ほけんだより 7月 令和7年7月1日 筑波大学附属視覚特別支援学校 保健室  すでに厳しい暑さの日が続いていますね。気温が高いときだけではなく、体がまだ暑さに慣れていないときや湿度が高いときは、熱中症になりやすいため注意が必要です。水分補給や帽子の着用、規則正しい生活を送ることを心がけて熱中症を予防しましょう。暑いときは我慢をせず、冷房や扇風機を使うようにしましょう。もうすぐで夏休みです。暑さに負けず頑張りましょう!   熱中症予防にプラス 手のひらの冷却  夏にスポーツをする人は、熱中症予防がとても大切ですね。こまめな水分補給・休憩など予防方法はたくさんありますが、プラスで覚えておいてほしい方法があります。それが手のひらを冷やすこと。手のひらには、AVA血管という体温を調節する働きがある血管が通っています。熱中症は体温が上昇することで起こるため、手のひらを冷やすことで体温の上昇を抑えることができるのです。 手のひらを冷やすときのポイント ・氷水を入れたバケツなどに手のひらを浸すのが最も効果的。難しい場合は、効果は少し落ちますが保冷剤でもOK。 ・運動前と休憩中に3分間ずつなど、こまめに冷やすと予防効果が高まります。 夏休みのうちに治療をすませよう  定期健康診断が終了し、健康診断結果を配布しました。必ず結果を確認し、自分の体や健康について考えるきっかけにしてもらえればと思います。医療機関に受診する必要がある人は、時間を見つけて受診するようにしましょう。受診後は、結果を学校に提出してください。 熱中症に気をつけよう 朝はWBGTをチェック  熱中症リスクが高い日が続きますが、一般的に「午前10時から午後3時は暑いから注意」と言われます。しかし気温だけでなく「暑さ指数(WBGT)」を確認することが重要です。  WBGTは、気温・湿度・輻射熱(直射日光などの熱環境)の3つを考慮した熱中症予防が目的の指標で、摂氏℃で表されますが、気温とは異なります。28℃を超えると熱中症リスクが高まります。特に幼児は大人よりも暑さの影響を受けやすいため、WBGTが高い日は外出を避けると安心。  昔の人は、「太陽の位置」で暑さを予測していましたが、今はデータを活用して、より正確に子供を守れます。WBGTはアプリや天気予報で発表されています。  チェックして危険な日は、外出を控えるなど御活用ください。 暑さに応じた注意事項等     」 危険                                                            「暑さ指数(WBGT)」31℃以上 「乾球温度」35℃ 「注意すべき生活活動の目安」すべての生活活動で起こる危険性 「日常生活における注意事項」高齢者においては安静状態でも発生する危険性が高い。外出はなるべく避け、涼しい部屋に移動する。「熱中症予防指針」運動は原則中止・特別の場合以外は運動を中止する。特に子供の場合は中止する。                                        厳重警戒 「乾球温度」 「暑さ指数(WBGT)」28〜30℃ 「乾球温度」31〜35℃ 「注意すべき生活活動の目安」すべての生活活動で起こる危険性 「日常生活における注意事項」外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 「熱中症予防指針」厳重警戒(激しい運動は中止)熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10〜20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。暑さに弱い人は、運動を軽減または中止。 警戒 「暑さ指数(WBGT)」25〜28℃ 「乾球温度」28〜31℃ 「注意すべき生活活動の目安」中等度以上の生活活動で起こる危険性 「日常生活における注意事項」運動や激しい作業をする際は、定期的に充分に休息する。「熱中症予防指針」警戒(積極的に休憩)熱中症の危険が増すので、積極的に休憩を取り、適宜水分・塩分の補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩を取る。 注意 「暑さ指数(WBGT)」21〜25℃ 「乾球温度」24〜28℃ 「注意すべき生活活動の目安」強い生活活動で起こる危険性 「日常生活における注意事項」一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には注意(積極的に水分補給)「熱中症予防指針」 熱中症による死亡事故が起こる可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。                                              (担当)養護教諭  小菅 貴子・御代 聡美                                                                                                                                   (担当) 養護教諭 小菅 貴子・御代 聡美