保健体育教育
1.保健体育科の教育方針・目標
これらを3年間の教育活動を通して身につけさせることを目標とする。
(1)中学部体育分野及び高等部「体育」の目標
- 生徒一人ひとりが各自の到達目標を自覚し、伸び伸びとした雰囲気の中で、積極的に活動し、体力・技術の向上に努める。
- 練習やゲームの経験を通して、協力して活動することの必要性を自覚し、社会的態度の育成に努める。
- 健康・安全に留意しながら主体的に行動するように努める。
(2)中学部保健分野及び高等部「保健」の目標
- 社会生活の中での自律を目指し、健康・安全に関する知識を幅広く理解し、自らの健康状態に適した運動や食事などの方法を身につけ、生涯を通じて心身の健康を保持増進できる態度を養う。
- 現代社会の健康課題や健康に関する考え方について主体的・協働的な学習活動を通して理解を深め、多様な考え方に触れることで自らの価値観を築き、柔軟性のある思考力を育む。
2.体育分野・保健分野の授業
(1)授業の形態
- 中学部・高等部のクラス構成
体育の授業はすべてのクラスを合併させ、学年単位で実施している。
担当する教員の数は、クラスの数に合わせて中学部2名、高等部4名の教員で授業を担当する。
- 専攻科のクラス構成
鍼灸手技療法科及び理学療法科は1年のみの必修となっており、別々に授業を行っている。
また専攻科では視覚障害者スポーツの他、それぞれの科において将来の職業に役立つスポーツの知識と体験を行う。(ターゲットバードゴルフ、パターゴルフ、ワンバウンドバレーボール、テニス、車いす操作、車いすスポーツ、ボウリング等)
(2)到達目標
- 内容ごとの目標
- A.体つくり運動
- 新体力テスト、各種トレーニング、縄跳び
- 体を動かす楽しさや心地よさを味わい、自分の健康の保持増進や体力の向上を目指して、計画を立て、実践できる力を身に付ける。
- 体を動かす楽しさや心地よさを味わい、自分の健康の保持増進や体力の向上を目指して、計画を立て、実践できる力を身に付ける。
- 新体力テスト、各種トレーニング、縄跳び
- B.器械運動
- マット運動
- 自己に適した技を高めて、滑らかに演技すること。
- 自己に適した技を高めて、滑らかに演技すること。
- マット運動
- C.陸上競技
- スプリントドリル、短距離走、走り幅跳、立ち幅跳、ハンドボール投、ソフトボール投、砲丸投(高等部のみ)
- 各種目の技能を高め、記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わう。
- 各種目の技能を高め、記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わう。
- スプリントドリル、短距離走、走り幅跳、立ち幅跳、ハンドボール投、ソフトボール投、砲丸投(高等部のみ)
- D.水泳
- クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、(バタフライ)
- 自己に適した泳法で、安定したペースで長く泳いだり、速く泳いだりできるように身に付ける。
- 自己に適した泳法で、安定したペースで長く泳いだり、速く泳いだりできるように身に付ける。
- クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、(バタフライ)
- E.球技
- フロアバレーボール、ゴールボール、サウンドテーブルテニス、ブラインドサッカー、グランドソフトボール
- 視覚障害者スポーツのルールを学び、ゲームを行う。
- 勝敗を競う楽しさや喜びを味わう。
- フェアプレイの心を大切にし、仲間と連携した動きを高める。
- 視覚障害者スポーツのルールを学び、ゲームを行う。
- フロアバレーボール、ゴールボール、サウンドテーブルテニス、ブラインドサッカー、グランドソフトボール
- F.武道
- 柔道、剣道
- 相手の多様な動きに応じた基本動作を知る。
- 礼法などの伝統的な行動の仕方を大切にし、理解する。
- 相手の多様な動きに応じた基本動作を知る。
- 柔道、剣道
- G.ダンス
- フォークダンス、現代的なリズムのダンス、創作ダンス
- いろんなダンスの名称や踊りの特徴を知り、自己表現力を高める。
- いろんなダンスの名称や踊りの特徴を知り、自己表現力を高める。
- フォークダンス、現代的なリズムのダンス、創作ダンス
- H.体育理論
- スポーツの歴史や特性、オリンピック・パラリンピック、スポーツライフ設計
- スポーツについて多角面から理解できるようにする。
- スポーツについて多角面から理解できるようにする。
- スポーツの歴史や特性、オリンピック・パラリンピック、スポーツライフ設計
- A.体つくり運動
- 保健
- 教科書だけでなく最新の情報も授業で取り上げるようにし、社会生活における健康や安全について判断できるようにする。
- 模型や実物を触り、理解を促す。
- 教科書だけでなく最新の情報も授業で取り上げるようにし、社会生活における健康や安全について判断できるようにする。
3.在校生の活躍
(1)運動部活動の結果
第41回関東地区盲学校卓球大会において表彰台独占の快挙!
