筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

キャリア教育に関する高等部普通科での取り組み

 高等部では、卒業後の進路選択に向けて、総合的な学習/探究の時間を利用して、次のような内容でキャリア教育を行っています。 


1年生

内容 ねらい
適性検査の実施および結果のフィードバック ベネッセコーポレーションの適性検査を実施し、職業や学問についての興味や関心を深めるためのきっかけとする。
進路選択に向けて 自分の高等部卒業後の進路選択に向けて、全体像を理解し、意識を高める。
大学 大学とはどのようなところであり、どんな学部・学科があるか等を理解する。(教科選択を視野に入れ、文系・理系についても触れる。)
鍼灸手技療法科・理学療法科 鍼灸手技療法・理学療法とはどのような仕事であるか等を理解する(専攻科の教員による講義)。
選択科目について 2年次の選択科目について説明を受け、自分の進路にあった科目選択を考える。

2年生

内容 ねらい
オープンキャンパス オープンキャンパスの利用の仕方について学習する。
キャンパス体験および事前学習 大学における障害学生に対するサポートについて知見を得る。また、筑波大学人間系障害科学域・障害科学類の協力を得て、授業聴講や図書館見学、学食体験等を行う。
進路と適性 自分の希望する進路先を各自が調べ、発表し合うことにより、自分の適性について考えを深める。
適性検査の実施および結果のフィードバック ベネッセの適コーポレーションの適性検査を実施し、学部や学科についての興味や関心を深めるためのきっかけとする。
大学生活を知る 大学に通う先輩に話を聞き、自分自身の進学・進路に向けた思考を深める。
模擬試験の説明 模擬試験の利用の仕方、データの読み方等について理解する。
選択科目について 3年次の選択科目について説明を受け、自分の進路にあった科目選択を考える。
受験準備 受験に向けて、志望校確定のためのオープンキャンパス、出願手続き、模試試験の受験などにおける留意点を確認する。

3年生

内容 ねらい
受験上の配慮 受験上の配慮申請の内容と手続きについて理解する。
書類・面接等 面接練習・書類作成等(各生徒の進路状況に合わせて、個別で行う。)
職業(卒業生の話) 先輩(本校卒業生)から、どのようにして自分の進路・職業を選択したのか等の経験談を聞き自分の進路を考える。

 高等部普通科卒業生のうち、大学に進学した生徒が受験した形態は、一般型選抜のタイプよりも、総合型選抜や学校推薦型選抜のタイプの方が多い傾向にあります。
 総合型選抜や学校推薦型選抜では、高校時代の活動実績や大学を志望する理由書などの提出が求められ、進学を希望する分野に対する高い学習意欲や主体性などが求められます。また、英検などの英語外部試験の成績も加味されることが増えてきています。
 そのような状況を踏まえ、高等部普通科では、各教科・領域の授業だけではなく、総合的な探究の時間における探究活動、クラブや委員会活動、行事などを通して、一人一人の生徒が幅広い経験のできる機会を大切にしています。さらに、英検を中心に、英語外部試験の活用を勧めています。