筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

教育活動等の紹介

 不定期ではありますが、このページでは、日々の教育活動を中心に、本校主催の研修会報告、卒業生の活躍などを紹介していく予定です。


あマ指師・はり師・きゅう師及び理学療法士の国家試験合格発表

 3月23日には理学療法士国家試験、24日にはあマ指師・はり師・きゅう師国家試験の合格発表がありました。
 本年度の卒業生の結果は、
  理学療法士…全員合格!
  あマ指師・はり師・きゅう師…全員合格!
 という素晴らしい結果でした。
 卒業生の皆さん、合格おめでとうございます。
 これからはプロの治療家として、それぞれの道でご活躍することを願っています。

(2023年3月29日)

専攻科音楽科 卒業式を迎えました!

桜の下で卒業式の写真1

 3月15日 卒業式を迎えました。 体育館前の桜も満開です。
卒業おめでとう!
 1年生も、2年生も、1年間よく頑張りました。音楽の道ははるか遠く、  簡単なことばかりではありませんが、だからこそやりがいがあるのです。
 仲間たちとのアンサンブルは、忘れられない思い出となるとともに、底知れぬ力をもらうことができましたね。また来る春に! 

桜の下で卒業式の写真2 教員演奏会の写真
卒演共演ありがとう! 3/10教員演奏会 高3のみなさんと江村先生 音楽科の先輩。みんな、いい笑顔です

(2023年3月29日)

高等部1年 社会見学

 3月16日、高等部1年生は社会見学に出かけました。
ガイドレールを用いてのボーリング  午前中は田町でボウリングに挑戦です。経験者もいましたが、初めて体験する生徒もいました。ボウリングのピンが見えない生徒は、ガイドレールを使って投げます。左手で投げる方向を確認し、右手は振り子のようにガイドレールと並行に手を振って、エーイ!
 最初はガターを連発する生徒もいましたが、後半はかなりピンに当たるようになりました。弱視生徒の最高点は98点、ガイドレールを使った生徒の最高点は46点でした。最低点は秘密です。始めてボウリングを体験した生徒も、「メッチャ楽しかった!」と話していました。

ベトナム料理のランチ  昼食は上野で、ベトナム料理を食べました。メインは牛筋かココナッツのカレーライス、牛肉か鶏肉入りのフォーから選びます。ジュウスもマンゴ、ココナッツ、イボモモから選ぶことができました。ベトナム料理でよく使われるパクチーもおおむね好評でした。初めてフォーを食べた生徒は「濃厚な味でおいしかった。」と言っていました。

鳥のくちばし、骨格標本  午後は、国立科学博物館で、ご準備いただいた学習プログラムに参加しました。今回学習した内容は、「鳥のくちばし」です。7グループに分かれ、様々な鳥のくちばしを触ったり見たりしながら観察し、なぜこのような形になっているのか、特徴と目的がどう結びついているのかを考えました。生徒は「くちばしもこんなに種類があって奥が深いんだ。」と感心していました。
 その後は館内を自由に見学し、アンモナイトの化石に触ったり、蝉の鳴き声の聞き分けに挑戦したりと貴重な体験をさせていただきました。
 天候にも恵まれ、高1最後の心に残る思い出の1ページとなりました。
(2023年3月28日)

幼稚部の活動(幼稚部まつり 校外保育 音楽会)

