福島智さん 図書の紹介
堀越さんの次にご紹介するのは、障害当事者の観点から、人と社会のバリアフリー
化を研究され、盲ろうの分野を牽引している福島智さんです。
1962年12月 兵庫県生まれ。本校には高等部に在籍。現在、東京大学先端科学技術研究センター教授。2008年論文「福島智における視覚・聴覚の喪失と『指点字』を用いたコミュニケーション再構築の過程に関する研究」により、東京大学から博士(学術)の学位を授与。2015年本間一夫文化賞受賞。
著書・関連図書(共著等は除く):
『渡辺荘の宇宙人-指点字で交信する日々』
素朴社 1995.10 点・音
『盲ろう者とノーマライゼーション-癒しと共生の社会をもとめて』
明石書店 1997.11 点・音
『生きるって人とつながることだ!』
素朴社 2010.3 点・音
『盲ろう者として生きて-指点字によるコミュニケーションの復活と再生』
明石書店 2011.7 点・音
『ぼくの命は言葉とともにある―9歳で失明 18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと』
致知出版社 2015.5 点・音
『ことばは光』
天理教道友社 2016.5 点・音
関連図書:
『ゆびで聴く-盲ろう青年福島智君の記録』
小島純郎 塩谷治共編著 松籟社 1988.5 (点)・音
『指先で紡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも』
光成沢美著 講談社 2003.7 点・音
『さとしわかるか』
福島令子著 朝日新聞出版 2009.5 点・(音)
『光と音のない世界で 盲ろうの東大教授・福島智』
池田まき子著 岩崎書店 2014.8 点・音
『ゆびさきの宇宙――福島智・盲ろうを生きて』
生井久美子著 岩波書店(岩波現代文庫) 2015.2 点・音
書籍紹介:
『渡辺荘の宇宙人-指点字で交信する日々』
「"生きていくこと"は甘いものではなく、運命は過酷だ、ということだけは、少しわかったような気がする」だが、世の中の人すべてに「それぞれ自分の"言葉"で、『人生はいいもんだ』と、そっと静かにつぶやけるような、そんな未来が来るといいな」と願う著者のエッセイ集。
『ぼくの命は言葉とともにある―9歳で失明 18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと』
本校在籍中に全盲ろうとなり、失意のうちに学友のもとに戻った時、一人の友人が手のひらに指先で書いてくれた「しさくは きみのためにある」。この時から、自分に残された「言葉と思索」の世界を探求し続けてきた彼の人生論。