このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
校長室から
「ちいさな力、大きながんばり!」みんなのうんどうかい

秋空が高く晴れ渡った週末、幼稚部「みんなのうんどうかい」を開催し参加する機会を得ました。朝早くから、3歳児・4歳児・5歳児の子どもたち・ご家族が本校グラウンドに元気いっぱいに集合。その表情からは今日を楽しみにしていた気持ちが伝わってきました。
競技が始まると、子どもたちは練習のとき以上に力を発揮し、障害物走・ダンスのどれをとっても、のびのびとした姿を見せてくれました。直線走では一生懸命にゴールをめざし会場が声援と笑顔に包まれました。

親子競技「かぞくのみんな、手のなる方へ」がとても印象的でした。アイマスクや弱視シュミレーションレンズを付けたご家族の方が走者となり、ゴール地点で子どもが叩く太鼓の音を頼りにゴールを目指すその姿は、どこかワクワクと不安が入り混じったようで、見ているこちらの心も温かくなる瞬間でした。
ゴールしたときの、マスクをぱっと外した瞬間、見えない不安がなくなるとともに、花が咲くような笑顔、ぎゅっと我が子を抱きしめたり、手を握ったりする光景は、家族ならではの信頼とつながりを感じさせるひとこま。会場全体が優しい空気に包まれ、家族にとっても大切な思い出となる時間になったことと思います。

ご家族の皆さまには、日頃から本校の教育活動へのご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。お子さまの頑張りを温かく見守り、応援してくださる存在が、子どもたちの大きな励みとなっています。
これからも、子どもたちの「がんばった!」「できた!」という瞬間を大切にしながら、安心して過ごせる環境づくりに努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年11月27日 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 森田 浩司

