教育活動等の紹介
不定期ではありますが、このページでは、日々の教育活動を中心に、本校主催の研修会報告、卒業生の活躍などを紹介していく予定です。
中学部3年 修学旅行
3年生が、4月21日~23日の2泊3日で大阪方面で修学旅行を実施しました。
本校中学部の修学旅行の行き先は、2年次の学級活動で行き先を決める段階から、生徒による主体的な調べ学習と話し合い活動で決めて行っています。
行きの新幹線の中では、行き先候補となりながら断念した名古屋名物の駅弁を食べ、気分を盛り上げました。
国立民俗学博物館(大阪府吹田市)では、民族衣 装を着て、民族楽器の演奏体験をしました。また、世界の像や日用品など多くの展示品に触れ、知識を増やしました。
なんばグランド花月では、本場のお笑い文化を体験しました。
ユニバーサルスタジオジャパンでは、非日常のおもてなしや映画音楽をともに楽しみました。
また、お好み焼きやたこ焼きなどの粉ものを食べ歩きをしながら、地域の食文化を体験しました。
修学旅行委員生徒が、手引きや班行動の計画を立て、宿泊場所の御協力もあり、親睦を深めることができた旅行ができました。
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万博記念公園 太陽の塔にて集合写真 | 民族学博物館にて楽器演奏体験 |
(2025年6月2日)
中学部 遠足
中学部生徒全員32名で、5月9日金曜、神宮外苑及び明治神宮周辺への遠足を実施しました。
本校中学部は、首都圏以外の出身生徒もいることから、都内の名所をめぐりながら、歩行の力や公共交通機関の利用スキルを高めています。
1年生から3年生の混成による班構成とし、可能な生徒は、生徒同士で手引きを行いながらコミュニケーションを図れるようにしています。
国立競技場周辺では大きな施設と広さを感じ、表参道周辺では観光のお客さんの声を聞き、そして、明治神宮周辺では砂利道の間隔とたくさんの木々を感じながら歩きました。
ふだん歩くことに慣れてない生徒にとっては、かなり体力を使った一日になりました。
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新国立競技場前にて学年集合写真 | オリンピックモニュメントの触察 |
(2025年6月2日)
幼稚部 親子遠足
5月16日(金)、幼稚部親子遠足を実施しました。今年もまた練馬城址公園に行きました。当日は曇り空で気温も高すぎず、過ごしやすい穏やかな日でした。
子ども達は元気いっぱい公園での活動を楽しみました。広場では子どもたちが歌詞を考えた歌を歌ったり、保護者の方と一緒にリズム運動をしたりする中で、たくさんの笑顔が見られました。
いろいろな遊具で遊ぶ中で友達との関わりを深めながら、思いっきり体を動かすことができました。
体を動かしたあとは、春日神社へ移動し、お弁当を食べました。自然の中でみんなと一緒に食べるお弁当を前に子どもたちの食べる気持ちも高まり、いつもよりもたくさん食べられたようでした。昼食後は、神社を見に行ったり、散策をしながら自然に親しんだりと、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。
みんなで元気にリズム運動 | 美味しかったね。お弁当 | いっぱい遊んだね |
(2025年5月27日)
日彫展・触れる鑑賞教室 小学部4・5・6年生
4月25日午後、小学部4・5・6年生の児童18名が、台東区上野 東京都美術館で開催されている第54回日彫展 触れる鑑賞教室に出かけました。
今年で4回目となる本行事は、彫刻家をはじめとするガイドの方々と、対話を通して彫刻作品に触れることのできる大変貴重な機会となっています。
事前学習として、学校に寄贈された彫刻家 中村宏氏の作品を使って鑑賞の仕方を確認したり、点字・墨字版の展示作品解説をもとにイメージを広げ興味関心を高めたりして、鑑賞会に臨みました。
当日は、木・石・石膏・ブロンズ等で制作された彫刻に触れ五感を使って作品を味わう児童、身長より高く大きな作品の制作方法に疑問をもち作家に質問する児童など、いきいきとした表情で彫刻鑑賞を楽しんでいました。
