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白杖を選ぶ際には、長さ、材質、チップ(石突き)の3つの点を考慮します。白杖の長さは、児童生徒の身長、歩く速度、歩幅などによって変わってきますが、みぞおちのすぐ上の骨(胸骨の下の剣状突起)より少し上、もしくは脇の下に白杖をはさんだ際に、脇の位置よりも少し短いぐらいの長さが良いです。材質は、グラスファイバー、木材、軽金属の3種類があり、それぞれ重量や耐久性が異なります。チップは、スタンダード(レギュラー)、ティアドロップ(マシュマロチップ)、パームチップ、ローラーチップなどがあります。例えばスタンダードは、白杖を振った際に軽く、タッチテクニックでの歩行に有効とされていますが、路面の状況によって(地面が粗い場所など)操作しにくいことがあります。ローラーチップは、路面に常時接しながら歩行するスライド法などで有効です。
白杖やチップを選ぶ際には、児童生徒と様々な材質の白杖や他のチップを試してみて、歩行上安全で、本人が一番操作しやすいと感じるものを選択すること、また普段歩行する環境によってチップを選ぶなどといったことが大切になってきます。なお本校では、中学部以上の生徒には折りたたみ杖を勧めています。
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