筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

鍼灸手技療法科


鍼を打っている写真  筑波大学附属視覚特別支援学校鍼灸手技療法科(3年課程)は、視覚に障害のある者が学ぶ、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師養成のための学科です。このページでは鍼灸手技療法科の紹介をしています。

 このページからは、教育課程や卒業生の進路状況に関するExcelファイルをダウンロードすることができます。
 ダウンロードしたExcelファイルが読めないあるいは編集できないという方は、「保護されたビュー」を解除する方法についてをご覧ください。

 地域にお住まいの方々をはじめ一般の外来患者様を対象としたあん摩マッサージ指圧、はり、きゅう治療に関しましては、治療室のページをご覧ください。

ページ内リンク
沿革紹介入学試験諸経費修学への便宜履修科目最近の出来事卒業後の進路交通案内


教育活動・行事


東京消防庁 感謝状贈呈式

令和5年9月11日(月)

 鍼灸手技療法科では1、2年生を対象に救命救急の特別講義を実施しています。小石川消防署の隊員の方々にご来校いただき、胸骨圧迫や心肺蘇生、AEDの操作、異物除去など、救命救急に必要な知識と技術を学んでいます。3時間の講習を経て、生徒は救命技能認定証を取得することができます。
 鍼灸科が長年にわたり救命講習を受講したことが認められ、救急の日及び救急医療週間における取組みの一環である感謝状贈呈式にご招待いただき、小石川消防署の署長から直々に感謝状を贈呈していただきました。
 今後も引き続き、大切な人を、家族を、命を守るため、救命講習を受講し、知識と技術を学んでいきたいと思います。


東京消防庁感謝状贈呈式1 「写真は、小石川消防署の署長からいただいた感謝状です。」
東京消防庁感謝状贈呈式2 「写真は、感謝状を受け取った方々と小石川消防署の隊員の方々との集合写真です。」


記憶工学研究所様 教材贈呈式

令和5(2023)年7月19日(水)

「記憶法を使ってツボを覚える!?」
 さる2023年7月19日、鍼灸手技療法科にお客様がいらっしゃいました。
 記憶法を駆使した勉強法などの著書を多数出している記憶法開発の第一人者のひとり、池田義博氏(記憶工学研究所所長)と、研究所の皆様です。
 目的は、このたび史上初と池田氏がおっしゃる、視覚障害があってもイメージを駆使して膨大な知識を学ぶ教材の贈呈です。鍼灸を学ぶ生徒は、いわゆるツボ361個の名前や部位を授業で1年かけてコツコツ覚えるのですが、これをもっと効率よく、短時間で名前を覚えられるようにと動画教材を開発していただいたのです。
 
 贈呈式には青木隆一校長、山口崇副校長も参列し、数社のメディアの取材も入りました。池田氏からは、どうすれば記憶がよくなるのかなど興味深いお話をしていただきました。夏休み明けに、さっそく経穴を学び始める1年生と、この教材の試用が始まります。
 視覚に障害がある人でも使えるよう開発して頂いたこの教材を、今後も大切に活用していきたいと思っています


記憶工学研究所様教材贈呈式1 「写真は、贈呈式にて教材を贈呈してくださった記憶工学研究所の方々と本校教員の集合写真です。」


ふれあいマッサージ

令和5年7月4日(火)、7日(金)

 鍼灸手技療法科3年生が「NPO法人みみずくの杜 区民ひろば南池袋」で校外実習を行いました。
 利用者さんたちの心身の健康保持に寄与すると共に、交流を通じて施術者としてのコミュニケーション能力を高めるという目的で行っている行事です。
 生徒7名がそれぞれ6名ずつ、2日間で合計42名の利用者さん達にあん摩マッサージの施術をしました。
 以下、参加生徒の感想です。

 今回のふれあいマッサージでは、計6人の方にあん摩マッサージをさせていただきました。
 6人それぞれ違う体つきをしていて、力加減も異なっていました。短い時間ではありましたがいろんな人の体を触ることで技術向上やホスピタリティ精神の必要性を実感し、多くのことを学ばせていただきました。
 このようなイベントで地域の方々と接することは、より我々の学校の存在や視覚障害者と理療について知ってもらう良い機会になると思いました。


ふれあいマッサージ写真1 「写真は、治療を希望してくださった方を熱心に施術している生徒たちです」


特別校外研修

令和5年5月23日(火)