視覚特別支援学校の子どもたちが、スクールバスで美術館に出向き、鑑賞ガイドの方々と対話を楽しみながら彫刻作品に触れて作品を味わうことのできる体験、表現の自由や豊かさを体全体で感じる大切な経験として、今後自身の造形制作に活かされることと思います。
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(2025年5月23日)
高等部生徒会 新入生歓迎会
4月17日午後、生徒会行事実行委員会の企画により、新入生歓迎会が開かれました。
まずは、高等部全員の自己紹介。指定の「1億円あったら何に使う?」という項目には「世界中の美味しいものを食べまくる」「学校のプールを大きくする」「宝くじを買って一攫千金を狙う」など様々な回答が飛び出し、ひとりひとりのキャラクターを知るよい機会となりました。

続いて、班対抗のレクリエーションに移ります。ひとつめは、「学校クイズ」。「今年は点字制定から何年?」「体育館側の階段を1階から4階まで上がると全部で何段?」など、本校らしい問題がたくさん出題されました。

ふたつめのレクリエーションは、「お題リレー」。くじを引いて、指定された方法でゴールまで進みます。お題は、「歩く」「スキップ」といった簡単なものから、なんと「ほふく前進」まで様々! 白熱したレースが繰り広げられ、大いに盛り上がりました。
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班ごとに決められた楽器の音や、メンバーのかけ声を頼りに進みます |
先輩後輩の垣根をこえて交流をもち、これからの高等部での生活が楽しみになる会でした。
(2024年5月16日)
高等部生徒が彫刻鑑賞教室に参加
4月29日火曜日の午後、公益社団法人日本彫刻会が上野にある東京都美術館で開催している「第54回日彫展」に高等部3年生全員が出かけ、作家のみなさまに説明をしていただきながら、思う存分彫刻を触って鑑賞しました。彫刻に秘められている作家の思い、作成の過程、素材が示す手触りや質感の違い、様々に表現されている形などを、各自のペースでじっくりと味わったり、考えたりすることができました。鑑賞の前には、各作家から、彫刻とどのように関わっているかなどを話していただきました。美術館のアクセシビリティについて研究している本校卒業生の大先輩からは、彫刻の形、大きさ、手ざわり、素材が伝える風合いなどを「彫刻のことば」として受け取って、彫刻と会話するように鑑賞してみようというお話がありました。
鑑賞の後には、グループで意見交換し、印象に残っている作品とその理由を、全体に向けて発表しました。
以下は生徒の感想の一部です。
粘土と石膏を用いて作品を制作する時に、目立たないところに扉を付けて、内側をくり貫けるようにしているということが衝撃であった。知識として知らなかった上、言われて見ても分からないような精巧な隠され方をしていたり、それそのものが作品のアクセントとして残されていたりなど、技術と工夫や発想の強さを知ったように思えた。
「どこを目立たせたいかによって作る大きさを変えるんだよ。」という言葉が印象に残っている。今まで彫刻で人間や動物を作る時はいかに現実に寄せられるかがポイントになると思っていたため、この言葉を聞いた時に「そんな彫刻で形が歪なことがあるの!?」と衝撃を受けたが、よく思い返してみると顔の大きさに反して衣装(胴体)が大きすぎるもの、上半身と下半身のボリュームが違って今にも足首が折れそうなものなど、作家さんによって注目してもらいたい所を強調する手段としてボリュームに差をつけているのだと思った。
彫刻を今までじっくり鑑賞したことがなく、平面的で木材が多いのかなと思っていたが、今回たくさんの作品を彫刻家さんの解説を聞きながら見ることができて、迫力のある大きな作品や動物や赤ちゃんを題材にしているかわいい作品などいろんな作品があり、こんなにも様々なものを表現してつたえることができるのかと、彫刻にとても興味を持つことができた。視覚を中心にして鑑賞する絵画とはまったく違い、彫刻は触って鑑賞して楽しむことができるため、私たち視覚障害を持つ人たちもたのしむことができるため、これからもっと興味を持つ人が増えると良いなと感じた。
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(2025年5月13日)