筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。


4月の校長室から
「新年度のご挨拶」

 本校ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。筑波大学附属視覚特別支援学校長の星祐子と申します。校長として、2年目を迎えました。昨年度同様、本校の教育活動へのご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 暖かな春の日差しと清々しい風に心地よさを感じる中、今年度は、50名の新入生を迎え、全校生徒172名でスタートしました。8日は、「入学の祝い」を全校放送で行ないました。新入生は、入学をお祝いして飾り付けられた各教室から放送に耳を傾けました。

入学をお祝いして飾り付けられた各教室

 本校は、幼稚部、小学部、中学部、高等部、高等部専攻科の学部・学科を設置し、在籍幼児児童生徒の年齢には大きな幅があり、また、中学部以上は全国募集となっているために、海外からの留学生を含め、全国各地から生徒が集っているところに大きな特徴があります。校舎に併設している寄宿舎には、現在、70名以上の生徒が生活をしております。毎朝、寄宿舎での検温等の健康チェックをし、「いってきます!」「いってらっしゃい!」と同敷地の学校に登校しています。

 新年度がスタートし、2週間足らずですが、各1年生のクラスからは、笑い声や楽しそうな声が聴こえてきます。小学部1年生は、学校探検で校長室に来た時に、室の内ドアで副校長室につながっていること、そして副校長室は事務室につながっていることを発見し、校長室から副校長室を通り、事務室へ、事務室から廊下にでて、また校長室に戻り…と探検を通しての発見を楽しんでいました。また、敷地内オリエンテーションをしていた中学部1年生に、学校生活の感想を尋ねると、口々に「とっても楽しいです!」、「毎日、ここの学校に来てよかったなと思っています。」と元気に話してくれました。

 本校は、多くの体験をし、たくましく成長する機会をつくっています。様々なことに興味や疑問を持って考えたり、挑戦したりすること、夢を持つこと、自分の考えをまとめ、それを表現すること、そして、他の人の思いや考えにも耳を傾け、自分と違う考え方もあることを学び、もう一度、自分の考えを整理したり、考えを深めたりすること、こういった様々な経験をしながら、充実した学校生活を送ってほしいと切に願っています。

 一人ひとりの障害や課題も異なりますが、「本校で学んで良かった」と実感していただけるよう、学校として、未来を担う子どもたちの成長のために教職員一同、力を尽くしてまいります。

 本校は、明治13年(西暦1880年)に、楽善会訓盲院として開校以来、約140年間、日本の視覚障害教育の先導的役割を果たしてきた、歴史と伝統のある学校です。そして、歴史と伝統だけではなく、常に時代のニーズに応じて変革し、発展を続ける筑波大学の附属学校として、視覚障害及び視覚の他にも障害を併せ有する子どもたちの教育に関する情報を発信していくことも役割の一つだと思いますので、本ホームページを通して、本校の教育活動の様子、視覚障害教育に関する情報等を発信してまいります。皆様の忌憚のないご意見等をお寄せください。

 保護者の皆様、そして関係機関や地域の皆様を始めとして子どもたちを見守り、支えてくださっている多くの皆様、紙面をお借りしてのご挨拶になりますが、今後とも温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。


令和4年4月19日
 筑波大学附属視覚特別支援学校 校長  星 祐子

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2022/4/19