筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

Q 通学指導のポイントや許可はどのようにしていますか?



 通学指導は、基本的に放課後、一緒に下校をしながら行っています。ポイントの一つは、必要となる知識や技能が習得されていることです。基本的な白杖操作や諸感覚による手がかりの活用、安全な交通機関の利用、援助依頼などです。そのためにも日々の授業などで、系統的で様々な指導ができるよう留意しています。

 通学ルートの選定も重要なポイントで、安全を最優先にしています。例えば、電車を利用する際は、直通電車の有無や乗り換えの回数、利用駅の構造や混雑度などを考慮します。多少時間がかかってもより安全に移動できるルートを選んで指導しています。最終的なルートの決定については、保護者とも情報を共有して行っています。また、場合によっては、点字ブロックや音響式信号機などの設置を要望したり、緊急時や不測の事態への対応について生徒と確認をしています。

 通学の許可については、小学部ではチェックリストを使用し、担当者の他に保護者や担任が実際の歩行の様子を見て判断しています。中学部と高等部については、指導の内容や評価について保護者に伝え、しばらく見守りによる付き添いをしてもらい、最終的に保護者が判断しています。

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