このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
校長室から
〇本校ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
令和7年4月1日付で校長に着任いたしました森田浩司と申します。
本校は、1875年に楽善会を組織し、盲教育の活動を開始しました。翌年の1876年には楽善会訓盲院が創立され、それ以来、日本の視覚障害教育を先導してきた、我が国唯一の国立の視覚特別支援学校です。
今年度は、幼稚部7名、小学部31名、中学部32名、高等部普通科44名、高等部音楽科4名、鍼灸手技療法科20名、理学療法科10名、計148名の在籍でスタートいたします。
また、令和8年には創立150周年を迎えるにあたり、その準備も進めています。全国の視覚障害教育において先導的な役割を果たしてきた本校の歩みを継承するとともに、決意を新たにし、全力で職務に邁進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
〇学校教育の方向性について
近年、教育の在り方は時代の変化とともに大きく進化しています。
ICTの活用、キャリア教育の充実、インクルーシブ教育システムの理念などは、本校が積極的に取り組むべき重要な課題です。
また、学校教育における「令和の日本型学校教育」の姿が、令和3年1月の中央教育審議会答申で示されています。
今年度、本校では、次の3つの姿の実現を目指すことで
「信頼され、協働する附属視覚特別支援学校」として、関わるすべての方々が共に学び、成長できる学校を目指します。
1.子供たちの姿
自らの可能性を信じ、自分に適した手段で学ぶ喜びを実感しながら成長する。
2.教職員の姿
子供一人一人の思いに寄り添い、共に成長する喜びを分かち合う。
さらに、自己研鑽を重ね、新たな知見を切り開きながら、使命感をもって教育に取り組む。
3.附属視覚特別支援学校の姿
視覚障害教育の拠点として、時代の要請に応えながら、進化し続ける。
〇学校としての決意
本校には、高い専門性と情熱をもつ素晴らしい教職員が揃っています。私たちは、視覚に障害のある子供たちの未来を切り拓く力となる資質・能力を育むことを目指し、「伝統を誇りにしつつ、さらに一歩先を見据えた教育」を実践していきます。
そのためには、新たな挑戦を恐れず、知識と経験を活かしながら、未来の教育を形作ることが不可欠です。また、保護者の皆様をはじめ、本校に関わるすべての方々のご理解とご協力が大きな支えとなります。
子供たちの自立と社会参加、そして豊かな人生の実現という共通の目標に向かい、学校と地域が一体となって歩みを進めていくことが重要です。これまで受け継がれてきた伝統を大切にしながら、新たな時代にふさわしい教育を実現できるよう、力を尽くしてまいります。
今後とも、ご理解とご支援を心よりお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
令和7年4月4日 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 森田 浩司