教育活動等の紹介
不定期ではありますが、このページでは、日々の教育活動を中心に、本校主催の研修会報告、卒業生の活躍などを紹介していく予定です。
中学部1年理科校外学習 上野動物園
中学部1年生は東京都恩賜上野動物園のご協力のもと、理科の校外学習に出かけました。
午前は、6種類の骨格標本を観察しました。目の位置や鼻の大きさなどを手で触って特徴をつかみ、その動物が生きていたときにどのような生活をしていたのかを考察し、その動物が何かを予想します。「学校でみたネコ科の特徴と似ている」「臼歯の上下は、右が噛み合うと左がずれ、左が噛み合うと右がずれるから、すり潰し型だと予想する」など、生徒たちから様々な意見が出されました。生徒の発表の後、動物解説員の方から説明を受け、生徒の予想が当たっていたのかどうかを確認していきました。
園内での昼食後、午後は亀やヘビなどの爬虫類の生体やトカゲの標本をじっくり観察しました。ヘビの胴体を触ってみると「背中は思っていたよりもゴツゴツしている」など、普段触ることのない爬虫類を実際に触ることで、生徒たちにとって新たな発見や学びの多い1日になりました。
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骨格標本を触察して考察する様子 | 生きたヘビを実際に触察する様子 |
高等部生徒会 第46回 東京学芸大学附属高校・筑波大学附属視覚特別支援学校 交歓会
12月17日午後、東京学芸大学附属高校との交歓会が行われました。学芸の生徒39名が来校し、本校の高等部1・2年生32名と交流しました。
今年は体育館を飛び出し、校内を班ごとに巡るレクリエーション「ミニゲーム縁日!」を企画。高等部エリアの6つの教室にそれぞれ用意されたミニゲームを楽しみ、大いに盛り上がりました。以下に、その一部をご紹介します。
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「点字早打ちリレー」 制限時間内に、班全員で点字の「め」の字をどれだけ打てるか競います。打者をどのタイミングで交替するかも戦略のうち! 点字は初めてという人が多く、1文字打てて「おお~」と声があがる場面もありました。 |
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「白杖点取りゲーム」 目隠しをして白杖を持った探索役とその指示役に分かれ、机や椅子でつくられた迷路の中でマーカーを集めます。探索役は、指示の内容をじっくり考えてから進み始める人、指示がなくともどんどん進む果敢な人、「目隠しすると意外と怖い!」と思い切って進めない人など、性格によって様子は様々。“もうちょっと”や“そっち”など曖昧な表現では伝わらないことに気付き、試行錯誤する指示役の姿も見られました。 |
実行委員の生徒たちは「新しいことに挑戦して、昨年よりも盛り上がる会にしたい」という思いのもと、学芸の実行委員とやりとりをしながら、この日のために半年ほどかけ丁寧に準備に取り組んできました。その頑張りのおかげで、「笑顔を紡ぐ」というスローガン通り笑顔のあふれるよい会になったと感じましたが、交歓会が終わった後には「もっとこうしたら……」とさっそく反省会を始める生徒も。それぞれに真剣に取り組んできたこと、当日積極的に交流をもてたことがよく伝わってきました。
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点字のカードを作りながら交流する生徒たち | 会の最後は体育館に集合して全員でレク! |
交歓会を通し成長した生徒たちの今後の活躍、そして来年の交歓会が今から楽しみです。
(2025年1月31日)
高等部3年 政治経済特別授業
2024年12月10日、MUSビジネスサービス株式会社から講師をお迎えし、高等部3年生8名の政治・経済の授業で「金融・株式の基本~今後の資産形成を考える~」と題する、2時間の出前授業を実施していただきました。
MUSビジネスサービス株式会社は本校から徒歩5分程度ととても近くにある企業です。主な業務は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座開設や各種の事務手続きだそうで、500名ほどの社員の方が勤務されているとのことです。2020年度に地域に対するCSR活動として、本校との関わりの中で何かできることはないかというご相談をいただき、生徒に対する現場感覚の出前授業をお願いしたところ、快く承諾いただき、2021年度から続いている取り組みです。
講師の方々や窓口をしてくださった方々とは事前にオンライン会議システムで打合せをおこない、当日の2週間ほど前には授業の様子を見学していただきました。授業見学の際には、生徒たちの将来の夢や金融にどのくらい興味があるかを聞いてみたいという講師の方からの希望があり、授業に出席していた生徒がそれぞれの目指す将来像を語りました。
当日は、「世界で最初の株は、17世紀初頭のヨーロッパで生まれました。さて当時の株は、何のためにつくられたのでしょうか?」というクイズから始まり、「金融への関心を深める」、「投資の重要性を理解する」、「金融商品への投資のリスクを理解する」、「金融・証券会社の業務、社会的役割を理解する」ということを目標に、4人の講師の方から具体的なお話をしていただきました。
クイズに当たった人には景品が用意されており、全問正解を目指しとても盛り上がりました。授業内容にも耳を澄ませて熱心に聞いている様子で、10分の休み時間ではどんな会社に投資すればよいか生徒同士で話し合う場面も見られました。資産運用をするには必ずリスクとリターンがあるということや、リスクを抑える方法などを、講師の方の具体的な経験を踏まえてお話ししていただきました。生徒たちが事前に考えていた質問に対しても、丁寧に答えてくださいました。
以下は生徒たちの感想の一部です。
・二時間通してすべての話が今後の自分に役立つだろうなと感じました。もともとお金の勉強はしてみたかったし必要性を感じていたけど難しいだろうからと敬遠していました。ただ、今回のお話は自分も理解しやすかったこともあり、どの話も興味深いものでした。特に印象に残ったのは日本人は効果的な資本形成ができていないという話です。アメリカと日本の比較を見て資産の残し方や始める時期から最終的に残る資産に差が生まれてくることを学びました。これを聞いて自分はなるべく早くから資産形成をするべきだと思いました。そして資産形成をするにあたって、ローリスクハイリターンのおいしい案件はないこと、それでも投資信託や投資を分散させることでリスクを抑えられることはとても大切な情報だと感じました。今後、これらを意識しながら、自分でも勉強しようと思いました。
・先日はお忙しい中貴重なお話をして下さり、ありがとうございました。普段なかなか知れない内容だったので、大変勉強になりました。今回印象に残ったのは、ローリスクハイリターンな案件は無いこと、株や投資を始める際は早く始めると良いということです。授業前は、株や投資にはリスクが伴い、始めるには一定の知識とお金が必要だと考えていましたが、お話の中で、始める年齢が若いほどマイナスを取り返せるチャンスに繋がったり、リターンを得る機会が増えたりすることが分かりました。加えて、自己資本を投資することはそれ相応の責任も伴うことを感じて、大人になることがどういうことなのかわかった気がしました。いつか株や投資などで貴社の皆様にお世話になるかもしれないので、今後とも何卒よろしくお願いします。
昨年度同様に、企業の方から実践に基づく経済の動きや株についてのお話を聞くことは、生徒にとって大変刺激的な機会となりました。生徒に資産運用の具体的なイメージを持たせ、自分でも資産運用をしてみたいと思わせるような授業を展開していただけて、大変ありがたかったです。

(2025年1月9日)
中学部生徒が筑波大学附属中学校生徒と交歓会
12月9日、本校中学生全員と附属中学校生38名が、本校で交歓会を行いました。当日は、開会式に続き、体育館と教室の会場に分かれ、計画してきたゲームやフリートークで交流しました。交歓会実施にあたって、本校生徒会役員と附属中の委員会の方で打ち合わせを重ね、企画を作り上げてきました。
生徒の皆さんは、開会式直後は、ぎこちない様子で接していましたが、点字に関するゲームなどを通じて、会話を増やすことができました。運営を担当した生徒は、声をはり上げて指示を出したり、時間の管理をしたりするなど、良い学びの機会になりました。
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教室での交流の様子 | 体育館でのゲームの様子 |
(2025年1月7日)
元気いっぱい みんなのうんどうかい!(幼稚部)
11月23日(土)に幼稚部行事「みんなのうんどうかい」を開催しました。
当日はピカピカの快晴、運動会日和でした!まずはグラウンドでの種目からスタートです。子ども達は「アブラハムの子」の曲に合わせて準備体操に取り組んだり、直線走ではゴールを目指して力いっぱい走り切ったりしました。体育館で行った障害物走では、探検隊になった子ども達が、マットのお山や一本橋やはしご等に取り組んだり、シーツそりで体育館を探検したり、鉄棒でなまけものやブランコ等の技に挑戦したりしながらゴールを目指しました。
お待ちかねのお昼の時間、お家の人と一緒に美味しいお弁当を食べ、楽しい時間を過ごしました。
午後は、借り物競争から始まりました。幼稚部では、子ども達が触ったり見たりして分かるボタンやシール等の立体のマークを、個人マークとして使っています。借り物競争には、そんな子ども達のマークを取り入れました。子ども達は、マークがついたカードを引き、どのお友達のマークかよく確かめました。誰のマークか分かると、応援席に呼びかけて、そのお友達を探します。聞こえた声を頼りにお友達を見つけ、ゴールに向かって一直線!一緒に仲良くゴールを目指しました。ダンス「でんしゃでんしゃ」では、ご家族の皆さんも加わり、皆で電車に変身して、走ったり揺れたり止まったり、楽しく体を動かしました。運動会の最後には校長先生から頑張ったで賞のメダルが一人一人に授与されました。メダルをもらい、誇らしげで嬉しそうな子ども達の表情が印象的でした。
今年度の運動会は昼食の時間を設け、新しい種目も増え、午後までの開催としました。それでも子ども達は、最後まで元気いっぱいでした!思いっきり体を動かす経験をし、体を動かす楽しさを味わった一日となったようでした。
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みんなで準備体操「アブラハムの子」 | リズム太鼓の音に向かって、よーいどん! | 借り物競争、お友達と仲良くゴール! |
(2024年12月19日)
芋掘り・焼き芋遠足(小学部)
11月22日(金)、心地よい秋晴れの中、小学部1~3年生、2組(特別学級)の子どもたちは、埼玉県にある筑波大学附属坂戸高等学校(以下、坂戸高校)の農場へ「芋ほり・焼き芋体験遠足」に出かけました。