 鍼灸科1年生、2年生を対象に特別校外研修が実施されました。
 
 2年生は本校の卒業生である小宮ご夫妻が経営する板橋駅前オアシスはり灸治療院へ見学に行きました。駅のすぐ前にあるアクセスのよい治療院で事前にお伝えしていたたくさんの生徒からの質問にお答えいただきました。
盲学校で鍼灸を学ぼうとしたきっかけ、免許を取ってから開業するまで大変だったこと、施術の技術をどう磨いたか、患者さんのために日々どのようなことを考えているかなどなど、とても刺激になるお話を聞くことができました。また、これからオープン予定の別院もみせていただき、ご夫妻のこだわりがたくさん詰まった素晴らしい治療室で、院長先生の施術の一端をみせていただきました。見学後数日してから生徒達からのお礼の言葉とコメントを小宮先生に送りました。生徒達にとって、今の自分について、勉強に取り組む姿勢や将来の進路について改めて考えるきっかけになったようです。
素晴らしい先輩鍼灸師の先生方のお姿をみることができてよい研修となりました。
 
 1年生は両国にある江島杉山神社に行きました。境内にある岩屋や力石などを見学させていただいたあと、杉山和一記念館では音声ガイドで歴史的資料についての解説を聞き、さらに杉山鍼按治療所の院内も見学させていただきました。生徒は杉山検校頌徳碑に書かれた点字を一生懸命に読んだり、歴史的資料の説明を興味深く聞き、有意義な時間を過ごすことができました。


写真1 写真は小宮先生の鍼施術を熱心に見学している生徒たちです
写真2 写真は生徒を台に鍼施術をされている小宮先生です


筑波大学附属病院リハ見学

令和4年10月7日(金)

 鍼灸手技療法科2年生が筑波大学附属病院リハビリテーション部に見学実習に行って来ました。
 2年生にとってリハビリ施設の見学は今回が初めてです。
 午前中は理学療法士の石川公久先生による大学病院内リハビリテーション部の現状(理学療法の内容、経済面、技術面など)や今後の動向・展望についてご講義をいただきました。
 午後はリハビリ室でHAL(装着型サイボーグ)・車いす・歩行器・義足、補装具などを見せていただきそれらの体験をさせていただきました。
 普段リハビリテーションの授業を受けている生徒たちにとって知識として習っている内容であっても、今回の見学により直接理学療法の先生のお話を聴いたり、装具を触ったり使ったりしたことで実感として「よくわかった」という経験ができ、大変充実した1日でした。


附属病院リハ見学の様子1 附属病院リハ見学の様子2 附属病院リハ見学の様子3


令和3年度 臨床研究発表会

11月4日(木)
『令和3年度 臨床研究発表会』
鍼灸手技療法科3年生による臨床研究発表会を行いました。
本校では3年次に臨床研究という授業があり、生徒が研究したいテーマを決めて、担当教員の指導のもと、様々な症例や、はり、灸、あん摩マッサージ指圧について研究を行います。今年度は3年生5名が研究の成果を発表しました。発表会には2年生、鍼灸手技療法研修科の生徒も参加し、質問や意見交換を通じ、臨床の知識を深めました

臨床研究発表会の様子1 臨床研究発表会の様子2


筑波大学附属病院リハビリテーション部 見学実習

10月29日(金)、11月8日(月)
『筑波大学附属病院リハビリテーション部 見学実習』
毎年10月に鍼灸科2年生を対象として行われている病院見学実習を、今年度は新型コロナウイルス感染予防の観点から生徒を2日間に分け、少人数体制で2回実施いたしました。リハビリテーション医療の現場を見学し、理学療法士の石川公久先生の貴重な話を伺い、訓練機器に触れたり体験をすることで、リハビリテーションに対する理解を深めることができました。

見学実習の様子1 筑波大学発のロボットスーツ医療用HALに実際に触れ、メカニズムについても丁寧に説明していただきました。
見学実習の様子2 起立動作が困難な方などの訓練で使用される電動昇降式チルトテーブルを体験させていただきました。

理療教育研究セミナー・教育実習オリエンテーション

10月16日(土)
『第18回理療教育研究セミナー開催』
 毎年10月に開催している理療教育研究セミナーを、今年度は「コロナ禍における理療実技実習のあり方について」をテーマに、オンラインで実施いたしました。
 本校からは、基礎・臨床実技におけるコロナ対策、生徒対象のアンケート調査についてご報告いたしました。研究協議では、3つの学校よりコロナ対策の工夫についてご発表いただき、その後活発な情報交換がなされました。
 全国から多くの先生方のご参加、誠にありがとうございました。

