筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。


9月の校長室から

 さわやかな風にのって、グランドや体育館から幼小学部運動会に向けて取り組んでいる子どもたちの声が聞こえてきます。とても楽しそうに、生き生きと活動している姿も垣間見ることができます。保護者の方々には、昨年度に比べると種目数も増え、日頃の子どもたちの活動の様子をより多く見ていただくことができるのではないかと思っています。
 子どもたちは、「運動会」という行事への取組を通して、運動する、身体を動かす、というだけではなく、日頃の授業の中では学ぶことのできない経験を積み重ねています。いつもとは違う時間割に戸惑いつつも、集団でのギムニックを使った体操や六つ星ソーランなどの練習、そして学年を越えた応援合戦の話し合いなどを通して、挑戦しようとする力、友だちの意見を聞いたり、自分の考えや思いを伝えたりする力、団結する力などが培われてきていることを実感しています。当日は、どのような子どもたちの姿を見ることができるのか、とても楽しみにしています。

 先日、パラリンピック等の国際大会で活躍している卒業生のパラアスリート3名の方を招いて、高等部2年生を対象に体育の授業を行いました。日本代表として、パラリンピックを始めとしたゴールボールの国際大会で活躍している先輩を前に、生徒たちは、当初は緊張した表情でしたが、班ごとに分かれて、アドバイスを受けながら、それぞれ攻撃と守備の練習を行う中で、ボールを強く投げる方法やボールを後ろにそらさないディフェンス方法などについて、質問をしたり、ポイントを聞いたりしながら、距離感が縮まり、授業の最後に設定したパラアスリートとの対戦を希望する生徒が続出しました。そして、教えていただいた回転投げでボールを投げたり、身体をはってボールを止めたりと、わずかの時間に上達した姿を見せていた高等部生たちでした。
 スポーツを通して自己実現をしている先輩アスリートの姿や交流を通して、多くの学びと刺激をいただくことができました。

令和4年9月28日
 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長  星 祐子

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2022/9/28