遠足に先立ち、2組の子どもたちは、6、9月に坂戸高校を訪問し、さつま芋の苗を植えたり、さつま芋のつるや葉っぱ、土の中で実っている小さなさつま芋に触り、さつま芋が育つ経過を観察したりする学習に取り組みました。6月に植えたときは、手のひらにのせたり、指先で触れることができる大きさだった苗…9月に畑を訪れた子どもたちは、畑一面に生い茂る葉っぱに触ったり、長く、太いつるを引っ張ったりするなど、実体験を通して、「さつま芋が育つこと」を学びました。
また、1~3年生の子どもたちは、校地内の畑にさつま芋の苗を植え、毎日のように水やりをしたり、自分が植えた苗に触れたり、葉っぱの大きさをじっと見つめるなど、さつま芋を育てる学習に取り組んできました。遠足の事前学習として校地内の畑で芋ほりにも取り組み、土を掘ることやさつま芋を引き抜くことなど、一人一人が芋ほりへのイメージを高め、遠足への期待感を高めてきました。
遠足当日は、坂戸高校の生徒さんと一緒に広大な畑に実ったさつま芋を収穫しました。子どもたちは畑の土を懸命に掘り、土の中に眠っているさつま芋を探していました。さつま芋が指先に当たると「さつま芋見つけた~。」、「大きすぎて、抜けないよ。もっと掘らないと!」など、タカラモノを発見したような感動の声をあげていました。さつま芋を抜くと、「やったー、抜けたぞ~。顔より大きい。」、「重たいなぁ。」、「たくさんさつま芋が取れた~。」などと発言したり、自分が抜いたさつま芋を何度も触ったりするなど、一人一人が自分の感じたことや思ったことを表現する様子が見られました。
焼き芋体験では、まず、たき火の煙や火の熱さなどを感じるために、みんなでたき火の観察をしました。煙のにおいをかいだり、木が燃える音を聴いたり、手を伸ばしてたき火のあたたかさや熱さを感じたりした子どもたち。たき火で使用している木が「コナラ」という名前であることや、コナラの実が「どんぐり」であることも学びました。たき火でつくった焼き芋は、昼食のときに味見をしました。「いいにおい。」、「あったかい。」、「あまくておいしい。」など、たき火でつくった焼き芋との出会いに感動した様子でした。あまりのおいしさにおかわりをする子もいました。
収穫したさつま芋とおいしく焼きあがった焼き芋は、お家へのお土産にしました。笑顔いっぱい、充実した表情で、両手いっぱいのさつま芋を持つ子どもたちの様子から、体と心をたくさん動かし、充実した遠足となったことを感じました。
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(2024年12月19日)
読書会(小学部)
11月12日(火)に元TBSアナウンサーの長峰由紀さん、柴田秀一さん、水野真裕美さんが、1年ぶりに盲学校を訪ねて来てくださいました。
子どもたちが楽しみに待っていた読書会が始まります。午後のひとときの『護国寺ラジオ』という設定で、ニュースや天気予報のあと、朗読のコーナーがあります。今年は「そうだソーダ」「はじまりはたき火」という2冊の本を朗読してくださいました。「そうだソーダ」は、子どもたちが大好きなダジャレがたっぷり入った本です。「はじまりはたき火」は、人類が大昔から現在まで、火をどのように使って、生活や産業を発展させてきたのか、という科学読み物です。子どもたちは、時に笑いながら、時に真剣に、聞き入りました。
恒例の早口ことばのコーナーでは、1年生から6年生まで、多くの児童が時々かみそうになりながらも、難しいことばを言うことができて、満足そうな笑顔を見せていました。
最後に、子どもたちから「ありがとうの花」という歌の合唱をプレゼントして、楽しい1時間があっという間に過ぎました。
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(2024年12月19日)
運動会(小学部)
11月3日(日)に小学部の運動会を実施しました。天候不順により1日延期しての実施となりました。当日は、さわやかな秋晴れとなり絶好の運動会日和でした。今年度もご家族の方や卒業生など、多くの方にご来場いただきました。
赤組のスローガンは「炎のように燃え上がり 力を合わせて優勝だ!!!」、白組のスローガンは「勝利に向かってつき進め!!」でした。6年生による寸劇の後、団長を中心にそれぞれの組のスローガンや応援歌を元気いっぱいに披露しました。
今年は学年競技(低学年、高学年)、演技(1・2年、3・4年、5・6年)、徒競走、円周走リレー、親子競技、みんなで楽しもうの6種目に取り組みました。
1・2年生の演技はGボールを使ったダンスでした。児童が考えたオリジナルの振付でのびのびと踊りました。3・4年生はポンポンを使ったダンスでした。アップテンポな曲に合わせて、これまでの練習の成果を存分に発揮して笑顔いっぱいに踊りました。5・6年生はソーラン節を、息の合った大きなかけ声と力強い動きで最後まで踊り切りました。どの学年も今までで一番の演技を披露することができました。
「みんなで楽しもう」は数年ぶりに復活した会場全員が参加できる種目です。児童、保護者、卒業生などおよそ100名が参加し、じゃんけん列車を行いました。勝負の行方はさることながら、会場に一体感が生まれ大盛り上がりでした。
最後の得点競技である円周走リレーは、最後まで目が離せない熱い展開となりました。赤組も白組も勝利に向かって諦めずに走り切りました。結果は少しの差で赤組が勝ちました。
全ての得点競技の結果、今年度は白組が勝ちました。閉会式では勝利に喜ぶ表情、負けて悔しそうな表情、達成感に満ちあふれた表情など、児童は様々な表情で自分の気持ちを表現していました。どの児童も運動会前よりも一回り成長したように見えました。
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円周走リレー | 5・6年生演技 ソーラン節 | みんなで楽しもう |
(2024年12月19日)
東京メトロ出前授業
9月17日に東京メトロの皆様に本校にお越しいただき、小学部・中学部の児童・生徒に向けて特別授業を実施しました。2021年度から東京メトロの皆様との連携イベントを実施しており、今年で4年目となりました。
小学部児童は、4・5・6年生が参加しました。駅の非常停止ボタンと車掌用マイクの使用体験、線路上に落ちた物を拾うマジックハンドの観察、制服と制帽の着用体験を行いました。普段は触ることのできない物をじっくりと体験することができ、大変有意義な時間になりました。また、鉄道に関する様々な質問をすることもでき、知識を広げるとともに、東京メトロへの親しみを深める機会となりました。
中学部では、鉄道研究部の生徒7名が参加しました。小学部と同じ非常停止ボタンやマイク、マジックハンドなどを具体的に触って体験しました。鉄道が好きな生徒たちが集まっており、特に3年生は一昨年(東京メトロ総合研修訓練センター)、昨年(護国寺駅構内のバックヤード見学)の経験を踏まえての姿が見られました。マイクを触りながら具体的な放送原稿を自分で考えて話したり、また「マジックハンドでこれまで拾ったものの中で、一番小さなものはなんですか?」など、東京メトロの方も驚くような質問をしたりと、充実した時間を過ごすことができました。
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マジックハンド | 車掌用マイク | 制服と制帽 | 駅の非常停止ボタン |
(2024年12月19日)
ブラインドサッカーオーストラリア男女代表チーム来校 中高生と交流
12月12日(木)にブラインドサッカーオーストラリア男女代表チームの選手とスタッフ、総勢12名が来校しました。当日は高等部普通科3年生の生徒と自己紹介ゲームやカードゲームやボードゲームを通じて英語によるコミュニケーションにチャレンジしました。普段なかなか英語を使って会話することのない生徒たちでしたが『伝えたい!』という気持ちを全面に出して、積極的にコミュニケーションを図りました。また、中学部運動部活動ではフロアバレーボール部と交流しました。最後は試合を行い、日本発祥のスポーツに触れてもらう良い機会となりました。
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(2024年12月16日)
パリ2024パラリンピック競技大会報告会を開催
2024年12月3日(火)にパリ2024パラリンピック競技大会報告会を開催しました。
当日はパリパラリンピックに出場した本校OBOGの13名の選手の中から、競泳・木村敬一選手、トライアスロン・米岡聡選手、ゴールボール女子・安室早姫選手、高橋利恵子選手、天摩由貴選手、萩原紀佳選手、ブラインドサッカー・園部優月選手、鳥居健人選手、永盛楓人選手の9名の選手にご参加いただきました。
木村選手は出場2種目でどちらも金メダル獲得に輝き、東京大会からパリ大会に向かうまでの道のりについて語ってくださいました。飽くなき探求心を持ち続け、泳ぎを極める姿や言葉に生徒たちは刺激を受けていました。

(2024年12月5日)
中学部2年 職業教育
11月29日、中学部2年生が、民間企業に就職した本校中学部卒業生をお迎えし、職業教育を実施しました。
講師の方からは、中学生の頃の様子を始め、就職準備段階でのエピソード、職場における視覚障害の状況の伝え方や実践しているコミュニケーションについて話がありました。
生徒の皆さんは、視覚障害がある状況での職業選択の方法、職場での働き方について関心をもちながら聞いていました。
本校では、1年生は身近な人の職業調べ、3年生の職場体験と併せて3年間を通じてキャリア、職業について学習を深めています。
(2024年12月5日)
中学部 GIGAスクール構想推進に向けた基礎指導
11月21日、中学部1年生を対象として、ICT機器の基礎指導を実施しました。
点字使用クラスの生徒は、ブレイルメモ・スマートエア32(ケージーエス社製)を活用して、点字による辞書検索と自身で作成した点字文書の保存と印刷方法を学習しました。
普通文字(拡大)使用クラスの生徒は、iPadを活用して、資料を参照しながらの文書確認や編集について学びました。
本校では、GIGAスクール構想推進のために導入した機器の基礎的な活用技術の習得、情報モラルなどの学習の上に、持ち帰りによる活用を進めています。
![]() 写真1 点字による辞書検索の様子 |
![]() 写真2 弱視生徒のiPadでの文書編集の様子 |
(2024年12月5日)
幼稚部 「年長さくら組お楽しみ会」
11月1日(金)に年長さくら組お楽しみ会を実施し、スクールバスに乗って葛西臨海水族園に行きました。普段は小学部のお友達が乗っている、憧れのスクールバスに長時間乗ることができ、大興奮でした。
午前中は、館内にある情報資料室でフグのとげやサメの歯、ホラガイ等を触ったり、展示されていたイモリの幼体を見たりしました。
お昼はレストランで昼食をとりました。子どもたちはデザートのぶどうゼリーを楽しみにしながらもりもりと食べ進め、午後の活動に向けて元気いっぱいになりました。
午後、まずはペンギンの展示コーナーに向かいました。子どもたちは「ペンギンさーん!」と呼んで返事を待ったり、歩き方や鳴き声を真似してペンギンに変身したりしながら楽しみました。その後は、カニやヤドカリ、ヒトデ、ウニ、ナマコに触る体験をしました。スタッフの方の話をよく聞いて優しく触ったり、「ヒトデって魚?」「ナマコは動くの?」等の質問をしたり、また、生き物が動く様子をじっと見たりと、興味をもって関わる姿が印象的でした。
