筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

卒業後の進路状況について

 本校鍼灸手技療法科の卒業生は国家資格であるあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を取得し、その知識と技術を活かした様々な分野で活躍しています。主な進路としては就職と進学があり、それぞれ以下のような状況です。

就職

 本校では、卒業後の進路として6~7割の生徒が就職や開業を希望します。進路担当と担任を中心に情報提供や面談を重ね、希望する就職や開業をしっかりサポートします。

主な就職先
  • 施術所:あん摩、マッサージ、指圧、はりおよびきゅうを中心とする治療院や、整骨院等に勤務します。患者様への施術を通して地域医療の一翼を担います。
  • 一般企業:企業内の社員に対して施術を行う「ヘルスキーパー」として、その企業に雇用されます。業務内容はあん摩等手技による施術が中心ですが、はりきゅうを取り入れている企業もあります。社員の健康維持・増進および作業能率の向上等を目的としています。
  • 高齢者関連施設:特別養護老人ホームや介護施設等の入所者や通所者に対して、日常生活機能の改善や、機能低下を防止する訓練を行います。また、QOL(生活の質)の向上を目的とした施術サービスを取り入れている施設もあります。
  • 訪問マッサージ事業所:高齢や病気のため在宅ケアが必要な方々に対し、施術者が訪問し医療保険によるマッサージや機能訓練を提供します。人口の高齢化に伴い、高齢者関連施設と共に近年ニーズが高まっています。
  • 医療機関:病院や診療所において,リハビリテーションチームの一員として、主に手技療法や物理療法を行います。
  • 開業:卒業と同時にもしくは卒業後に経験を積み開業している例もあります。施術所を構えて開業する方法の他に、出張施術を専門とする開業も可能です。

進学

 本校は、進学を希望する生徒が多いことも特徴の一つであり、進学へのサポート態勢も充実しています。

主な進学先
  • 筑波大学理療科教員養成施設(2年課程):あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうを指導する教員(以下、理療科教員)を養成する施設です。この課程を修了すると全国の盲学校等で理療科教員として採用される道が開かれます。本校では毎年多くの現役受験者がおり、合格へ向けた指導態勢が整っています。
  • 理学療法科:理学療法士を目指す人のために、本校には理学療法科が設置されています。内部推薦の制度もあり、鍼灸手技療法科を卒業後、理学療法科に進学する生徒もおります。
  • その他大学等:大学や大学院、臨床研修課程等への進学実績があります。

 平成25年度から令和4年度までの進路状況は、Excelデータ:過去10年間の進路状況をダウンロードしてご覧ください。




2024/3/11