10月25日(月)
『筑波大学理療科教員養成施設教育実習オリエンテーション』
毎年、鍼灸科では、理療科教員養成施設からの教育実習生の受け入れをしています。実際に授業を担当するのは11月15日からの3週間ですが、オリエンテーションを行ってからの3週間は事前指導期間として授業見学や、授業準備などをしています。


特別講義

10月15日(金)
『特別講義』
筑波大学理療科教員養成施設 徳竹忠司先生を講師に迎え、「低周波鍼通電療法」をテーマに特別講義を行いました。この特別講義には鍼灸手技療法科3年生と鍼灸手技療法研修科の生徒が出席し、腰下肢の症状に対する診察法など、実技を中心にご指導頂きました。講義の中では最新の情報などもお聞きすることができ、知識をさらに深めることができました。
特別講義の様子1 特別講義の様子2 特別講義の様子3

令和3年度第2回専攻科オープンキャンパスを開催しました

10月2日(土)
『第2回専攻科オープンキャンパス』
コロナ感染状況を鑑み、今年度2回目のオープンキャンパスもオンラインで行いました。
 教材の触察やあん摩、はり、きゅうの体験など、参加者の方々に体験していただくプログラムは実施できませんでしたが、オンラインの利点を活かして、全国からのご参加がありました。鍼灸手技療法科のほか、理学療法科、音楽科も合わせた専攻科3科の紹介、教育相談を通じて、興味を持っていただけたことと思います。
 なお、常時、教育相談は個別に行っておりますので、ご連絡をお待ちしております。
 電話:03-3943-5424(専攻科職員室直通)
 Email:sodan@nsfb.tsukkuba.ac.jp

図が立体コピーされている教科書の紹介 図が立体コピーされている教科書を紹介しました。視力の状態に関わらず、触ることで教科書の図を確認することができます。
あん摩・鍼・灸の実技の紹介  あん摩・鍼・灸の実技についても紹介しました。実際にお灸に点火して、腕に据えているところをご覧いただきました。
進路の説明 進路について画面共有機能を使って、実際のデータをお示ししながら説明を行いました。ご覧の通り教員養成施設への進学率が100%であることは本校の教育の強みの1つです。

令和3年度理療教育研究セミナー(第18回視覚障害教育研究協議会)開催のお知らせ

 例年秋に行っている鍼灸手技療法科の研究協議会を、今年度は10月16日(土)に開催することとなりました。
 詳しい日程等につきましては、令和3年度理療教育研究セミナー開催のお知らせをご覧ください。


沿革

 本校は、1876年(明治9年)に楽善会訓盲院として創立され、その後、東京盲学校、東京教育大学附属盲学校などを経て、1978年(昭和53年)に筑波大学附属盲学校と改称し現在に至っています。2007年(平成19年)4月からは正式名称が筑波大学附属視覚特別支援学校となりましたが、これまで通り筑波大学附属盲学校という学校名も通称としてそのままお使いになることができます。
 本校における鍼灸手技療法教育は1881年(明治14年)に技芸科の中に鍼治按摩科が設置されてはじまりました。修業年限は中等部四年課程でした。1926年(大正15年)には日本ではじめて校内に臨床実習室を設けて外来臨床を開始しました。1947年(昭和22年)に学校教育法が公布されると、高等部本科3年とその上の専攻科2年の5年課程が設けられ、これまでの中等部レベルから高等学校レベルで行われるようになりました。1959年(昭和34年)には専攻科における3年課程である高等部専攻科理療科第二部が新設され、その学科名は1974年(昭和49年)には専攻科理療科へ、2002年(平成14年)には鍼灸手技療法科へと改称されて現在に至っています。
 この間約140年、日本唯一の国立盲学校の理療科として、国内外の視覚障害にかかわる教育、福祉など幅広い分野に、指導的立場に立つ有能な人材を数多く送り出してきています。

ページの最初へ

鍼灸手技療法科紹介

 鍼灸手技療法科は、視覚障害者を対象に、あん摩マッサージ指圧師、はり師およびきゅう師を養成することを目的に設置された3年課程の職業課程です。
 本科は、約140年を越える豊富な教育経験を踏まえた指導実践によって、国家試験合格はもとより、教員養成施設への高い進学率、幅広い分野への高い就職率をあげ、多くの卒業生を社会の第一線に送り出しています。また、アジアなどの国々から視覚に障害のある留学生を積極的に受け入れ、理療教育の立場から、国際貢献にも力を注いでいます。