初めての体験がぎゅっと詰まった一日でしたが、子どもたちの真剣な表情や満面の笑みがたくさん見られ、充実したお楽しみ会となりました。
チクチクする!ネズミフグのとげ | アカハライモリ、どこにいるかな | ヒトデを触ったよ |
(2024年11月22日)
4・5年生移動教室
小学部4年生と5年生が、10月10日(木)から11日(金)にかけて高尾方面へ移動教室を行いました。
1日目の日中は、高尾山登山をしました。ケーブルカーの始点である清滝駅では、ホームが坂道になっていることや車内に階段があることを発見し、普段利用する鉄道との違いに大興奮でした。高尾山のケーブルカーは日本一の急勾配があることでも有名で、車体が急な坂を上ると、両足をしっかり踏ん張りながら体が傾く感覚をじっくり感じていました。終点の高尾山駅からは1号路を通って頂上を目指しました。無事に登頂すると待望の昼食。たくさん歩き、お腹ぺこぺこで食べるお弁当は格別だったようです。下山後は家族や友達のことを思い出し、すてきなお土産を購入することができました。
登山を終えると、今回の宿舎である「高尾の森わくわくビレッジ」に移動しました。この施設に宿泊するのは初めて。到着すると早速宿舎探検に出発する児童が数多くいました。声が響く廊下や大きなアスレチックなど、学校にはない設備に大喜びのようでした。そして夜は、天候に恵まれ、小学部ではなんと数年ぶりとなるキャンプファイヤー!火の粉を巻き上げて燃える火の様子やパチパチと薪がはじける音に驚いていましたが、満足感たっぷりでした。
2日目は朝食を食べて間もなく、昼食のピザ作りをしました。「おいしいご飯のためにがんばるぞ!」と気合十分で取り組みました。生地をこねて丸く伸ばしたり、具をたっぷりトッピングしたり、手を十分に使って個性あふれるピザを作ることができました。自分で作ったピザを食べる児童の表情は充実感と達成感でいっぱいでした。
直前まで雨予報が出ており、「晴れにしてください」とお願い事を書いたてるてる坊主を作る児童もいましたが、無事に天候に恵まれ、予定していた活動を全て行うことができました。初めての活動やお家の方と離れて過ごす夜など、ドキドキする時間をたくさん過ごし、一回り成長した様子が頼もしく感じられました。
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高尾山登山 | キャンプファイヤー着火と火の神 | ピザ作り |
(2024年11月22日)
うえのZOOスクール
10月1日(火)に、上野動物園で「うえのZOOスクール」が開かれました。参加したのは、本校5・6年生と、葛飾盲学校、久我山青光学園、八王子盲学校の小学部の児童20数名でした。
今年のテーマは、「ホネ・ホネたんけん隊」です。トラ、ウマ、鳥、モルモットのブースを順番に回って、それぞれの頭骨や、食べるエサをじっくりさわって観察したり、説明を聞いたりました。肉食動物は眼が顔の前面についているのに対し、草食動物は、敵を早く見つけて逃げるために、眼が横についていることを知りました。また、肉食動物の歯は、鋭いきばになっていることや、草食動物の歯は草をすりつぶすために平らになっていること、ウマやモルモットの歯は、硬い草をすりつぶすことで擦り減っていくので、どんどん伸びることなども学びました。
戸外の馬小屋では、ウマの「コタロウ」くんが、木の枝についた葉をむしり取って、バリバリ、ムシャムシャ食べる様子を見て「すごい勢いだね!」という声が上がりました。モルモットのコーナーでは、エサをやることができました。「パリパリパリ」という小さな音に顔を近づけて、じっと聞き入る児童の姿が見られました。そのあと、かわいいモルモットを膝にのせて、優しくなでてあげました。
修了式では、6年生の児童が代表で感想を発表し、1人ずつ修了証書を受け取りました。
動物に親しみ、今まで知らなかったたくさんのことを学ぶことができた1日でした。
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(2024年11月22日)
高等部2年生修学旅行で沖縄へ
令和6年10月16日~19日、高等部2年生16名は沖縄県で多くのことを学んできました。
「沖縄の町と自然と平和を体験し、一人一人が考えて学び、高校生活最大の思い出に残る修学旅行にしよう」
という目標を掲げ、臨みました。
初日は文化(中部)。
むら咲きむらでサーターアンダギーを作りました。ユーモア溢れる講師の方から名前の特徴、意味(砂糖を油で揚げる)やドーナツとの違いを説明していただきながら、一人ひとりが粉をこね、油で揚げ、出来立てを味わい、砂糖の揚げ物であることを実感していました。
エイサー体験では、沖縄風車の皆様にご協力いただき、楽器や衣装にも触れさせていただき、締め太鼓と手踊りのパートに分かれて手ほどきを受けて、最後に全員で合わせました。掛け声いっぱいで熱気にあふれていました。
二日目は平和学習(南部)。
南風原町立南風原文化センターでは、病院壕見学後、飯上げの道を文化センターまで実際にあるきました。その後、解説をしていただきながら、貴重な資料に実際に触れさせていただきました。当時の壕内の様子や運んでいた飯の重さなどを追体験しました。
午後は、前川民間防空壕、平和の礎、ひめゆり学徒散華の地と言われる荒崎海岸を訪れました。
平和ガイドの先生に1日同行いただき、沖縄戦で起きたことや沖縄の方の思い・言葉や文化など、ご家族のことまで、気持ちのこもったお話をしていただきました。
三日目は自然(北部)。
海洋博公園内にある熱帯ドリームセンターでは、熱帯の植物、水族館では標本などに触れさせていただき、五感をフルに生かしたプログラムを実施していただきました。
最終日は、文化・平和・自然のテーマに分かれての班活動。
首里城・博物館・国際通り、漫湖水鳥湿地センター、旧海軍司令部壕で、班ごとに学びを深めてきました。
それぞれの活動に向けて、事前学習をして臨みましたが、当日担当してくださった方々が暖かく迎えてくださり、見えない・見えにくい生徒たちの学ぶ手段に配慮していただいたことで、実感と共に、学びを深めることができました。改めてご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
ビーチの波の音にも癒され、天気にも恵まれ、多くの人にも支えられ、全員が元気に4日間の行程を終えられたことを担任としても嬉しく思っています。
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(2024年11月20日)
高等部生徒会 関東地区盲学校生徒会連合 文化祭に参加しました
関東地区盲学校生徒会連合(通称関盲連)文化祭が11月7日、オンライン参加形式にて開催されました。
本校からは執行委員会の生徒6名が参加し、「僕らの想い 届け みんなの声」というテーマをもとに、午前の部では各校の学校紹介を、午後の部ではレクリエーションを行いました。
午前の部の学校紹介では、各校の生徒が自分の学校の特徴や自慢を、工夫を凝らした動画にまとめて発表しました。午後の部では、他校の生徒たちとゲームを通して交流しました。最後にはテーマソングであるOfficial髭男dismの「宿命」を全員で歌い、心を一つに「みんなの声」を届けることができました。
参加した執行委員会の生徒からは「他の委員会の生徒にも協力してもらって撮影した動画を、きちんと編集し発表できてよかった」「オンラインでも楽しく交流できた」「他校の学校紹介を見て、他校のことをいろいろ知ることができて楽しかった」という声が上がっていました。
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(2024年11月19日)
高等部1年 秋学校
10月18日(金)から20日(日)まで、高等部1年生は秋学校で、埼玉県立名栗げんきプラザに行ってきました。
初日は8時40分に正門前に集合し、貸し切りバスで出発。バスの中でも係が企画したレクリエーションを楽しみながら埼玉に向かいました。レクの中には自由スピーチもあったのですが、生徒からは「それぞれに任せて1分ほど話すのは、個性が出ておりおもしろかった」という感想が聞かれました。
秩父地方は豚肉が有名ですので、早速昼食は地元の評判のお店でヒレカツ定食をいただきました。
午後は長瀞ライン下りの予定でしたが、残念ながら雨で運休。代わりに埼玉県立川の博物館に行くことになりました。館内では水車の模型を触ったり、水を運ぶための40キロの天秤棒を持ち上げてみるなどの水に関する体験をしました。アドベンチャーシアターでは、荒川の源流から下流までの映像を見たのですが、なんとシアターは座席が揺れる3Dになっており、ちょっとした川下り疑似体験となりました。生徒は、「荒川の歴史などに関する知識を映像と共に深めることができ、よかった。」「荒川がかつて水運として江戸の住民の支えになっていたことを知り、自然の偉大さを再認識した。ダムがなかった時代に、川の水流を生かして沖まで木材を運ぶ手法を考案した人々の賢さに驚愕した。」などと話していました。
その後、名栗げんきプラザに入り、入所のつどいの後、1人でも行動できるよう非常口やトイレ、お風呂などの場所を確認。夕食の後はいよいよ自分たちで計画したレクリエーションです。係が企画した綱引きと風船バレーボールを楽しみました。綱引きでは、あまりに力が入り過ぎて、手の皮がむける人が続出。風船バレーボールでは時々風船が割れるというハプニングもありましたが、白熱した熱戦が繰り広げられていました。生徒からは、「みんなと思う存分ゲームを楽しみ、よい思い出になった。」という感想が聞かれました。
二日目は朝から野外炊事です。定番のカレーライスではなく、なんとドラム缶ドリアに初挑戦。炊事係の指示に従って、飯盒でご飯を炊き、玉ねぎやソーセージを切り、火をおこし、鍋で煮込みます。しかし、当日は湿度が高かったせいか、なかなか火が起こりません。予定の時間を少しオーバーしましたが、何とかご飯と具が出来上がりました。そして盛り付けた後にドラム缶で温め、出来上がり。苦労して作った後のお味は? 生徒からは、「みんなで協力して作ったドラム缶ドリアはとても美味しく、友達との楽しい時間が思い出に残った。」「自分たちだけで最初から最後まで料理をした経験はあまりなく、とても良い経験になり、作り終わったときにとても達成感があった。」「最初は火がつかないなどといったトラブルに見舞われどうなることかと考えてしまったが、最終的には全員で協力しておいしいドリアを作り上げることができ、また自然の中で全員で食べることができたためよかった。」という感想が聞かれました。残り火で焼きマシュマロもいただいちゃいました。
午後は、地元のガイドボランティアの方と自然ハイクです。視覚を使うのではなく、特徴のある木を直接触ったり、せせらぎの冷たさを手で感じたり、自然の音に耳をすませたり、ゆずの葉っぱの匂いをかいだりと五感をフル活用した自然観察となりました。生徒は、「普段はなかなか注目しない植物などが見たり触ったりでき、自然に触れる機会になった。」「様々な植物の木や葉、実に触れながらそれぞれの特徴を知り、普段感じることのない自然を堪能することができたので、とても勉強になった。」と話していました。

