筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

校歌のご紹介

 みなさんは、唱歌として、歌い継がれている「故郷」、「もみじ」、「春の小川」、「春が来た」をご存じですか。きっと、誰かが口ずさめば、「知っている」「聞いたことがある」と言うでしょう。
 これらの作曲をされたのが、岡野貞一です。
 岡野貞一は、日本を代表する作曲家であり、本校の校歌も、彼の手によるものです。

 彼は、1878年に鳥取県士族の家で生まれますが、幼少期に実父を亡くし、貧困の中で少年時代を過ごします。そして、鳥取教会で賛美歌や西洋音楽に出会い、キリスト教系の岡山の微陽学院に入学します。その後、1895年に上京し、東京音楽学校(現、東京藝術大学)の予科に入学し、翌年に本科に進みます。その後、1906年に東京音楽学校助教授、1923年に教授(声楽)になり、1932年に退官するまで、音楽教育の後進の育成に尽力しました。また、在任中に、小学校唱歌教科書編纂委員として、上記を含む多くの唱歌を作曲しました。

エール管弦楽団来校時の校歌演奏

  

筑波大学附属視覚特別支援学校 校歌

 明治43年制定
 作詞 尾上八郎
 作曲 岡野貞一

 ひろきせかいの うみやまも
 なずればゆびに あきらけし
 ふかきこころを とくもじも
 さぐればむねに うつりきぬ

 かかるすべなき ときだにも
 おしえとなれる かずのふみ
 あらわしあつめ いまもなお
 あおがるるひと なからずや

 まなびのみちは とおかれど
 よきしのきみの みちびきに
 そのはてはてを きわめまし
 ひらけゆくよに みはあいぬ

2020/5/15