授業の様子

~授業の様子(解剖学)~

解剖学では、人体の構造について勉強をします。文章だけでは理解できないことがたくさんあるので、模型に触って教科書の内容を確認しています。
~留学生の学習の様子(解剖学)~

本校ではアジアからの留学生を受け入れています。模型や要点をまとめた授業プリントなどの教材を活用しながら、日本語で学習に取り組んでいます。
~あん摩実技の様子~

クラスメイトを患者さんに見立てて、座った人の肩や背中に施術する練習をしています。色々な人の体を触ることは大切な練習になります。
~鍼実技の様子~

1年次から実施する鍼実技では、最初に刺鍼練習台から始め、刺鍼技術の習得段階に応じて自分の身体への刺鍼、クラスメイトの身体への刺鍼と進んでいきます。 この授業では腰痛患者を想定し、クラスメイトの腰部へ刺鍼する練習をしています。
~灸実技の様子~

冷えや婦人科疾患、自律神経失調症などに効果がある箱灸の実技を行っています。箱灸は視覚障害者でも安全に行えるお灸法の1つです。

教育目標

 あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する専門知識と技能を習熟させ、人々の健康に貢献できる専門技術者の育成を目指しています。

入学資格

 大学を受験できる人であって、矯正視力が0.3未満の視覚障害のあることが条件となっています。ただし、矯正視力が0.3以上であっても、視野などの視力以外の視機能に重度の障害があって、将来、視力低下のおそれがある場合は、その限りではありません。年齢制限はありません。

取得資格

 3年の課程を修了すると、次の国家試験の受験資格が取得できます。

  • あん摩マッサージ指圧師試験
  • はり師試験
  • きゅう師試験

入学定員

  • 16名
  • 外国人留学生のための特別枠2名

教育相談

 ご不明な点がございましたら随時相談を受け付けておりますので、電話、FAX、Email等でご連絡ください。

所在地:〒112-0015 東京都文京区目白台3-27-6
電 話:03-3943-5424、FAX:03-3943-5424
電子メールでの問い合わせへ

ページの最初へ

入学試験について


 入学試験は、一般入試の他、推薦入試と外国人のための特別入試があります。
 入試要項と願書の配布は、9月頃から開始します。

推薦入試

 10月下旬から11月上旬に小論文、集団討議、適性検査、面接を行います。(出身高等学校長の推薦状等が必要です。)

外国人特別入試

 1月中旬に小論文、適性検査、面接及び口述試験を行います。(出身高等学校長等の推薦状が必要です。)

一般入試

 1月中旬に筆記試験として文章理解、小論文、適性検査、面接を行います。

ページの最初へ

就学に要する諸経費について

 入 学 料 :  2000円(入学時)
 授 業 料 :  4800円(年額)
実習等必要経費: 30000円(入学時)はり実技、解剖実習等の必要経費(情勢の変化により若干増減することがあります。)
 寄宿舎経費 :約55000円(月額)食費、光熱水道費を含みます。(情勢の変化により若干増減することがあります。)