夜はキャンプファイヤーの予定でしたが、直前に雨が降り出してしまい、キャンドルファイヤーに変更となりました。ろうそくに点火後、係が準備した3択クイズや伝言ゲーム、アウトロクイズ(局の最後を聞いて曲名を当てるクイズ)などを楽しみました。会場には、大きな笑い声が響き渡っていました。生徒は、「雨天によりキャンドルサービスというかたちになったが、夜の寒さを忘れるほど面白く、場が1つとなって楽しさをわかち合うことの素晴らしさを改めて感じた。」と話していました。

最終日はお世話になった名栗げんきプラザを清掃し、温泉体験に出発。そして、さわらびの湯で温泉に入った後はレイクサイドテラス名栗湖で、おいしいそばやうどんをいただきました。
帰りのバスはみんな疲れたせいか、ほとんどの生徒がぐっすり眠り込んでいました。
秋学校全体の感想を聞いてみると、「2泊3日、仲間と協力したことで、更に絆が深まった。」や「皆と協力して1つの物事を成し遂げる大切さ等を再認識する事ができ、よい思い出となった。」という感想が出ていました。一部雨にも降られましたが、おおむね天候にも恵まれ、思い出深い高校生活の1ページとなったようです。
(2024年11月18日)
幼稚部 親子遠足「板橋こども動物園」
10月18日(金)に今年度2回目の幼稚部親子遠足を実施しました。今回は、板橋こども動物園に行きました。子どもたちは、当日まで「何を持って行きますか?」「明日動物園だ!」等、笑顔で話し、とても楽しみにしていました。当日の朝は小雨が降っていましたが、活動時には雨が止み、動物とのふれあいを楽しむことができました。
動物園には、モルモットやヤギ、ヒツジがいました。子どもたちは動物たちを前に、ドキドキしている様子でしたが、モルモットを膝に乗せて触り「髪の毛みたい!」「小さくてかわいい」と気付いたことを話したり、子ヤギの鳴き真似をしたり、糞に顔を近づけてよく見たりする等、動物たちと様々に親しもうとする姿が見られました。お友達やお家の人と一緒に初めての体験や新たな発見を共有でき、ドキドキ、ワクワクの一日となりました。
ヤギ、ヒツジと仲良くなろう | 誰のうんちかな |
かわいいね、モルモット | モルモットの声がしたよ |
(2024年11月12日)
弁論大会全国大会
令和6年10月4日(金)茨城県水戸市で第92回全国盲学校弁論大会が開催されました。本校から関東甲信越地区代表として理学療法科1年の渡辺健さんが出場しました。惜しくも入賞とはなりませんでしたが、普段の練習以上の力を発揮した素晴らしい弁論でした。
以下にご本人のコメントを掲載します。
「入賞という自分の望んだ結果には届きませんでしたが、たくさんの人の応援に背中を押され、この舞台に立つことができました。これから自分の夢に向かって困難に負けず運命を受け入れ歩んでいこうと思います。ありがとうございました。」
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(2024年11月11日)
中学部 文化祭
10月26日、中学部文化祭を実施しました。
文化祭午前の部は、各学年による朗読劇と全体合唱で構成しました。午後の部では、文化系の3つの部活動による活動紹介と夏季休業中に製作した作品の展示を行いました。
午前の部では、1年生が友達との「キズナ」をテーマとした物語(自作)、2年生は、ある合奏部を舞台に12人の思いが交差しながら共通するものを見出していくストーリー(自作)を演じました。そして、3年生は「走れメロス」のストーリーを基に、パロディを織り交ぜた劇を演じ切りました。どの学年も夏休み以前から、学年での話し合いを重ね、作り上げたものでした。
午後の部では、鉄道研究部が、保有備品のプラレールの展示と東京メトロ様の御協力により実現した出前講座のレポート展示を行いました。囲碁研究部では、視覚障害者が使用する囲碁盤の説明と部員による四目並べ体験会を開催しました。手芸・工作部は、大きな全体作品と個人作品を中心とした展示会場を運営しました。生徒たちは、慣れない呼び込みや接客を楽しみながら行い、初めて取り組む部活動紹介を盛り上げることができました。
今年度は、人数制限をなくし、多くの御家族の方に参観いただくことができました。ありがとうございました。
なお、舞台発表など一部の写真は、個人情報保護の観点から、画像処理を施行して掲載しています。
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(2024年11月6日)
中学部 イングリッシュルーム
10月に中学部全員を対象に国際教育の一環として「イングリッシュ・ルーム」の活動を行いました。
6月に引き続きルーマニア出身の講師を迎えて、学年別で実施しました。初対面だった前回の取組でルーマニアの基本的な情報を学んで関心をもった生徒たちは、より詳しく異文化について知ることができるよう、事前に質問を考えて活動に臨んでいました。
日本とルーマニアの食文化が話題になった学年では、その特色やユニークな料理に興味をもって活動になりました。また、ふだんから鉄道に関心のある生徒からは、ルーマニアの鉄道や車両に関する話題で盛り上がりました。
中学部では、ALTの先生との英語の学習を発展させ、さまざまな国や文化に関心をもち、より広い視野で考えるきっかけとなるような活動を継続していきます。
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(2024年11月6日)
新国立劇場「高校生のためのオペラ鑑賞教室2024《トスカ》」 動画配信開始のお知らせ
今年7月に行われました、高校2年生向けの「オペラ事前学習」の様子が、新国立劇場のYouTubeチャンネル「高校生のためのオペラ鑑賞2024『トスカ』高校生インタビュー」の中で紹介されました。この動画は10月25日の「ワールド・オペラデー」にちなんで作成された動画です。ぜひご覧ください!
日本語版
https://youtu.be/4Jm4MRfhCe4?si=-ZsaLayadaPyrtRH
英語版
https://youtu.be/Ym9MaAWAyBs?si=Gz0QGZB6MviPGigE
音楽科のページはこちら
(2024年10月29日)
高等部 音楽Ⅱ 特別授業
芸術の秋・実りの秋真っ只中、音楽Ⅱは、ハンドベルの演奏体験をしました。
本校卒業生ハンドベル団体《ハンドベルリンガーズ・あかね》の皆さんにご協力をお願いし、ご一緒に季節の歌「もみじ」を合奏しました。
ハンドベルの演奏は、ピアノの演奏のように一人で完結できる楽器ではなく、数人で演奏する形態を取ります。全員で一つの音楽を紡ぎあげていくということにおいては、まるで小さなオーケストラのようです。ハンドベルは一人一人に担当の音があり、誰が抜けても曲が成り立たなくなります。そして、前の人に続く音を出すタイミングを計ること、音色を繋ぐこと、次の人に音楽的に音を渡すなど、とても難しい点もありますが、それを熟してゆくと楽しい合奏になります。
いわゆるパート譜はなく、単旋律の中に和音が付されています。点字楽譜になると、メロディーに和音記号が付され、独自の奏法記号もあり、さらりと読める楽譜ではなくなります。
当初、私は自分の持ち分のみのパート譜があるのかと思っていましたが、パート譜にすると休符がたくさんある、意味不明のリズム譜のような楽譜になることでしょう。それでは音楽全体が把握できませんし、自分の持ち分のベルが、どんな和音のどの位置なのか、全くわからなくなります。譜読みの段階では、ピアノで和音を弾き曲全体の把握をする必要があります。
この度ご協力くださった、「あかね」のご紹介をします。
代表の朝居和歌子さんにお聞きしたところ、次のように説明をしてくださいました。「本校のハンドベルは、1981年日本ハンドベル連盟の奉仕活動の一環で、1オクターブのイングリッシュハンドベルを寄贈されたことから始まり、最初は音楽の授業で扱ったとのことです。ハンドベルの音色に感動した先輩方によって、1982年に中学部にハンドベルクラブが結成されました。1984年に3オクターブになり、演奏の幅が広がりました。その後、1986年に高等部にもハンドベルクラブが結成され、1996年頃まで続きました。ハンドベルリンガーズ・あかねは、1994年頃、ハンドベルクラブOGで結成、当時、顧問を引き受けてくださった間々田和彦先生のご尽力を得て、1998年から本格的な演奏活動を始めました。現在は、月2~3回練習を続けさせていただいています。母校文化祭、ハンドベル連盟主催演奏会への参加、病院や高齢者施設・障害者団体のイベントへの訪問演奏など続けてきました。(本校編集委員会編纂:視覚障害ブックレット2022年3学期号 岩城美智子著より引用)
ハンドベルの音色は、秋空高く風に乗って飛んでいきました。これからクリスマスに向けて、美しいハンドベルの音色に魅了される機会が多くあることでしょう。
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(2024年10月16日)
2024年度 第45回定期演奏会 実施報告
今年で第45回目を迎える音楽科の定期演奏会が、10月3日に無事終了いたしました。この定期演奏会は、音楽科の生徒たちが企画・制作から演奏、アナウンス、準備、片付けまでを行う、年に一度の一大イベントです。今年は文京シビックホール小ホールにて開催されました。生徒たちは、演奏会の作り方や支えてくださる多くの方々への感謝、そして演奏会におけるマナーなど、多くのことを学ぶ貴重な機会となっています。
今年のプログラムはピアノソロ、連弾、三絃、そして和太鼓が披露されました。
第1部では、古典のモーツァルトから近現代のガーシュウィンまで、生徒による幅広い時代のピアノ曲をお送りしました。また、本校卒業生で生田流箏曲家の澤村祐司さんをお招きし、三絃曲〈たにし〉を披露していただきました。澤村さんの抒情的な三絃の音色と張りのある声に乗せて織りなされるカラスとたにしのユーモラスな物語に、思わず引き込まれました。
第2部では、本校卒業生で現在プロの和太鼓奏者である片岡亮太先生の指導・共演のもと、生徒たちによる和太鼓アンサンブルが演奏されました。この和太鼓アンサンブルは、音楽科の伝統として続いており、今年は黛敏郎作曲の《沼津太鼓》より〈Ⅰ.富士〉と〈Ⅳ.祭〉を披露しました。沼津の風景を和太鼓の腹に響く音で表現した演奏は、途中から観客の手拍子も加わり、まさに大団円となりました。当日の詳細なプログラムは、本校総合音楽専攻の生徒が学習の一環として作成した楽曲解説文とともに音楽科のHPに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
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画像をクリックすると動画が再生されます。 |
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(2024年10月11日)
着衣泳
9月12日(木)に5年生、6年生は着衣泳を行いました。いざという時に自分の身を自分で守る方法として「浮く」ことに焦点を当てて取り組みました。
