このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
11月の校長室から
敷地内の樹木の葉が鮮やかに色づき、落ち葉を踏む音に秋の深まりと冬の足音を感じる日々です。
今月も先月に続き、各部科で、臨床研究発表会、修学旅行、宿泊学習、幼稚部まつり等が行われています。
寄宿舎では、自治会文化部の生徒たちの発案で、「日替わり温泉 心地湯へいらっしゃい♨」企画が催されました。あまり遠出もできないので、寄宿舎のお風呂を温泉にしよう!といった発想で、別府温泉、熱海温泉、道後温泉など、各地の温泉気分を味わっていました。温泉で身体を温めた後は、割りばしぬいぐるみつかみや箱ボーリングなどのミニゲームも用意されていました。コロナ禍が続く中での生徒たちの豊かな発想には感心しますし、刺激をいただいています。
来月初旬には、寮祭があります。どんな企画が飛び出すのか、楽しみにしています。
本校では、通常の学級や幼稚園等に在籍する視覚に障害のある幼児児童生徒や関わる皆様を対象に、以下のような支援を行っております。
〇視覚障害のある幼児児童生徒への指導・支援
・0歳から就学前までの乳幼児とその保護者を対象とした教育相談
あそびのひろば:2歳児対象
育児学級:0歳から2歳児とその保護者対象
・通級による指導(点字の読み書き、触察、弱視レンズや拡大読書器の使い方等)
・巡回指導
・夏のつどいやウインタースクール等、長期休業中における指導・支援
〇幼稚園、小中学校等の教員への支援
・幼稚園、保育所、小中高等学校等の視覚障害のある幼児児童生徒に関わる教職員からの指導内容・方法、配慮、環境設定等についての相談への対応
〇特別支援教育等に関する相談・情報提供
・視覚障害及び視覚障害の他にも障害を併せ有する幼児児童の子育てや就学についての保護者からの相談対応
・保育所・幼稚園や療育施設等各関係機関の方からの相談対応・情報提供
〇幼稚園、小・中学校等の教員に対する研修協力
・幼稚園、保育所、小中高等学校等の視覚障害のある幼児児童生徒に関わる教職員を対象とした研修
本校のホームページに、新たに、「通常の学級や幼稚園等に在籍している視覚に障害のある幼児児童生徒に関わる皆様へ」、「0歳から就学前までの視覚に障害のある乳幼児に関わる皆様へ」のバナーを設けましたので、こちらも参考にしていただき、何か気になることや相談したい事項等がありましたら、電話、メール等でお問い合わせください。
小・中学校における通常の学級をはじめとした多様な学びの場に在籍するそれぞれの子どもたちが、授業内容が分かり、学習活動に参加している実感・達成感を持ちながら、充実した時間を過ごすことができるよう支援していくことも本校の果たす役割の一つだと考えています。
令和4年11月29日
筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 星 祐子