このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
12月の校長室から
急に寒くなり、「冬」を実感する日々を過ごしていましたが、早いもので、本日が終業日となりました。
秋以降は、かなりの行事ラッシュでした。12月2日・3日に寮祭がありました。寮祭実行委員が、「みんなが楽しめるように!」と考えた2日間に渡る盛りだくさんの企画、生徒たちが楽しそうに活動している姿を嬉しく、頼もしく見ていました。2日夜のイベント、有志団体による歌や漫才の発表では、こんなに歌が上手なんだ、懐メロが好きなんだ・・・と普段の生活では伺い知ることができなかった生徒の姿に嬉しい驚きがあったり、発表間に入る実行委員のコメントや寄宿舎CMに納得したり、笑ってしまったりと楽しいひと時を過ごすことができました。3日のイベントは、広げた新聞紙の上に立ち、ジャンケンであいこや負けだったら、半分に折りたたんで、その上に立つ、何回かジャンケンをしていく中で、片足になったり、つま先立ちになったり、それでも頑張り続け・・・、バランスを崩して新聞紙からはみ出したら負け!の「新聞ジャンケン」ゲームや鈴の入った風船を円になって座ったチームの中で、できるだけ長くパスでつないでいく「風船バレー」など、様々に趣向を凝らしたゲームで楽しんでいました。
そして、この寮祭を盛り上げた一つが、食事です。調理員さんたちが、朝から総動員で、特別献立を用意してくださいました。日頃は、家庭を離れて寄宿舎で生活している生徒の皆さんに美味しくバランスの良い食事の提供に努めている栄養教諭、調理員さんたちですが、寮祭では、生徒たちのリクエストを取り入れたボリューム満点のカロリー度外視の食事を提供くださいました。
職業課程である鍼灸手技療法科は、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師、そして、理学療法科は、理学療法士の国家試験の合格を目指して、それぞれ勉学に励んでいますが、日々の授業の中で知識を得ることと同時に、臨床の場も大事にしているところです。
先日、鍼灸手技療法科3年生による臨床研究発表会が行われました。各自、治療室で施術に当たった患者様のアセスメントから治療方針を決め、施術、そして結果と検証等について、発表、質疑応答が行われました。
また、理学療法科3年生は、12月3日に近隣の高齢者の方を対象にした「健康教室」を実施しました。開始前は緊張気味だった生徒たちも、参加いただいた方々と実際に言葉を交わし、体を動かしていく中で、緊張もほぐれてきました。終了時には、参加者からねぎらいや激励の声をかけられ、生徒たちは充実感に溢れた表情をみせていました。
こうした積み重ねによって、一人ひとりの学びが充実し、職業人として育っていくのだと実感しました。
今年も本校の教育活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。いつも温かく見守ってくださいますこと、ご支援いただいておりますことに、心より感謝申し上げます。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
令和4年12月22日
筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 星 祐子