服を着たままプールに入って歩いたり泳いだりした後、背浮きや浮き具(ライフジャケットや空のペットボトル、ビーチボール)を用いた背浮きを練習しました。「服を着ていると動きづらい」、「ライフジャケットがあると楽に浮くことができる」など様々な気付きがあり、安全への意識を高める良い機会となりました。
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(2024年10月9日)
小学部 夏休み体験発表会
9月4日(水)、3年生以上の児童は、体験発表会に参加しました。夏休み中に体験したことや考えたことを文章にまとめ、たくさんの聞き手の前で発表しました。緊張を乗り越え堂々とした姿がとても素敵でした。話すこと、聞くこと共に大きく成長した行事となりました。
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(2024年10月9日)
小学部 夏休み作品展
9月4日(水)から9日(月)に夏休み作品展が開かれました。夏休みの思い出を表現した作品、自分の興味があることを調べてまとめた作品、いろいろな素材で作られたオリジナリティ溢れる作品、歌の作品が各学年のテーブルに並べられました。どの作品からもそれぞれの個性と工夫が感じられ、素敵な作品で家庭科室が彩られました。友達の作品を興味深そうに見たり触ったりして鑑賞している子どもたちの姿が印象的でした。
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(2024年10月9日)
パリパラリンピック閉幕
2024年8月28日~9月8日までフランスで開催されたパリパラリンピックが大盛況のうちに幕を閉じました。
日本選手団は出場国168の国・地域・難民選手団の中で11位のメダル獲得総数(41個)で、東京大会を上回る14個の金メダルを獲得しました。そのうち、本校高等部普通科卒で競泳日本代表の木村敬一選手が50m自由形と100mバタフライの2種目で金メダルを獲得し、100mバタフライはパラリンピックレコードを記録しました。
出場した13名の選手の結果は以下の通りです。
【競泳】
木村敬一 50m自由形 金メダル(日本新記録)
100mバタフライ 金メダル(パラリンピックレコード)
石浦智美 50m自由形 10位
100m背泳ぎ 9位
混合4×100mフリーリレー 6位
100m自由形 7位
小野智華子 50m自由形 16位
100m背泳ぎ 11位
200m個人メドレー 10位
【柔道】
加藤裕司 73kg級 9位
【陸上競技】
堀越信司 マラソン 7位
【トライアスロン】
米岡聡 11位
【ゴールボール】 6位
安室早姫・高橋利恵子・天摩由貴・萩原紀佳
【ブラインドサッカー】 8位
園部優月・鳥居健人・永盛楓人
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(2024年9月10日)
幼稚部 みんなのなつまつり
7月20日(土)に幼稚部で「みんなのなつまつり」を実施しました。こどもたちとご家族の計29名が参加しました。甚平や浴衣を着て参加した子もおり、会場はお祭りムードが広がっていました。
はじめに、みんなで輪になり「イロハ音頭」を踊った後、家族と一緒に4つのお店を回りました。お店は、自分たちで作るかき氷屋、色水が入ったビニール袋にシールを貼って魚を作り、プールで泳がせるぷかぷかお魚屋、ボールを投げたり転がしたりして遊ぶボールゲーム屋、風船ベッドやウォーターベッド等で様々な感触に親しめるお楽しみ屋がありました。会場には自分の好きなお店を選んで楽しむ子どもたちの歓声が響いていました。
後半は、附属大塚特別支援学校さんからお借りした巨大パラバルーンに入り、風を感じて楽しみました。
当日は真夏日でしたが、暑さに負けず友達や家族と夏の思い出をたくさん作ることができました。
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ひんやりして気持ちいいね | おいしいかき氷を作ろう | お魚は水に浮かぶかな |
(2024年9月9日)
学校の歴史をたどる展示会 with 音楽科ミニコンサート
本校は、視覚障害を持つ生徒たちに特化した教育を行う学校として、長い歴史を持ちます。
この度、「盲学校の歴史をたどる展示会 with 音楽科ミニコンサート」と称して当校の資料室の公開行事を行い、地域の皆様にもその一端をご覧いただく機会を設けました。
この公開行事では、まず山口副校長から、本校には小学部から高等部及び専攻科までの様々な学科が設けられており、生徒一人一人の能力と可能性を最大限に引き出す教育を提供していることや、明治時代からの長い歴史を持つことなどについてお話があった後、資料室において、点字が普及する以前の文字のアイデアや、日本点字の制定に関わる重要な資料をご覧いただきました。参加者の方々は、初期の点字盤や点字タイプライターなど、技術の進化を物語る貴重なアイテムを興味深そうに手に取っていらっしゃいました。
さらに、地球儀やそろばん、様々な模型など各部学科から提供された教材や教具にも触っていただき、当校の教育内容の多様性と専門性について知っていただくコーナーも設けました。
締めくくりとして開催された、音楽科の卒業生である上田喬子さんの声楽と澤村祐司さんの箏の演奏会では、視覚障害教育の歴史の重みを感じさせる素晴らしい演奏に、大きな拍手が向けられました。
今回の公開行事には、目白台町会から16名の方々が参加され、多くの方に「近所にこんなに奥深い世界があったとは知らなかった」と興味深く感じていただけました。今後もこのような公開を定期的に行い、より多くの方々に当校の魅力を知っていただけるよう努めてまいります。本校の活動が地域社会に新たな価値をもたらし、相互の理解と支援の促進に寄与することを願っております。
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(2024年9月4日)
高等部 文化祭
令和6年7月13日、沢山の保護者の方に見守られる中、第3回高等部文化祭が行われました。
テーマは「輝く笑顔 ここにあり~みんなの心にいつまでも~」。各クラスでキーワードをいくつか提案し、それを繋げて出来上がったテーマです。
午前中は文化祭実行委員会で考えた、高等部全員で楽しめる文実企画のゲームを2種、そして各学年の舞台発表が行われました。
文実企画のゲームでは、学年を超えて班ごとに分かれ、数取団ゲームとシンクロゲームを行いました。賞品をかけて真剣に取り組むチーム、誰かの冗談に終始賑やかな笑い声を上げるチームと、チームによるカラーの違いが面白いほどよく見られた場面でした。
学年発表では、名作映画を元に自分たちのオリジナリティを加えた劇や、ひやりとしたサスペンス、学校の日常を面白おかしく描いた劇など、バラエティ豊かな発表になりました。
お昼休みを挟み、午後は有志団体の発表でした。
「ピーターと狼」を高校生風にアレンジした音楽科の連弾発表や、誰でも知っているポップスを中心にプログラムされた歌唱発表、ある生徒の日常をベースにした寸劇、そして20数年ぶりの教員合唱など、様々な発表がありました。
有志発表で芽生えたステージと客席の一体感はそのままに、皆で決めたテーマソング、Mrs. GREEN APPLEの「青と夏」をアンコールとして会場全員で歌い、幕を閉じた文化祭。
この文化祭を成功させるために年度明け前から何度も会議を繰り返し、パンフレット制作をはじめ様々な裏方仕事にあたった文化祭実行員の生徒たちにとっても、良い経験と共に感慨深い文化祭になったと思います。
高等部の生徒たちにとって、まさに笑顔溢れる夏の青春の1ページでした。
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(2024年9月4日)
小学部3年生校内宿泊
7月5日(金)~6 日(土)に、3年生は1泊2日の日程で校内宿泊体験学習を行いました。
この日に向けて、夕食の献立を全員で話し合ったり、レクリエーションの内容を考えたり、寄宿舎の浴室を見学したり、布団の敷き方を練習したりと、様々な事前学習に取り組んできました。「先生、もうすぐだね!」「楽しみだね!」「楽しすぎて眠れないかも~!」と、日が近づくにつれ、子どもたちの期待感も高まっているようでした。
1日目は、通常授業の後、開校式を行いました。「お布団を敷くのをがんばりたいです!」「友達と仲良く過ごしたいです」など、それぞれの個人目標をはりきって発表しました。入浴では、事前学習でも歌ってきた「ゴシゴシロックンロール」を口ずさみながら頭や身体を洗ったり、「あったかいね」「気持ち良いね」と言いながら湯舟につかったりしました。夕食は、お楽しみのリクエスト献立。3年生の好きなものが並ぶ、まさに夢の献立になりました。ニコニコ笑顔で頬張り、おかわりをする児童もいました。夕食後は、プレイルームでのレクリエーション。秘密基地づくりでは、マットや大きな積み木を使って思い思いの「家」を作り、盛り上がりました。
2日目は、体育館でおにごっこや爆弾ゲームをした後、涼しい教室でかき氷を食べました。まずは大きくて冷たい氷をじっくり見たり触ったりして確かめ、ガリガリと自分たちで削っていきます。2日間がんばった後に食べたかき氷は、特別おいしかったようです。
閉校式では、「お風呂が気持ち良かったです!」「(夕食の)からあげがおいしかったよ!」「もっとずーっと泊まりたいです!」「終わっちゃうの、さみしい…」と、それぞれの感想を発表しました。達成感と満足感と、でもやっぱり終わってしまうことの寂しさと…。いろいろな感情が入り混じっているようでした。
この2日間、自分のことは自分でがんばったり、お家の方がいなくてドキドキしても周りの友達や先生と一緒にその気持ちを乗り越えたり、レクリエーションや開閉校式の司会を務めたりと、またひと回りたくましく成長した子どもたちでした。
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(2024年9月4日)
高等部2年 オペラ鑑賞教室
2024年7月18日、高等部2年生はオペラ作品を鑑賞するために新国立劇場へ行ってきました。毎年”かぶりつき席”で鑑賞している公演で、今回の演目はG.プッチーニ作曲の『トスカ』。壮大な舞台美術やスピード感のあるドラマ展開、オーケストラを超えて届く生の人間の声の迫力に、終始ドキドキワクワクしていた様子。途中、本物の銃声に驚いたり、鬼気迫るシーンに涙したりと、あっという間の2時間半でした。

休憩時間には、10月25日「ワールド・オペラデー」の中で新国立劇場から配信される動画のインタビュー映像に挑戦した生徒も。本格的なカメラ、照明やマイク、インタビュアーに緊張しつつもしっかり答えていました。

毎年オペラ鑑賞前に行っている事前学習と、新国立劇場から頂いた点字の字幕データなどで、言語は難解なイタリア語でも、ストーリーや登場人物の感情を追うことができた様子でした。
以下、生徒の感想を一部抜粋してご紹介します。