令和6年10月12日(土)、東京都立文京盲学校において第41回関東地区盲学校卓球大会が行われました。関東地区盲学校9校から総勢39名、本校からは高等部の生徒10名(男子4名、女子6名)が参加しました。それぞれが日頃の練習の成果を充分に発揮し、高等部男子の部では表彰台を独占しました。
結果:第1位伊原木花道(1年)、第2位島原愛喜(2年)、第3位市村 帆(2年)
生徒の感想
・速いサーブへの対応が難しかったので、今後の練習で対策を考えたい。
・試合は負けてしまったが、練習の時よりも自分から攻めることができた。
・みんなで声を掛け合ったり、いろんな人の試合を見ることができ、とてもいい経験になった。
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(左から市村さん、伊原木さん、島原さん) |
(2)国際大会の出場と結果
4.パラリンピック
(1)歴代出場選手一覧
開催年 | 開催地 | 出場者・競技者 |
---|---|---|
1980 | アーネム | 村松 正文 陸上競技 |
1984 | ニューヨーク | 島津 良範 陸上競技 |
1988 | ソウル | 大束 導正 陸上競技 |
1992 | バルセロナ | 河合 純一 水泳 植田 聖 水泳 |
1996 | アトランタ | 河合 純一 水泳 |
2000 | シドニー | 今井 裕二 陸上競技 星野 直志 陸上競技 河合 純一 水泳 |
2004 | アテネ | 加藤 裕司 柔道 斎藤 晃司 陸上競技 福原 良英 陸上競技 秋山 里奈 水泳 河合 純一 水泳 酒井 喜和 水泳 浅井 三重子 ゴールボール |
2008 | 北京 | 堀越 信司 陸上競技 秋山 里奈 水泳 河合 純一 水泳 木村 敬一 水泳 加藤 三重子 ゴールボール 高田 朋枝 ゴールボール |
2012 | ロンドン | 加藤 裕司 柔道 天摩 由貴 陸上競技 堀越 信司 陸上競技 秋山 里奈 水泳 河合 純一 水泳 木村 敬一 水泳 若杉 遥 ゴールボール |
2016 | リオデジャネイロ | 高田 千明 陸上競技 堀越 信司 陸上競技 小野 智華子 水泳 木村 敬一 水泳 天摩 由貴 ゴールボール 若杉 遥 ゴールボール |
2020(2021) | 東京 | 田 千明 陸上競技 堀越 信司 陸上競技 石浦 智美 水泳 小野 智華子 水泳 木村 敬一 水泳 永井 崇匡 柔道 平井 孝明 柔道 川嶋 悠太 ゴールボール 橋 利恵子 ゴールボール 天摩 由貴 ゴールボール 萩原 紀佳 ゴールボール 若杉 遥 ゴールボール 園部 優月 5人制サッカー 寺西 一 5人制サッカー 木村 由 ボート 米岡 聡 トライアスロン |
2024 | パリ | 堀越 信司 陸上競技 石浦 智美 水泳 小野 智華子 水泳 木村 敬一 水泳 加藤 裕司 柔道 安室 早姫 ゴールボール 高橋 利恵子 ゴールボール 天摩 由貴 ゴールボール 萩原 紀佳 ゴールボール 園部 優月 5人制サッカー 鳥居 健人 5人制サッカー 永盛 楓人 5人制サッカー 米岡 聡 トライアスロン |
(2)本校卒業生・在校生パラリンピアンの活躍
【競泳】
木村敬一 50m自由形 金メダル(日本新記録)
100mバタフライ 金メダル(パラリンピックレコード)
石浦智美 50m自由形 10位
100m背泳ぎ 9位
混合4×100mフリーリレー 6位
100m自由形 7位
小野智華子 50m自由形 16位
100m背泳ぎ 11位
200m個人メドレー 10位
【柔道】
加藤裕司 73kg級 9位
【陸上競技】
堀越信司 マラソン 7位
【トライアスロン】
米岡聡 11位
【ゴールボール】 6位
安室早姫・高橋利恵子・天摩由貴・萩原紀佳
【ブラインドサッカー】 8位
園部優月・鳥居健人・永盛楓人