墨字(晴眼者が一般に用いる活字)は漢字かな交じり文である表意文字ですが、点字はすべて仮名で表す表音文字です。したがって意味のまとまりごとにマスをあけて理解しやすいように表記します。
例えば、「友だちと駅で待ち合わせる」の場合、「ともだちと えきで まちあわせる」となります。
点字には「点字表記法」というものがあり、それに沿って教科書や点訳図書が作られています。それらを読む中で視覚障害者は正しいマス空けや行替えの仕方などを覚えます。
助詞の「は・へ」を「わ・え」と表記したり、ウ音便(原則、動詞の語尾を除く)は2・5の点で長音符号と同じように表記したりすることが、墨字と一番大きく異なる点です。
例えば、「わたしは納豆と豆腐が好き」の場合、「わたしわ なっとーと とーふが すき」となります。
また、単語等が行末行頭にまたがらないようにします。そのため、行末まで書き切れないとわかったら、次行に移動して書き続けます。