「トスカを鑑賞して印象に残ったことが二つあります。一つ目はスカルピアのアリアです。激しい思いをぶつけている歌詞とは裏腹に曲調は穏やかで美しく、そのギャップに心揺さぶられました。歌声もトスカに対する怖いほどの愛の叫びと、純粋な美しさの両方を持っていると感じました。二つ目は、オーケストラの演奏です。怒り、憎しみ、悲しみ、喜び。様々な感情をオペラ歌手と共鳴して表現していて圧倒させられました。特に好きだったのは、処刑前の朝の静けさと切なさが感じられた羊飼いのアリアでした。事前授業をしていただき、字幕も読みながら鑑賞できてよりトスカの世界に入り込んで鑑賞することができました。」
「私がオペラを聞いていた中で一番印象に残っているのは、第3幕でトスカが、撃たれたカヴァラドッシの名前を叫んでいた場面です。内容の印象深さもさることながら、トスカの悲壮感、絶望感が、演技が見えなくても言語がわからなくても深く伝わってきて、声と音楽の凄さを理解することができました。また、演劇のメインとなるものではないですが、指揮者の方の頭や手の動きがとても感情豊かな感じがして素敵だなと感じました。」
(2024年8月29日)
高等部2年 キャンパス体験
7月17日、高等部2年生は筑波大学へキャンパス体験に行きました。キャンパス体験は昨年度までの3年間はオンラインで実施しており、対面での実施は5年ぶりとなりました。
大学からは人間系小林秀之先生、ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)の協力のもと、大学生20名がキャンパス体験に参加し、本校生徒とペアになってキャンパス内を歩きました。
まずは、大学の大教室で小林先生の模擬講義を受けた後、教室内を歩いて見学しました。模擬講義はスライドを使用した講義形式で、手元の資料を読みながら講義の内容を理解することの難しさを実感し、実際に大学生になったときにはどうするのがよいかを真剣に考えるきっかけとなりました。また、大教室の見学では350名を収容できると聞いて驚き、階段状になっている教室の最後方まで移動して広さを確認しました。
その後は3班に分かれ、中央図書館での図書検索、障害支援室の見学、学内散策を行いました。昼食は学食でそれぞれ好きなメニュー選んで、大学生と一緒に食べました。安くてボリュームのあるメニューに満足していましたが、席を見つけて誘導してもらうことや、その場ですぐに現金で支払わなければならない大変さも体験しました。広大なキャンパス内のほんの一部を歩いただけでも、自転車の多さがわかり、通常キャンパス内を自転車で移動することが多い筑波大学では、授業遅延許可の配慮をお願いしていることを参加していた弱視の学生から聞いて、驚いていた生徒も多くいました。
キャンパス体験を通じてみんなが共通して感じたことは、大学では自分に必要な配慮を自分で伝えなければならないということでした。そのためには、自分でできることとできないことをきちんと理解し、今から言えるようにする必要があると感じた生徒が多いようでした。
初めて大学をじっくりと見学したという生徒がほとんどであり、全員で同じ体験ができたことは大変有意義でした。キャンパス体験で感じたことを一つの材料として、これからの進路選択、さらには卒業後の学びへ生かしてくれることと思います。
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(2024年8月8日)
高等部卓球部 サウンドテーブルテニス(以下、STT)交流会
夏季強化練習の一環で7月22日(月)にSTT交流会を行いました。茨城県立盲学校から2名の生徒さんと2名の先生が参加してくださいました。暑い中、遠いところから来ていただきありがとうございました。午前中は自己紹介の後、サーブ・ラリー・スマッシュの基本練習を一緒に行いました。お昼は寄宿舎の食堂で「津ぎょうざ」を食べ、卓球以外のおしゃべりも弾みました。午後は茨城盲の練習メニューの「変化球」を教えてもらい、試してみました。最後は9名で総当たりの試合を10分ずつ行いました。10月12日(土)に都立文京盲学校で行われる関東地区盲学校卓球大会参加に向けて、実践的な練習を行うことができました。
生徒たちの感想の一部をご紹介します。
・仲間のミスやマイナスのことを言わない選手たちを見て、競技する仲間に対するリスペクトを感じた。(茨城)
・2時間の耐久試合をすることで体力がつき技術も向上した。(茨城)
・他の盲学校の方と交流したことが今まであまりなく、とても貴重な経験になった。変化球練習など、初めて教わるやり方なども教えていただいて、有意義な時間だったなと思う。(筑波)
・回転のかけ方を教えてもらい、新たな目標ができた。コツを掴むまでにはまだまだ練習が必要だから、今後の練習も頑張ろうと思った。仲間との距離も縮まり、とても充実した1日だった。(筑波)
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(2024年7月31日)
中学部 夏季学校
7月16日~18日にかけて、文京区立少年自然の家八ヶ岳高原学園(長野県)で生徒31名が参加して2泊3日の夏季学校を実施しました。5月から各生徒が班と係それぞれに所属し。週2時間程度生徒主体での話し合い活動を中心にした事前学習で活動計画を練って当日を迎えました。
夏季学校本番では、レクリエーション係によるバスレク・夜間レク、キャンプファイヤー(キャンプファイヤー係)、炊事係主導のほうとう作り体験を予定どおり実施できました。また、山道を1時間程度歩く自然体験や、国内鉄道最高地点見学、小海線の乗車体験などを行い、経験と知識を広げました。
5月当初は不安そうな様子があった班長、係長はリーダーシップを発揮できるようになり、集団生活での成長が見られました。1年生は、先輩の様子から徐々に発言が増え、自分の役割を果たす姿が見られるようになりました。
宿泊行事の実施に当たり、関係の皆様には、視覚障害に理解いただき、さまざまな支援をいただきました。ありがとうございました。
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山道でのトレッキングの様子 | キャンプファイヤーの様子 |
(2024年7月31日)
令和6年オリンピック・パラリンピック教育 パリ2024パラリンピック競技大会壮行会
7月11日(水)に本校を会場にパリ2024パラリンピック競技大会に出場する選手の皆さんを激励する気持ちを込めて壮行会を開催しました。
当日は競泳代表の木村敬一選手、ゴールボール女子代表の安室早姫選手、高橋利恵子選手、天摩由貴選手、萩原紀佳選手、ブラインドサッカー代表園部優月選手、鳥居健人選手、永盛楓人選手が参加してくださいました。
第一部では選手の皆さんから決意表明をいただきました。今大会初出場となる安室選手、鳥居選手、永盛選手からはそれぞれ、初のパラリンピックに臨む意気込みを語っていただきました。今大会で通算5回目の出場となる木村選手は「東京大会が終わった後も、スポーツにはどこまでやっても、まだまだ強く、速くなる方法(可能性)はいくらでもあることを感じた。スポーツ以外も同じ。ここまでできるようになったから結構いいかなと思っても、とことん突き詰めてほしい。」と、力強い言葉をいただきました。第一部の結びとして、小学部児童から選手へエールが送られました。
第二部では選手たちに生徒からの質問に答えていただきながら、対話形式で会が進んでいきました。生徒からゴールボールチームの皆さんに「ボールを正確に投げるコツは?」という質問が投げられ、チームでポイントゲッターを務める萩原選手は「背中でゴールを確認したり、足でラインを確認してまっすぐをきちんと理解することが大切。」と答えてくださいました。また、挫折を乗り越える方法についてはアスリート一人ひとり違った向き合い方があり、天摩選手は「素直に落ち込んでたくさん寝て忘れる。自分に素直になってあげることも大切。」園部選手は「怪我から立ち直って、活躍する自分の姿を想像しながらリハビリや練習に励んでいる。」と語ってくださいました。
壮行会の締めくくりとして、本校高等部普通科アスリート育成プログラム生で結成された応援団が中心となって、選手にエールを送りました。
出場選手の皆さんのご活躍を心より祈念しております。
【パリ2024パラリンピック出場選手】
★競泳代表
石浦智美選手
小野智華子選手
木村敬一選手
★陸上競技
堀越信司選手
★ゴールボール女子代表
安室早姫選手
高橋利恵子選手
天摩由貴選手
萩原紀佳選手
★ブラインドサッカー男子代表
園部優月選手
鳥居健人選手
永盛楓人選手
★トライアスロン男子代表
米岡聡選手
★柔道代表
加藤裕司選手
(2024年7月22日)
関東甲信越地区盲学校弁論大会
7月5日に都立八王子盲学校にて、令和6年度関東甲信越地区盲学校弁論大会が開催され、本校から理学療法科1年の渡辺健さんが代表として出場しました。
気持ちのこもった堂々とした弁論で、見事第2位に輝きました。
10月4日に開催される全国大会への出場が決まりましたので、引き続き応援を宜しくお願いいたします。
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(2024年7月5日)
PTA保護者学習会・懇親会(小学部)
6月20日の参観日の午後にPTA保護者学習会および懇談会を実施しました。学習会と懇談会で延べ22名の方にご参加いただきました。
当日は会議室での講義の後、アイマスクを着用して伝い歩きや白杖による単独歩行、手引き歩行、レーズライターや触察の体験をしました。また、ロービジョン(弱視体験)ゴーグルを着用しての単独歩行、階段昇降、読書や迷路等を体験しました。
体験後の感想発表や懇談会の場面では、学習会の感想や家庭での様子についてなど、活発な意見交換が行われました。
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(2024年7月17日)
小学部6年生修学旅行―静岡
小学部6年生が、6/5(水)~7(金)の日程で静岡方面へ修学旅行を実施しました。
1日目の朝9時30分 東京駅に集合し、東海道新幹線に乗って掛川駅に移動しました。1日目の午後は、「キウイフルーツカントリーJAPAN」での活動でした。東京ドーム3つ分ある敷地には、緑豊かな茶畑や森林、頭上いっぱいにキウイフルーツの木の枝葉が広がっていました。空に向かって手を伸ばすと、小さく硬いキウイの実を触れて確かめることができました。昼食後の3種のキウイの食べ比べ (ゴールデンイエロー・ヘイワード・香緑)では、甘酸っぱい新鮮なキウイをお腹いっぱいいただきました。茶摘み体験では、木の枝先部分をじっくり触れて確かめながら「一芯二葉」を探し出し竹籠に摘んでいきました。
2日目午前は、静岡駅前にある「静岡科学館る・く・る」を見学しました。たつまきを体感したり、空気がボールを浮かせるふしぎな体験をしたり、レバーを引く速さでプロペラを飛ばす高さが変化するしくみを楽しんだり。子どもたちの好奇心が刺激される展示物がたくさんあり時間を忘れて見学していました。
2日目午後は、再び新幹線に乗車し楽器の街・浜松へ。浜松駅から歩いて10分ほどの「浜松市楽器博物館」に向かいました。館内には、世界各地から収集された楽器が展示され、きらびやかな彩色・装飾が施されたアジアの珍しい楽器の視聴、歴史的価値の高いピアノの見学、昔懐かしい足踏みのオルガン・馬頭琴・コンガなどの演奏体験などを楽しみました。