ページの最初へ

就学に伴う経済負担を援助するための便宜について

就学奨励制度

 特別支援教育の振興を図るための国の制度で、教科書が無償になる他、経済状況に応じて、寄宿舎経費、通学にともなう交通費などに就学奨励費が支給されます。

授業料等の減免

 経済状況に応じて、申請により、入学料および授業料の半額または全額が免除される場合があります。

奨学金制度

 学業成績が優秀で経済的に困窮している生徒に対して、奨学金制度があります。希望される方は、ご自身で申請していただきます。

寄宿舎

 遠隔地から入学する生徒のために寄宿舎が設置されています。寄宿舎は学校と同じ敷地内にあり、男子寮と女子寮に分かれています。

ページの最初へ

履修する科目について

特徴あるカリキュラム

  1. 充実した実技実習
    • あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する豊富な実技実習の時間を設けています。また、基礎実習と臨床実習の時間数をバランスよく配当して、基礎から応用までを、ステップ・バイ・ステップで指導できるように工夫しています。
    • あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう以外にも、診察に必要な技術と態度を習得するための実習の時間を数多く確保しています。
    • 2年生では、2週間にわたる治療院・企業・老人介護施設等での実習を通して、在学中に職場における業務内容を体験的に学習できる機会を設けています。また、リハビリテーションの専門病院を訪れて学ぶ施設実習も実施しています。
    • テーピング、東洋医学的脈診等、専門性の高い技術指導を実現するために、外部講師による特別講義を行っています。
    • 筑波大学医学群との連携による解剖学実習が、3年間で5日間あり、1年生の時に教室で学習した内容を、2年生、3年生で確認できるようにしています。
  2. ニーズに応じた選択科目
    • 盲学校の理療科教員を目指す生徒のために、筑波大学理療科教員養成施設の受験科目である英語と小論文を選択することができます。
    • 目が見えない、または、見えにくいことで日常生活や学習に不便さを感じている生徒を対象に、自立活動専任教員による、点字、歩行、ADL、その他の必要な指導を行っています。

履修科目一覧

 教育課程表は、Excelデータ:鍼灸手技療法科教育課程表をダウンロードしてご覧ください。

 

※注:「あはき」とはあんま、はり、きゅうの略です。

ページの最初へ

最近の出来事

鍼灸手技療法科の出来事を随時更新しております。
 詳しい内容につきましては、最近の出来事をご覧ください。

卒業後の進路状況について

 本校鍼灸手技療法科の卒業生は国家資格であるあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を取得し、その知識と技術を活かした様々な分野で活躍しています。主な進路としては就職と進学があり、それぞれ以下のような状況です。

就職

 本校では、卒業後の進路として6~7割の生徒が就職や開業を希望します。進路担当と担任を中心に情報提供や面談を重ね、希望する就職や開業をしっかりサポートします。

主な就職先
  • 施術所:あん摩、マッサージ、指圧、はりおよびきゅうを中心とする治療院や、整骨院等に勤務します。患者様への施術を通して地域医療の一翼を担います。
  • 一般企業:企業内の社員に対して施術を行う「ヘルスキーパー」として、その企業に雇用されます。業務内容はあん摩等手技による施術が中心ですが、はりきゅうを取り入れている企業もあります。社員の健康維持・増進および作業能率の向上等を目的としています。
  • 高齢者関連施設:特別養護老人ホームや介護施設等の入所者や通所者に対して、日常生活機能の改善や、機能低下を防止する訓練を行います。また、QOL(生活の質)の向上を目的とした施術サービスを取り入れている施設もあります。
  • 訪問マッサージ事業所:高齢や病気のため在宅ケアが必要な方々に対し、施術者が訪問し医療保険によるマッサージや機能訓練を提供します。人口の高齢化に伴い、高齢者関連施設と共に近年ニーズが高まっています。
  • 医療機関:病院や診療所において,リハビリテーションチームの一員として、主に手技療法や物理療法を行います。
  • 開業:卒業と同時にもしくは卒業後に経験を積み開業している例もあります。施術所を構えて開業する方法の他に、出張施術を専門とする開業も可能です。

進学

 本校は、進学を希望する生徒が多いことも特徴の一つであり、進学へのサポート態勢も充実しています。

主な進学先
  • 筑波大学理療科教員養成施設(2年課程):あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうを指導する教員(以下、理療科教員)を養成する施設です。この課程を修了すると全国の盲学校等で理療科教員として採用される道が開かれます。本校では毎年多くの現役受験者がおり、合格へ向けた指導態勢が整っています。
  • 理学療法科:理学療法士を目指す人のために、本校には理学療法科が設置されています。内部推薦の制度もあり、鍼灸手技療法科を卒業後、理学療法科に進学する生徒もおります。
  • その他大学等:大学や大学院、臨床研修課程等への進学実績があります。

 平成25年度から令和4年度までの進路状況は、Excelデータ:過去10年間の進路状況をダウンロードしてご覧ください。

卒業生の声

 実際に本校鍼灸手技療法科を卒業して、就職・進学された方々の様子は、「卒業生の声」でご紹介しています。

ページの最初へ

交通案内

  • 地下鉄有楽町線「護国寺」駅下車4番出口徒歩8分(JRからは有楽町駅で乗換え)
  • JR目白駅より都バス・新宿西口行き「目白台3丁目」下車徒歩7分
  • JR池袋駅より都バス・東京ドーム行き「護国寺前」下車徒歩7分

 なお本校への来校方法については、地図等を掲載しているページがありますので、そちらもご参照ください。

ページの最初へ

2023/09/22