一般に点訳ソフトは、ローマ字入力だけでなく、点字タイプライターと同様に6点入力できるようになっています。しかし、晴眼者向けの点訳ソフトは、入力後のフィードバックとして、合成音声や点字ディスプレイで確認できないものがあります。そのため、点字ワープロ(点字エディタ)をPCに導入することで、視覚障害のある児童・生徒が自分で入力し、その内容を確認することができます。点字ディスプレイは、点字文書専用ファイルの点字出力だけでなく、漢字仮名交じり文についてはスクリーンリーダーと連動した自動点訳処理をして、おおよそ適切な点字表記に基づき点字を表示します。また、ブレイルメモといったPCとの接続を求めない携帯型点字PDAがあります。その場ですぐに6点入力でメモができ、電子辞書なども有効活用できます。近年は多機能型で、デジタル録音図書(Daisy)が聞けたり、MicrosoftのOffice系の文書を読み込めたり、ゲーム機能を備えていたりします。
GIGAスクール構想に基づき、点字使用生徒にはタブレット型PCよりも、携帯型点字PDAを準備し、主体的に使えるように指導できることが望まれます。