日本における凸字以前の盲人用符号文字
- むすび文字
盲生徒小林新吉(新潟県出身)の結んだもので、木綿糸をよって作り、結び目数と距離によって、いろはをあらわしている(「明治23年2月之を結ぶ」とある)。
- 通心玉
明治22年平野知雄により考案されたもの。大小二種のガラス玉を使い、結び目を境として上下二段に置いてその数により文字を表している。
- 折紙文字
四角い紙片の角を折り、その折り方により文字を定めている。フランスでも同様の折紙文字が考案された。
- テープ折紙文字
細長いテープに折り目をつげその折り目の数で各文字をあらわしている。1890(明治23)年に臼田千代吉が、東京盲唖学校で披露し、寄贈したものである。
- 盲者綴字数字運用図
大阪市の盲人山田義幸が、明治初年頃にこの盤を考案、約10年間の実験の後、1個製造して寄付したもの。