3日目の朝は、静岡駅からバスに乗り「静岡市立登呂博物館」を目ざしました。ガイドさんに解説をしていただきながら、土器・器・農機具などの触察、高床倉庫・祭殿・竪穴式住居の見学、火起こし・田植え・稲刈り・脱穀などの模擬体験を行いました。
修学旅行最後の食事となった3日目の昼食は、静岡駅にあるお店で餃子や焼きそばなど好みのご当地グルメを堪能しました。旅のしめくくりはお土産購入!!財布と相談しながら自分や家族へのお土産をじっくり選んで購入することができました。帰りの新幹線ではおやつを食べたり、しりとり遊びを楽しんだり、旅の思い出を語り合ったりしながら過ごし、あっという間に東京駅に到着しました。
3日間天候にも恵まれ、6年生7名が皆元気に過ごすことができました。2泊3日の修学旅行の思い出は、貴重な経験としてそれぞれの心に刻まれていくことと思います。
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(2024年7月17日)
歯磨き週間(小学部)
6月4日~10日は、全国の「歯と口の衛生週間」でした。今年度小学部では、これに合わせて、「歯磨き週間」を設定しました。この期間中、毎日給食後にクラスで歯磨きに取り組みました。また、養護の先生が順番にクラスを回り、大きな歯の模型と特大の歯ブラシを使って、正しい歯磨きのしかたを指導してくださいました。
「虫歯にならないのは、大事だからね!」と張り切って磨く児童や、磨き終えたときに、「すっきりする。」「毎日やりたい。」と言う児童もいました。歯磨きへの意識や、意欲が高まったようです。
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(2024年7月17日)
高等部 オペラ事前学習
7月5日金曜日、419教室にてオペラ鑑賞事前学習を行いました。今年度はプッチーニ作曲の『トスカ』です。
高校2年の校外学習行事である新国立劇場「高校生のためのオペラ鑑賞教室」に向けての事前学習は、本校の誇る伝統的な授業の一つでもあります。
年度初めから出演者で集まり稽古を重ね、『トスカ』の名場面を演奏しました。
メインキャストは主に音楽科卒業生が、『トスカ』に欠かせない鐘の音と大砲の音、銃声などの打楽器、サブキャストは音楽科在学生が担当しました。
卒業生にとっても、自身が高校2年生の時に経験した事前学習。
後輩たちにより充実した内容を届けるべく、日々作品への理解を深め、練習に励んだ半年でした。
教員のナレーションと共に展開されるドラマに、生徒たちはハラハラドキドキしていた様子。
中には「感動して泣いてしまった」と語る生徒もいました。
どのシーンも臨場感あふれ感動的でしたが、特に教室内にいる全員で歌った第1幕のフィナーレ「行け、トスカ」の合唱部分は、作品をより深く体感するために欠かせない場面でした。
作品をただ鑑賞するだけでなく、歌唱や演奏で自ら作品の中に入る体験を通して、18日の鑑賞教室への期待も増すステージになりました。
今回の事前学習の様子の一部は、10月25日「ワールド・オペラデー」にて新国立劇場のYouTubeやInstagramなどのSNSで配信される予定です。卒業生や生徒たちの様子をぜひご覧ください!
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(2024年7月12日)
中学部English Roomを行いました
中学部のEnglish Roomでは、本年度はルーマニア出身の方を講師に迎えて実施しました。講師の先生は英語圏の方ではありませんでしたが、母語を違える者同士で英語を使うことでコミュニケーションを取ることができると実感できるという良い経験になりました。
第1回目のEnglish Roomでは中学部生徒全員を対象に「異文化理解」をテーマに行いました。生徒たちは、日本人にとってなじみのないルーマニアの国や文化について学び、動物の鳴き声についてルーマニアではどのように言うのかなど、日本との違いに生徒たちは驚いていました。また、生徒からの質問タイムでは、「日本のアニメは好きですか」、「ルーマニア料理で好きな料理は何ですか」などの多くの質問が飛び交い、講師の先生と交流を深めることができました。
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English Roomの様子 |
(2024年7月12日)
高等部3年 歌舞伎鑑賞教室
6月14日(金)、高等部3年生は「歌舞伎鑑賞教室」に行ってきました。独立行政法人日本芸術文化振興会主催の「歌舞伎鑑賞教室」は、例年永田町にある国立劇場で開催されています。しかし2023年から国立劇場は全面立て替え工事が始まり、その工事期間中は他の劇場で公演されています。今年は、サンパール荒川での実施となりました。
この公演では、初めて歌舞伎を観る人でも分かるように、初めに「歌舞伎の見方」という解説があり、その後演目が上演されます。今回は「恋飛脚大和往来 封印切」という作品で、上方の庶民の生活を描いた演目でした。
事前学習をして臨んだものの、やはり生徒達にとって歌舞伎は馴染みが薄く、台詞やストーリーが理解できるか不安があったようです。しかし、観客席の最前列に座り、音声ガイドも利用しながら鑑賞したことで、歌舞伎の魅力を感じることができました。特に、場面によって演技が変わる様子や、下座音楽やツケが役者さんの演技と連動している様子を感じ取ることができ、生きた演技を十分に堪能できたと思います。
生徒たちの感想の一部をご紹介します。
- 私は最初、歌舞伎は昔の言葉で話が進むだろうからあまり理解できないだろうと思っていた。それに、現代の舞台よりも場面のイメージがしにくく、話に入り込めず眠くなってしまうかなと思っていた。しかし、本編の前に見た「歌舞伎の見方」で、歌舞伎はそこまで難しいものではないのかもと感じて本編に興味が湧いた。そして、実際に「封印切」を見て、歌舞伎は面白いなと思った。案外、話の内容はすんなり理解できたし、出囃子などの歌舞伎特有の音楽によってより世界観に引き込まれた。今回、実際に歌舞伎を見たことで、自分の歌舞伎に対する印象がここまで変わったので、見に行けてよかったなと思う。
- 歌舞伎鑑賞は、全体として新たな経験になった。なぜなら、今迄一度も歌舞伎を鑑賞したことがなかったからだ。
歌舞伎事態については、誇張することに魅力があると感じた。リアルを追及した劇とは違い、喋りの特徴から演技、効果音まで独特な雰囲気だった。この雰囲気があるからこそ、歌舞伎は人を引き付けるのだなと思いながら鑑賞していた。 - 今回の歌舞伎鑑賞教室で特に驚いたのは、演出の細かさです。衣装や小道具だけでなく、舞台のセットも2階まで細かく作り込まれていたり、女形の役者さんたちの所作もお淑やかで女性らしく、男役との演じ分けもここまで細かいものなのかと驚きました。
また、最も印象に残っている場面は、忠兵衛が封印を切ってしまったところです。その場面での忠兵衛の心臓の音を表しているという不規則なリズムの三味線が、最前列だったからこそダイナミックに聞こえてきてとても印象に残っています。
歌舞伎鑑賞教室
(2024年6月25日)
高等部1年 遠足
5月10日(金)、高等部1年生16名が立川市にある国営昭和記念公園に遠足に出かけました。
8時30分に学校を出発し、電車を乗り継ぎ、10時過ぎに公園に到着。今年の遠足のメインイベントは、大人2人が前後で乗れるタンデム自転車です。(今やタンデム自転車での公道走行は47都道府県すべてで解禁されています。)そして4台のタンデム自転車を借り、4グループに分かれ、4人ずつ公園内のサイクリングロードを走ります。前に乗るパイロット役は先生です。「せーの」という掛け声とともに息を合わせてこぎ始めます。小さい頃に自転車に乗った経験のある生徒から今回初めて自転車に乗る生徒まで様々でしたが、みんな何とか無事にスタート!爽やかな風を受けながら、お花畑や木々の間を気持ちよく約15分ずつ疾走しました。始めてタンデム自転車に乗った生徒は「風を感じて気持ちよかった。最初は肩に力が入ったけど、途中からは慣れて楽しかった。あまり自転車に乗る機会がなかったのでいい経験になった。」と話していました。
タンデム自転車の順番を待っている間、「転がしドッヂ」をして遊びました。転がしドッヂとは、音の鳴るボールを使って空中ではなく、地面を転がすドッヂボールのことです。晴天の下、だだっ広い芝生の上で体を動かすのは学校のグラウンドや体育館とはまた一味違った爽快感でした。
昼食は渓流広場レストランで、涼しい風を受けながらオムライスを食べました。実は事前の希望では、ハンバーグカレーとオムライスでクラスが真っ二つに分かれましたので、大じゃんけん大会でオムライスに決定したという経緯があります。でもみんな無事においしそうに食べていました。
午後は、公園散策です。約4キロの道を歩いたのですが、途中には満開のネモフィラ畑もありました。記念撮影とともに、香りを楽しんだり、少しだけそっとお花を触らせてもらいました。公園の出口のところにもカモミールのハーブ園があり、香りをかいでリフレッシュした気持ちで帰途につくことができました。生徒からは、「自然がいっぱいできれいだった。気分転換になった。普段あまり見ることのできない花に触れて、おもしろかった。」という感想が出ていました。
タンデム自転車体験 |
(2024年6月19日)
幼稚部 親子遠足
5月24日(金)、幼稚部親子遠足を実施しました。今年度は、昨年開園した練馬城址公園に行きました。親子遠足に行くことを予告した日から「遠足いつだっけ?」「明日の次の日は…遠足!」等、子どもたちはこの日を楽しみにしていました。当日は晴天に恵まれ、遠足日和でした。
公園では、自己紹介や親子でリズム運動をした後、遊具で遊びました。リズム運動は保育の中で親しんできた歌に合わせて、お家の人と一緒に体を動かしました。公園の遊具は、いろいろな種類のすべり台やブランコ、幅の広いシーソー、トランポリン等、魅力的なものがたくさんありました。お友達やお家の人と一緒に遊具に乗ったり、お気に入りの遊具を見つけて繰り返し遊んだりしながら、楽しい時間を過ごしました。
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みんなでリズム運動 | 一緒に乗ったね、ブランコ | ぼこぼこするなあ、滑り台 |
(2024年6月17日)
春の校外学習(小学部 低学年)
小学部1・2年生は、5月21日(火)に、春の季節を感じたり、友達や教師と仲良く過ごしたりすることを目的として、春の校外学習を実施しました。場所は、学校近くの文京区立目白台運動公園です。
当日は天候に恵まれ、とても広い芝生の上で、おもいきり自由に走り回ったり、集団遊びを行ったりして楽しむことができました。集団遊びは、春の校外学習に向けて、子ども会の時間を使って、自分達で決めました。その中で、見えない子も、見えにくい子も、全員が楽しむための工夫を話し合って考えることができました。遊んだ後は、児童が楽しみにしていたお弁当タイムです。「大好きな〇〇を入れてもらったよ。」、「おいしい!!」などと言いながら、幸せそうにお弁当を食べていました。
