筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

教育活動等の紹介

 不定期ではありますが、このページでは、日々の教育活動を中心に、本校主催の研修会報告、卒業生の活躍などを紹介していく予定です。

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中学部文化祭を開催

 10月25日、中学部文化祭を開催しました。
 午前の部では、1年生が文化祭の準備で起こった道具の破損をきっかけに仲間外れの状態が生じたものの、生徒同士で問題を解決していく物語(自作)、笑いを交えながら演じました。2年生は、クラスが文化祭で何を行うかを話し合い、合奏を完成させる物語(自作)を演じました。実際に合奏も行いました。3年生は、ハロウィーンでの学校での幽霊と対決する物語(自作)を通じて、クラスで仲良くすることの大切さを表現しました。
 全体合唱では、「360日の紙飛行機」(AKB48)を32日で気持ちを込めて歌いあげました。,br>
 午後の部では、アニメ研究部は活動で作成したレポート発表、手芸・工作部は個人作品と合同作品の展示を行いました。囲碁研究部と文化競技・対局研究部は、視覚を必要としない道具を使った、囲碁、将棋、オセロの体験会を開催しました。

ステージでの朗読劇 作品展示
手芸・工作部の作品展示 アニメ研究部の研究発表

 今年度は、多くの御家族の方に加え、卒業生を含む高校生、小学生とその保護者の方、約80名に参観いただきました。ありがとうございました。
 なお、舞台発表など一部の写真は、個人情報保護の観点から、画像処理を施行して掲載しています。

(2025年10月28日)

中学部3年 オンライン交流授業を実施

 10月14日(火)、本校中学部3年生の生徒12名と、都立八王子盲学校の4名の生徒が、社会科の授業の一環としてオンライン交流授業を行いました。
 今回のテーマは「誰にとっても使いやすいスーパーの在り方とは」。共生社会の実現に向け、多様な視点から買い物のしやすさを考えることを目的に実施されました。

 授業では、参加者が2つのグループに分かれ、「スーパーのセルフレジを利用する10人のさまざまな立場の人々」を演じる台本を読み上げ、それぞれの登場人物の視点や困りごとについて意見を交わしました。「店員がどこにいるのかわからず不安になった」「商品を見るために顔を近づけたら棚に頭をぶつけてしまった」といった各自の体験が共有されるたび、参加者から深い共感の声が上がりました。

 その後は、どんな工夫があればすべての人にとって使いやすいスーパーになるのかについて、活発な議論が展開されました。「音声案内の充実」や「セルフレジの高さの工夫」など、様々なアイデアが出され、他者の視点を取り入れることの大切さを学ぶ機会となりました。

台本を読む様子 GIGA端末で相手校の意見を聞く様子

この授業を通して生徒たちは、多様な立場を想像し理解しようとする姿勢を育むことができました。「誰もが安心して利用できる社会」について考える、貴重な学びの時間となりました。
(2025年10月28日)