【幼稚部まつり】
 11月26日(土)に幼稚部まつりを実施しました。幼稚部まつりは、幼稚部全員で参加する行事です。幼稚部まつりで取り組む活動や、当日活動する場所である体育館に事前に親しんできたので、子供たちはわくわくしながら当日を迎えました。
 今年の幼稚部まつりは、保護者の方と一緒に様々な遊びを体験しました!
 前半はどんぐりチームといちょうチームに分かれ、シーツサーキットとひっぱれ競争というチーム対抗のゲームをしました。チーム対抗戦は、一勝一敗という白熱した結果となりました。
 後半は体育館内にボールプールや巧技台等の遊び場を4か所作り、お家の方と一緒にそれぞれが好きな遊びを存分に楽しみました。今年は附属久里浜特別支援学校さんから、エアートランポリンをお借りしました。大人気のコーナーでたくさんのお友達が跳んだり、走ったり、転げたり、揺れを感じたりと楽しく体を動かし遊びました。
 普段は会えない登校曜日以外のお友達とも一堂に会す機会となり、また、たくさんの保護者の方にもご参加いただけたことで、大賑わいの一日となりました。


【校外保育(上野動物園)】
 2月8日(水)に幼稚部で上野動物園へ校外保育に行ってきました。コロナ禍以降、3年ぶりの実施となりました。
 当日はお父さん・お母さんと一緒に、少し緊張した様子の子どもたちでした。あつまりの中で聞いていた「モルモット」という言葉をよく覚えており、「どんな大きさかな」「鳴き声はするかな、聞いてみたい!」とわくわくした様子も垣間見えました。
 動物園の方が、写真パネルやぬいぐるみで触り方を教えてくださいました。皆のお膝に乗るくらいの大きさでしたね。普段食べているご飯や、うんちも紹介してもらいました。実際にモルモットに触れる場面では、生き物の感触に驚きながらも、その温かさや毛のふわふわ感をしっかりと感じているようでした。とても貴重な体験となりました。
 上野動物園の皆さま、どうもありがとうございました。


【音楽会】
 3月4日(土)に、幼稚部音楽会を実施しました。
 今年度は、3つのグループに分かれ、保育の中で取り組んできた手遊びと合奏を発表しました。当日はお家の方が見に来てくださり、子ども達には緊張した様子も見られましたが、音楽が始まると、いつもの様子を思い出したのか、笑顔を浮かべ楽しく発表することができました。年長さくら組のお友達が司会を担当し、本番では堂々とした司会ぶりを発揮してくれました。


(2023年3月22日)

東京学芸大学附属高校との交歓会

 12月13日(火)高等部1、2年生は東京学芸大学附属高等学校と交歓会を行いました。
 この交歓会は44回目を数える歴史あるものです。毎年、会場を交互にし、長く続いている行事です。
 新型コロナウイルスの影響で、2020年は中止、2021年はオンライン開催、そして今年は本校を会場に久々の対面での開催となりました。
 生徒会の行事実行委員会のメンバーを中心に、学芸大附属高校の生徒さんと事前にオンライン等で打ち合わせや内容の企画を行い、当日を迎えました。
 各校が持ち寄る企画と合同企画と3つのレクレーションを行いました。両校混ぜ合わせて8人くらいずつの班を作り、班ごとで活動しました。
 最初の自己紹介ではお互いに緊張の面持ちもありましたが、徐々に打ち解け、レクレーションは大盛り上がりでした。対面で行うことのよさを生徒たちは大いに感じた交歓会となりました。
 今回、行事実行委員会の生徒たちは企画・準備・運営することで、とても貴重な経験ができました。また参加した生徒たちも他校の生徒と一緒に楽しむことができ、充実した時間を過ごすことができました。


(2023年3月3日)

