このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。
9月の校長室から
8月24日(日)から9月5日(日)まで開催された東京2020パラリンピック競技大会においては、競技に出場する本校生徒及び卒業生への力強い応援をいただきまして、ありがとうございました。また、開会式や閉会式における歌唱や演奏等で式の一端を担った在校生や卒業生への温かい称賛もいただきました。緊急事態宣言が出されている中でのパラリンピック開催ということで、心配も多々ありましたが、多くの皆様にお電話やお手紙、メール等で激励をいただきましたことに、心からお礼申し上げます。
8月31日の始業から日々、徹底した感染症対策を行いながら、教育活動を行っていますが、その中で、オンラインの活用も進めています。先日、高等部の数学の授業をのぞいた時には、クラスの半数ほどの生徒がオンラインで授業に参加し、教室において対面で授業を受けている生徒とともに、いつものように発言や質問をしながら、数式に取り組んでいました。また、寄宿舎においても、附属聴覚特別支援学校の寄宿舎生徒との交流をオンラインで行ないました。同じ感覚障害であっても、コミュニケーション手段が異なる生徒たちが、画面越しに、音声、手話、指文字等を使い、よりスムーズな確実な方法を探りながら、充実した交流の時間を過ごしました。
本校では、何より体験する、実際に触ってみる、といったことを大事にした教育を進めてきましたので、画面越しの難しさもありますが、オンラインでの授業や教育活動、取組を進めていく中で、視覚障害教育におけるオンライン活用が財産になればと思っています。
令和3年9月28日
筑波大学附属視覚特別支援学校 校長 星 祐子