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筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長・澤田晋より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。

学校長の写真

筑波大学附属視覚特別支援学校長 澤田 晋


視覚障害教育の先導的教育・教師教育・国際教育の拠点として

 校長の澤田 晋(すすむ)です。本校のホームページを閲覧くださいまして、本当にありがとうございます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 本校では、体育館前の桜は卒業式に、そして校庭の桜は入学式の頃に満開となります。色とりどりの花が咲き誇る中、59名の新入生を迎えました。幼稚部から高等部専攻科まで、186名の幼児・児童・生徒が学び、寄宿舎を併置する日本で最も大きな盲学校です。盲学校の在籍者が減少している中、186名の在籍者数は、本校に対する大きな期待の表れと考えております。教職員一同は、皆様の期待に応えられるよう、大学や関係機関との連携を深めて視覚障害教育の専門性を高め、幼児・児童・生徒のために全力を尽くしております。

 筑波大学附属学校は、先導的教育拠点、教師教育拠点、国際教育拠点としての役割を果たす使命があります。本校は、135年に亘って我が国の視覚障害教育のセンターとして、この3拠点の役割を果たし、視覚障害教育の専門性豊かな教育を展開してきました。

 1876年(明治9年)に東京府知事により訓盲院の設立の許可を受け、「楽善会訓盲院」として、1880年(明治13年)に授業を開始しました。その後「楽善会訓盲唖院」、「東京盲唖学校」と名称が変更となり、1910年(明治43年)に「東京盲学校」として現在地に移転されました。2010年(平成22年)は日本点字制定120年の記念すべき年となり、東京盲唖学校があった中央区築地の市場橋公園に、「東京盲唖学校発祥の地、日本点字制定の地」の記念碑が建立されています。校門を入ったところに銅像がありますが、当時の東京盲唖学校の石川倉次先生を中心とした、教職員と生徒の皆さんの献身的な努力により日本点字が制定されました。日本点字の制定により、盲学校の教育は飛躍的な発展を遂げることになります。このような先導的役割を果たしてきた伝統を守るだけではなく、常に時代のニーズに応じて変革し、我が国の視覚障害教育のセンターとしての使命を、そして筑波大学附属学校として先導的教育・教師教育・国際教育の拠点としての使命を果たすよう努力を続けています。

 学校公開を、6月17日(水曜日)8:30~12:30に開催します。幼稚部から専攻科まで授業を公開し、各部科に分かれて説明会を実施します。図書館、寄宿舎の説明会もあります。大勢の皆様のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 *本校が紹介されている図書を紹介します。
(1) 「視覚障害教育ブックレット」 視覚障害教育ブックレット編集委員会 ジアース教育新社
(2) 「日本の教育を拓く-筑波大学附属学校の魅力-」 谷川彰英編 晶文社
(3) 「津田仙評伝-もう一つの近代化-」 高崎宗司 草風館



2015/4/14