高等部1年 南極特別授業

 1月28日、筑波大学附属高校と合同で、国立極地研究所と(公財)日本極地研究振興会の主催する南極授業に参加しました。
 附属高校の小松教諭(美術科)は、第64次南極地域観測隊(夏隊)に参加され、昨年の11月に南極へ向かいました。
 本校高等部1年生は、「公共」の授業を使い、2022年9月から附属高校の2年5・6組の生徒と合同で、南極をテーマにした絵本作りに関わっています。小松先生が南極で集めた音を、本校生徒がオノマトペにし、それを元に附属高校の生徒がストーリーと絵をつけて、絵本が完成する予定です。
 1月28日は、附属高校の生徒さんが本校まで迎えに来てくれ、生徒同士で交流をしながら附属高校桐陰会館へ向かいました。
 会場では南極の昭和基地とzoomでつながり、小松先生が昭和基地の施設案内や、様々な地形や生き物の紹介などをしてくれました。附属高校の生徒は、南極とアートを結びつけたクラスごとの企画について発表しました。
 会場には南極の「氷」、「ざくろ石」、「蜂の巣岩」が展示され、本校生徒はそれらをじっくりと触察することができました。特に南極の氷は、紙コップに水とともに入れられると、氷からピチピチと音を立てて泡がはじけます。何万年も前の空気がはじける音に、生徒はとても感銘を受けた様子でした。
 質疑応答の場面では、本校生徒から「南極のウニの味」についての質問が上がり、南極観測隊の調理担当の方が丁寧に答えて下さいました。
 今回、このような貴重な機会をいただき、生徒教員ともども素晴らしい体験ができました。附属高校の小松先生を始め、多くの先生方や観測隊や国立極地研究所の皆様に深く感謝いたします。

 生徒の感想をいくつか紹介します。
「ざくろ石やハチの巣岩が、持ってみると想像していたよりも倍以上に重かったり、氷に水を入れると炭酸のようにパチパチ弾けているのが小さくだけど聞こえたりと、直に触れてみることで南極と言う未知の場所も身近に感じることができた。ラングホブデの海底の映像で、海底に緑や赤っぽいきれいな植物が並んでいて感動したのに、それがほとんど動物だと知ると途端に恐ろしい場所のように見えてきてとても怖くなり、強く印象に残った。」

 「まず数か月にわたる移動が大変そうだなと思いました。自分だったら無限に続く船酔いとエンジン音との戦いに勝てる気がしないです。また、他にも印象に残った言葉があって、小松先生が南極には植物もほとんどなく、地球上とは思えないと仰ったことが頭から離れません。ずっと日本にいる僕にはそんな景色全く想像つかないけれど、そんな南極にいる小松先生たちとこうしてつながれたのは、地球って広いんだなあと、地球って狭いんだなあを同時に感じるような不思議な気持ちになりました。」

 「南極部隊の人々にはそれぞれ全く違った南極への夢や想いがあることが知れて、物理的距離に反して少しだけ親近感が沸いた。それと同時に、やはり考えようもなく異なった環境であり、日本での日常と比べたらフィクションもいいところであることも再度実感した。科学研究が目的とされることが多い南極だが、附属高生が絵本にしている過程を見たことで、そういう芸術的な捉え方で南極を考えるのも意味があると思った。あと南極の氷が解ける音が気持ちよくて眠れそうだった。」

 「南極とお題を結びつけるのがとても難しく大変そうなのに、それをクリアして面白そうな絵本を作っているのがとてもすごいと思った。南極に到着するまでのスライドショーは、小松先生の温かい声のナレーションから臨場感が伝わってきて分かりやすくとても面白かった。南極というと雪や大陸の方にばかり目がいってしまいがちだったが、海底の様子を見てペンギン以外の動物の存在も見て知ることができて嬉しかった。」

「観測隊ブログ(小松先生の記事)」
https://nipr-blog.nipr.ac.jp/jare/20230202post-330.html

「授業風景(国立極地研究所 教員南極派遣プログラムのページ)」
https://www.nipr.ac.jp/antarctic/outreach/teacher64/

(2023年3月2日)