春の校外学習を通して、より友達のことを知り、仲を深めることができました。
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(2024年6月12日)
春の校外学習(小学部 高学年)
5月10日(金)、3~6年生は「埼玉県こども動物自然公園」へ行きました。当日は天候にも恵まれ、絶好の遠足日和でした。
バスで1時間ほど揺られ、到着してからまず触れ合ったのは、ヤギや羊、テンジクネズミ。児童たちは、「動物のにおいがする~!」「鳴き声が聞こえたね!」「体、あったかいね」「かわいい!」等と、たくさんの発見や気付きを周りの友達や教師と共有していました。
午後は、ポニーの乗馬体験を行いました。初めて乗馬をする児童は、「こわい~」、「落ちないかなあ」、「心配になってきた…」と、ドキドキしている様子でしたが、いざ乗ってみると、「最高だった!」、「(1周だけでなく)1000周くらいしたい!」等と興奮気味で感想を口にしていました。
気持ちの良い天気の中、たくさんの動物達と楽しく触れ合うことができました。
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(2024年6月12日)
中学部 春の遠足
5月10日、皇居周辺で「春の遠足」を実施しました。中学部では、皇居周辺のスポットを巡りながら、歩行の力や集団行動の力の伸長を図っています。
当日は、すがすがしい天候で、永田町駅から国会議事堂周辺、三宅坂、千鳥ヶ淵、武道館前を経由して飯田橋駅までを歩きました。
3学年の生徒が混ざった班で行動したことで、普段会話の機会が少な生徒同士で会話を楽しむ様子が見られました。
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日本水準原点を見学する様子 | 武道館付近を歩く様子 |
(2024年5月22日)
高等部生徒が彫刻鑑賞教室に参加
4月23日火曜日の午後、公益社団法人日本彫刻会が上野にある東京都美術館で開催している「第53回日彫展」に高等部3年生全員と2年生の美術選択者が出かけ、作家のみなさまに説明をしていただきながら、思う存分彫刻を触って鑑賞しました。彫刻に秘められている作家の思い、作成の過程、素材が示す手触りや質感の違い、様々に表現されている形などを、各自のペースでじっくりと味わったり、考えたりすることができました。鑑賞の前には、各作家から、彫刻との関りについてのコメントを聞いたり、美術館のアクセシビリティについて研究している本校卒業生の大先輩から、視覚障害者の美術館へのアクセスの課題等について話を聞いたりすることができました。鑑賞の後には、グループで意見交換し、印象に残っている作品とその理由を、全体に向けて発表しました。
以下は生徒の感想の一部です。
作家の方がおっしゃっていた目を瞑って彫刻を鑑賞することと音楽を鑑賞することは似ているという話が印象に残っています。目を瞑って触って鑑賞すると初めは全体像がわからないが、ゆっくりと触っていくうちに全体の形が見えてきます。これが、イントロの初めの音だけではどんな曲かわからないが、曲が進むにつれ曲の雰囲気がわかってくることに似ているということです。これを聞いた時、確かになと納得したと同時に、目の見えない僕たちが美術作品を楽しむ上でのポイントかなと思いました。
今回の教室では、「空間」という言葉が印象に残った。彫刻は一つの物体ではあるのだが、それが存在するのにぴったりな空間を想像すると、彫刻がもつ物語が広がるような感じがした。またご案内の際に、作家の方がお話になる前に、自分でみてイメージを膨らませる時間を下さったので、作品の世界に入りやすかった。
これまで、彫刻に触れる機会があまりなかったので、とても貴重な体験だと感じた。彫刻を触ることのできる場所はまだ少ないようだが、触ることで感じられるものがあると思う。材料に特有の質感や、見るだけではわかりづらい作品の温度、その温度からくるであろう作品のエネルギーまでも読み取れるような気がしている。彫刻以外にも、五感をフル活用して作品を鑑賞できる機会が増えてほしいと、感じている。
普段、美術館に行って彫刻を触ると大層怒られるので今回の体験はとても貴重なものでした。目では分からない、手で触るからこそ作家さんが細部まで拘っているのが見えて面白かったです。目では全て同じように見えるのに触ってみると服や髪、腕、顔など1つの作品で触り心地が違ったり、同じ材料で作成された作品も作家さんによって別物のようになっていたり。彫刻から温もりを感じるという不思議な体験もしました。彫刻って遠くから眺めて「凄いなぁ」で終わりじゃないんだと初めて気づかされました。
(2024年5月17日)
日彫展・触れる鑑賞教室 小学部4・5・6年
小学部4・5・6年生19名が、4月26日午後、東京都美術館(台東区 上野)で開催されている第53回日彫展に足を運び、触れる彫刻鑑賞教室を行いました。
今年で3回目となる本行事は、彫刻家をはじめとするガイドの方々と、対話を通して彫刻作品に触れることのできる大変貴重な機会となっています。
事前学習では、
・作品は、作家の方が心をこめて制作したもの。大切に触れよう。
・彫刻が、様々な素材や表現方法でつくられていることに気付き、興味関心を持とう。
という点を確認し、昨夏、学校に寄贈された彫刻家 中村宏氏の作品を使って触り方の学習を行い、鑑賞会に臨みました。
当日、子どもたちは、鑑賞ガイドの方々とそれぞれの味わい方で鑑賞会場を巡っていました。
素材の種類(石・粘土・石膏・木・金属等)、大きさ、質感を楽しむ児童、動物やユニークなモチーフの彫刻に興味を持ち気に入った作品を繰り返し鑑賞する児童、彫刻のフォルム・作品テーマや表し方・作家の心情にせまり鑑賞を深める児童等、様々な姿が見られました。
鑑賞後のまとめの時間では、感想発表をしたり、お世話になった方々に手づくりのキーフォルダーやマグネットをお渡しし感謝の気持ちを表したりしました。
視覚に障害のある子どもたちが、美術館に出向いて鑑賞ガイドの方と共に館内を歩き、体全体で彫刻作品にふれあうことのできる貴重な体験。芸術の奥深さや表現の豊かさを知り、それぞれの表現活動に活かすきっかけになることを願っています。
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(2024年5月15日)
新入生歓迎会(小学部)
4月24日(水)に小学部新入生歓迎会がありました。体育館に小学部全学年の児童が集まり、1年生5名を囲んで自己紹介や各学年からの出し物を行いました。各学年の出し物では、1年生はメリーさんのひつじ、2年生は得意なこと発表、3年生はかえるじゃず、4年生はなぞなぞクイズ、5年生は学校クイズ、6年生は自己紹介に関係するクイズで盛り上がりました。最後には「はるがきた」の合唱を行い、楽しいひと時を過ごしました。これから、様々な活動や行事で親睦を深めていければと思います。
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(2024年5月15日)
中学部3年 修学旅行
本校中学部3年生11名が、4月24日~26日の2泊3日で福井方面での修学旅行を実施しました。
東尋坊遊覧船への乗船、恐竜博物館見学、そば打ち体験など、日常生活の中で体験の少ない活動を多く取り入れました。また、鉄道好きな生徒が多い学級とあり、路線が延伸したばかりの北陸新幹線を利用することに大興奮の旅行でした。
現地でお世話になった皆様、ありがとうございました。
恐竜博物館で展示を見学 | 東尋坊での移動 |
(2024年4月30日)
高等部1年 公共 特別授業
2024年3月6日、高等部1年生「公共」の授業の一環として、三井住友海上株式会社から講師の方をお招きして「保険」に関する講義を行いました。講師は、高等部卒業生で東京パラリンピック・トライアスロンのメダリストでもある米岡聡(ヨネオカサトル)さんです。保険の仕組みや視覚障害者が保険の契約時に注意すること、事故に遭った時の対応の仕方など、様々な実践的知識を教えていただき、生徒たちは「もしもの時の備え」の大切さを学ぶことができました。
生徒の感想の一部を紹介します。
「傷害保険はわりと色々なところで適用されるということ。月々の積み立ては必要だが何かあってからでは遅いので今のうちに理解を深めておけてよかった。」
「具体的な事例や、事故が起きた時の対処手順まで教えていただけて、とても分かりやすかった。保険についてほとんど知らなかったため、自分の将来加入するであろう保険について考えるきっかけになった。」
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授業風景 |
(2024年4月25日)
高等部2年 地学巡検
高等部理科(地学基礎)では校外学習として、神奈川県三浦市の城ヶ島で地学巡検を実施しています。3月10日日曜日に実施した巡検は、穏やかな晴天で巡検日和となりました。
城ヶ島は三浦半島南端にある東西方向に長い島です。島の中央南側で太平洋を正面にして立つと、左手側(東)から右手側(西)までほぼ180°の水平線を見渡すことができます。また、左手側には房総半島、ほぼ正面(南)には伊豆大島、右手側には伊豆半島と富士山を望むことができます。生徒たちは、引率教員に手を取ってもらい、水平線の広がりや各半島などの位置を指差して確かめました。また、感光器を用いて、空と海の境界線(水平線)を確認しました。
海岸では、貝の話を聞いたりイソギンチャクに触れたり、海の香りは前年11月に修学旅行で訪れた沖縄の海とは異なる(城ヶ島は海藻の香りがする)ことを実感したりと、五感を使って観察を進めました。
その後、巨大な断層や、事前学習で学んだクロスラミナ、フレーム構造など、特別な堆積構造などにも直接触れて観察し、堆積構造の大きさや地層の広がりなどを実感しました。
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感光器を用いて空と海の 境界線(水平線)の位置を 確かめている様子 |
海食洞である馬の背洞門 | 巨大な断層の断層面を白杖を用いて たどっている様子 |
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横倒しになった地層中で、 ぐにゃりと曲がった地層を 触察する様子 |
ウレタンマットの模型を用いて 地層の様子を理解する様子 |
(2024年4月3日)
中学部1年 社会見学
3月18日、日本科学未来館(江東区青海)への社会見学を行いました。
生徒は、「AIスーツケース」による誘導での館内歩行体験や、国際宇宙ステーションのレプリカを触って全体像を把握した後、実際の展示の中に入って、その中にあるトイレや個室の構造や装備を見学しました。国際宇宙ステーションにある手すりの使い方やマジックテープの用途などについて、生徒から質問し、解説を受ける場面もあり、宇宙での生活をイメージしながら有意義な見学ができました。
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国際宇宙ステーションのレプリカ | 宇宙ステーション内部 |
(2024年4月1日)