも伺いたいと考えています。
学校だけでは担いきれない放課後の時間に、地域の多様な取組・支援の手が差し伸べられることは、子供たちにとって大きな力となり、今後の暮らしの支えとなります。
これからも、地域の皆様とともに、一人一人の子供たちの育ちと学びを支える学校でありたいと願っています。
令和7年5月7日 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 森田 浩司
校長室から バックナンバー
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2025年 4月4日「着任の挨拶・学校教育の方向性について・学校としての決意」
2025年 4月18日「新しい生活のスタートで学んだ “生きる力” 〜地域とともに、生徒たちとともに〜」