中学部3年 月の観察

 中学部理科では、例年この時期に月の観察を行っています。冬の東京は晴天の日が多く、また、日没時刻が早いため、遅い時間帯まで生徒が学校に居残る必要がなく、観察に適した時期です。日没少し前に、生徒たちは防寒着を着込んで屋上へ向かいました。この日の東京は雪の予報も出ていて今シーズンで一番寒い日でしたが、朝からの曇り空も夕方の観察時間帯には晴れて、きれいな月や夕焼けを観察することができました。
 観察では、まず、7名の生徒が南を向いて一列に並び、月の位置を指差し、南西の空の約30度の高さにあることを確認しました。そして、天体望遠鏡に取り付けたスマホを使って月の姿を画面越しに見て形を確かめました。点字使用の生徒は望遠鏡の鏡筒を触って、鏡筒の向いている方向に月があることや、厚紙で作成した月の形の模型を使って、月の形や光っている部分の向きなどを確認しました。
 その後教室に戻り、月の形に切ったシールを観察記録用紙に貼り、月があった位置をシールで記録しました。
 数日おいて、再度月の観察を行いました。前回の観察時と異なり、月の位置は南南西の空の約50度の高さにありました。そこで、まず、前回と同じように7名の生徒が南を向いて一列に並び、月の位置を指差しました。このとき、前回の月の位置(南西の約30度の高さ)から、今回観察した月の位置(南南西の約50度の高さ)まで手を動かして、月の位置(方位や高度)が変わったことを実感しました。
 この観察方法については、「特別支援学校中学部(視覚障害)点字教科書の編集資料(令和3年4月)」の「4.理科 補足資料(3年)p238-239」にも掲載されています。詳しくはこちらを御覧ください。
 https://www.mext.go.jp/content/20210601-mext_tokubetu01-000015473_8.pdf
 後日、理科の授業の中で、月の満ち欠けについてさらに学習を進める予定です。

厚紙で作成した月の形の模型を使って確認している様子
観察した月
(望遠鏡で見た像のため上下左右が反転)
2日後に観察した月
(望遠鏡で見た像のため上下左右が反転)
月の観察記録用紙 屋上からの夕景

(2023年1月30日)

小学部低学年もちつき

 小学部1・2年生は12月6日にもちつきをしました。
 事前学習では近隣のお店で買い物をしたり、道具を触ったり、もちつきの歌を歌ったりしました。
 当日はもち米を、そのまま、水に浸した状態、蒸した状態、ついた状態のそれぞれを触ったりにおいを感じたりして観察しました。もちつきでは、最初は重い杵に慣れない様子でしたが、繰り返していくうちに上手にもちをつくことができるようになりました。
 もちが出来上がったら、鏡もちづくりをしました。べたべたしたもちを頑張って平たい丸を二個作って、オリジナルの鏡もちができました。試食用のもちは栄養教諭の協力のもと感染症対策をした上で、あんこ、きなこ、海苔しょうゆの味で食べました。 五感を活用してもちつきを楽しむことができました。

餅つき体験 もち米の粒が残っているかな 鏡餅づくり

(2023年1月27日)

小学部高学年 伝統文化・芸能体験授業

 11月16日に小学部4・5・6年生は、能楽協会から3名の講師に来ていただき、伝統文化・芸能体験授業を行いました。
 はじめに狂言の説明があり、その後、演目で使用する装束や小道具の触察をしました。触察後は講師の狂言師による実演を鑑賞しました。演目は6年生の国語の教科書にも出てくる「柿山伏」です。体育館の隅々まで通る声や笑い声の響き、実演の振動などを肌で感じることができました。山伏が木から落ちた時には声を上げて笑う児童もいました。最後に、狂言で行われるカマエやすり足、そして泣きや笑いを体験しました。演目での様子を思い出しながら真剣に体を動かしたり、声を出したりしていました。
 日本の伝統文化に触れ、教科書で得た知識が触察や鑑賞、そして体験を通して、より深い学びへとつながる良い経験となりました。

衣装を触って確認 実演の様子

(2023年1月27日)

