筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。


着任の御挨拶

 本校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 令和5年4月1日、筑波大学附属視覚特別支援学校長として着任いたしました青木隆一(あおき・りゅういち)と申します。

 本校は145年余の歴史を有する伝統がある、我が国唯一の国立大学法人附属 視覚障害特別支援学校です。また、全国の視覚障害教育の先導的役割を果たしており、職責の重さをひしひしと感じているところです。また、慣れ親しんだ千葉県を離れたこともあり、久しぶりに感じる新鮮な気持ちと高揚感が入り混じった心境です。これらの気持ちを大切にしながら職責を果たしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、まずは私のこと知っていただきたいと思い、学校長挨拶の第1号で、簡単に自己紹介をさせていただきます。
 出身は千葉県。九十九里浜に程近い地で生まれ育ちました。いわゆる田舎で子供の頃は田んぼや畑、砂浜が遊び場でした。現在もその地域に住んでいます。中学校時代に「3年B組金八先生」に影響を受けて教職を目指し、念願かなって千葉県の病弱養護学校に採用されたのが私の教職人生のスタートです。慢性疾患や癌疾患等で長期入院を余儀なくされている子供たちへの教育の素晴らしさを感じた10年間でした。そして大きな転機となった千葉盲学校に異動。主に高等部に所属しながら、長期研修制度に応募し歩行訓練士になるための勉強もさせていただきました。ある日先天盲の児童が「青木先生、海も空も青いっていうけど、どう違うの?」と聞いてきましたが、的外れな答えしかできなかったと記憶しています。そのときから、視覚障害教育の奥深さや難しさ、同時に面白さややりがいを強く感じるようになりました。その後学校現場を離れ、千葉県教育委員会と文部科学省とで教育行政に従事し、人事管理から議会や国会対応、コロナ対策まで実に幅広い業務に携わりました。大きなこととして、千葉県特別支援教育推進基本計画や特別支援学校整備計画、さらに特別支援学校学習指導要領の改訂等といった学校教育を下支えする仕事に関われたのは貴重な経験となりました。念願かなって昨年度15年ぶりに視覚障害教育の最前線にもどりました。今年度からその舞台が千葉盲学校から筑波大学附属視覚特別支援学校に移ったというのが、マイヒストリーです。

 そんな私が目指したい学校は、「かい」のある学校です。
 ここで言う「かい」とは、
  幼児児童生徒の「学びがい」
  保護者の「通わせがい」
  教職員の「働きがい」

 この三つを基本として、地域の「応援しがい」や、全国盲学校の「頼りがい」が加わってきます。
 例えば、保護者の「通わせがい」とは、どのようなものでしょうか。我が子が満面の笑顔で「今日も学校が楽しかったよ。明日も学校に行きたい!」と話してくれたとき、毎日学校まで送迎したり、親元離れたりするのは大変だけど、親も頑張ろうという気持ちになるのではないでしょうか。これは、子供の「学びがい」と大きく関連します。教職員の「働きがい」にもつながっていくでしょう。当たり前のことのようですが、これをバランスよく確実に実現するのは容易なことでありません。

 皆さま方にこの「かい」を実感いただけるよう、管理職をはじめとする全ての教職員一人一人が、「何ができるのか」、「何をすべきなのか」を常に意識し考え、未来を担う子どもたちの成長のために、精一杯努めてまいります。
 引き続き、温かい御支援と御協力を賜りますようお願いいたします。

令和5年4月3日
筑波大学附属視覚特別支援学校
校長 青木 隆一

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2023/4/3