ほけんだより11月号 令和4年11月1日 筑波大学附属視覚特別支援学校  朝晩はかなり肌寒くなり、徐々に冬の気配が感じられるようになりました。また、寒さに比例して、木々の葉が赤や黄色に色付き始めてきました。  これから徐々に気温が下がり空気が乾燥してくると、かぜやインフルエンザ、感染性胃腸炎などの感染症が本格的に流行り始めます。新型コロナウイルス感染症の流行もまだまだ続いています。今から寒さに負けない体づくりを意識した生活をしていきましょう。 冬が来る…ひふのトラブルにご用心  日に日に風が冷たくなってきました。思わず体がふるえてしまうこともありますね。  11月12日は「11(いい)・12(ひふ)」で「皮ふの日」です。これから冬にかけて、皮ふについて特に注意して欲しい時季になります。  冬の寒さやかわいた空気は皮ふの大敵です。ひび・あかぎれ・しもやけなどにつながりやすくなります。これらを防ぐには、栄養バランスのよい食事 や十分な睡眠など、生活習慣で体を元気にすることが大きなポイントです。さらに、スキンクリームや手ぶくろを使って皮ふを守ることも効果があります。  なお、もともと皮ふが弱く、「はだあれ」「かゆい」「いたい」などのトラブルが起こりやすい人は、皮ふ科でお医者さんに相談するなど、早めに対処しましょう。 暖房使用時の注意  学校では暖房、家庭でもエアコンやストーブを準備する時季ですね。使用にあたって注意したいポイントをおさらいしておきましょう。 温度・湿度  暖房は室温20℃くらいが目安です(環境省による)。寒い場合は衣服やひざかけなどで調節しましょう。室内の湿度は50%前後にしましょう。 部屋の喚起  締め切った部屋の空気は汚れていきます。感染対策としてもこまめに換気しましょう。 暖房器具の取り扱い  ストーブやコタツ、電気毛布などはやけど・低温やけどに注意しましょう。定期的な掃除や点検も忘れないようにしましょう。    新型コロナ・かぜ・インフルエンザ症状の違いは?  冬に流行するかぜやインフルエンザ、さらに新型コロナウイルス感染症…昨年は世界的にインフルエンザが流行らなかったのですが、今年はオーストラリアといった南半球で流行したため、日 本でも同様に流行する可能性があると言われています。  症状だけでは、新型コロナウイルス感染症なのか、またはかぜなのかインフルエンザなのか、見分けるのはとても難しいです。新型コロナウイルス感染症においては、まったく自覚症状がないと いった場合もあります。熱や風邪のような症状が少しでもあったら、無理をせずお休みをするようにしましょう。  各疾患別の症状について以下にまとめてみました。個人差もあるので目安として参考にしてみてください。 発熱 新型コロナウイルス◎ かぜ〇 インフルエンザ◎ 咳 新型コロナウイルス◎ かぜ〇 インフルエンザ◎ 痰 新型コロナウイルス△ かぜ〇 インフルエンザ〇 息切れ 新型コロナウイルス〇 かぜ× インフルエンザ× 咽頭痛 新型コロナウイルス◎ かぜ〇 インフルエンザ〇 寒気・震え 新型コロナウイルス◎ かぜ△ インフルエンザ〇 鼻水 新型コロナウイルス△ かぜ◎ インフルエンザ〇 筋肉痛・関節痛 新型コロナウイルス◎ かぜ〇 インフルエンザ◎ 頭痛 新型コロナウイルス〇 かぜ△ インフルエンザ◎ 下痢 新型コロナウイルス△ かぜ△ インフルエンザ〇 味覚・嗅覚障害 新型コロナウイルス〇 かぜ× インフルエンザ× ◎よくみられる 〇時々みられる △場合によってみられる ×あまりみられない   基本的な感染予防の仕組みは同じです!  いずれの感染症においても、マスクやうがい、手洗いなどでウイルスや細菌をよせつけないようにする、不要不急の外出を避けて「3密」を作らないようにすることが予防には有効です。何ら かの初期症状が現れた場合は、マスク着用など周りの人にうつさないことを心掛け、症状に変化があったり長く続いたりするようなら、医療機 関や相談窓口に相談しましょう。   (担当)養護教諭  小菅 貴子・大越 美穂