高等部3年 金融教育の取り組み

 12月12日、MUSビジネスサービス株式会社から講師をお迎えし、高等部3年生10名の政治・経済の授業で「金融・株式の基本~今後の資産形成を考える~」と題する2時間の出前授業を実施していただきました。
 MUSビジネスサービス株式会社は本校から徒歩5分程度ととても近くにある企業です。主な業務は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口座開設や各種の事務手続きだそうで、500名ほどの社員の方が勤務されているとのことです。2020年度に地域に対するCSR活動として、本校との関わりの中で何かできることはないかというご相談をいただき、生徒に対する現場感覚の出前授業をおねがいしたところ、快く承諾いただき、2021年度から続いている取り組みです。
 講師の方々や窓口をしてくださった方々とは事前にオンライン会議システムで打合せをおこない、当日の2週間前には授業の様子を見学していただきました。昨年度の打合せでは、視覚に障害のある生徒たちにどのようにして資料を提供すればよいか、説明の際に気を付けることはないかなど、講師の方からの率直なご質問があり、盲学校の教員がいつも気を付けていることをご説明しました。今年度は、お互いの理解も深まっており、スムーズに打ち合わせが進みました。
 授業見学の際には、生徒たちの個人的な夢や金融にどのくらい興味があるかを聞いてみたいという講師の方からの希望があり、授業に出席していた生徒がそれぞれの夢を語りました。
 当日は、「世界で最初の株は、16世紀のヨーロッパで生まれました。さて当時の株は、何のためにつくられたのでしょうか?」というクイズから始まり、「金融への関心を深める」、「投資の重要性を理解する」、「株式の仕組みを理解する」、「金融・証券会社の業務や社会的役割を理解する」等を目標にお話をしていただきました。
 特に、資産運用をするには、必ずリスクとリターンがあるということ。リスクを抑える方法などを、講師の方の具体的な経験を踏まえてお話していただいたところに、生徒は深く関心を持ったようでした。また、生徒たちが事前に考えていた質問に対しても丁寧に答えてくださいました。

 以下は生徒たちの感想の一部です。
・この授業を通して、資産運用のメリットや、証券会社について理解することができた。人生の中のどの場面でお金が必要か、貯金の方法などについて、ある程度は学んだことがあった。ただ、投資は難しいイメージがあり、リスクもあるため、興味はあったものの、本気で考えたことがなかった。この授業で、投資をする際のリスク分散の方法や、安全な株の選び方、小額からでも始められることを学べたため、投資に対するハードルが下がった。そのため、経済の勉強の一環としても、将来投資をしてみたいとおもった。また、証券会社はノルマなどが厳しいイメージがあったが、改善されてきていることを知ることができた。いままで、社会的な重要性を知ることもなかったが、金融の分野において、重要な存在であることが分かった。今回の授業で学んだことを活かし、自分のこれからの資産形成について考えていきたい。

・お金は私たちの生活には欠かせないものであるということに加え、日本は効果的な資本形成が行われていないという問題もあると学び、今後は少しでも関心を持ち、まずは日本の金融の動きをしっかり理解することも意識するようにしたいと思いました。  また、投資や株式、金などの売買を通じて設けるというのは非常に夢のある話のように思いますが、より良いリターンにはそれに比例して大きなリスクも伴ってくるということを、高校時代に学ぶことができたこともよかったと思いました。

 昨年度同様に、企業の方から実践に基づく経済の動きや株についてのお話を聞くことは、生徒にとって大変刺激的な機会となりました。金融や資産運用について、前向きに取り組もうとする意識が芽生えた授業でした。

授業風景

(2023年1月24日)

音楽科 いよいよ芸術の秋!

 9月10日(土)1年生は、高等部3年の声楽専攻の2人と一緒に、サントリーホールで開かれた世界的なメゾソプラノ歌手 ヴェッセリーナ・カサロヴァさんのリサイタルへ出かけました。夏休み中から、演奏予定の曲目について調べたり、それらを発表しあったりして、当日はお天気にも恵まれ、最高の気分で出かけました。高等部の熊沢先生も引率に加わって下さりました。ホールの豪華さ・響きの素晴らしさも相まって、1曲1曲を体中からあふれ出す心からの言葉として歌われるカサロヴァさんの演奏に、腰が抜けるような感動を覚えました。「すごかったねえ~」と興奮を抑えきれないまま帰路に着きました。
 10月6日(木)音楽科の最大の行事、定期演奏会が南大塚ホールで開かれました。2年ぶりの外のホールでの演奏会で、それぞれのソロ演奏や自作曲の作品発表と全員での和太鼓アンサンブルを披露しました。日頃の勉強・努力の成果を存分に発表できた晴れやかな顔が並んでいます。
 12月15日(木)小学部でのクリスマスコンサートに専攻科生3人で参加して、楽しいひと時を過ごしました。お写真がなくて残念ですが、モーツァルトの「魔笛」から「なんてきれいな音だろう」ほかを歌ったり、お手製のマラカスを使って楽しいひと時を過ごしました。熊沢先生の音楽福祉概論の授業の一環として、計画・準備・練習を積み上げて頑張りました。次はもっともっと楽しく、ね。(小野山)

サントリーホール 定期演奏会

(2022年12月21日)

中学部冬のレクリエーション行事

 12月19日(月)の午後、生徒たちが「冬レク」と呼んで毎年楽しみにしているレクリエーション行事を、本校中学部エリアの4教室を使用して行いました。
 文化委員の生徒たちが綿密に準備した「ボウリング」「ビンゴゲーム」「ぱちぱちリレー」「クイズ」に1年生~3年生31人全員が参加し、大いに盛り上がりました。
 1年生から文化委員を続けている上級生たちはこれまでの経験を生かし、見通しを持って準備や当日の運営を行えました。

いろんな球 ボーリング パチパチリレー

(2022年12月20日)

中学部行事「朗読会」

 12月16日に中学部で朗読会を行いました。
 話芸写さんに来校していただき、今年度は3年ぶりの対面実施を行うことができまし た。
 中学生は初めて生での語りを聞いて、「すごくびっくりしたし、お話もおもしろかっ た」「臨場感がオンラインとは全然違った」など、プロの語りを通しての声の力に非 常に驚き楽しんだ様子でした。

生徒の様子 話芸写さんへのお礼 語りの様子

(2022年12月19日)

本校中学部と他の筑波附属学校2校が一つになって交流会を開催しました!

 12月8日木曜日、同じ筑波大の附属中学校と附属駒場中学校、本校中学部の3校の生徒の110名が集まり、オンライン(Zoom)で1時間という短い時間でしたが、交流会を開催しました。
 この日に向けて、3つの学校の生徒同士が意見を出し合いながら、6月から準備を進めてきました。
 本番のタイムスケジュールやゲームのルール作りなど、企画の段階から各校の実行委員が力を出し合いながら、当日を迎えました。
 当日は、グループに分かれ、言葉を使って参加者全員が楽しめるように工夫したゲームで楽しく盛り上がりました。
 予定通りクイズが進まないといったトラブルはありましたが、3つの学校の生徒が一体となって作り上げた経験は貴重な経験になりました。

交流会の様子 交流会の様子

(2022年12月16日)

「第13回一緒に読もう!新聞コンクール」東京都で特別賞!

 高等部では2021年度より、地歴公民科の授業の中で、一般社団法人日本新聞協会主催の「一緒に読もう!新聞コンクール」に応募しています(2022年度は第13回)。
 今年度は1年生全員の17名が、新聞記事を選んだ理由と、家族や友人の意見、自分の意見や提言を書いて応募しました。東京都での選考の結果、高等学校の部で1年生の小松愛陽(こまつ まひる)さんが、特別賞を受賞しました。
 また、高等部としても東京都優秀学校賞を受賞しました。小松さんが選んだのは、朝日新聞の「障害者の『情報格差』解消へ 国や自治体に責務明記 新法成立」という記事で、最後は「今私達障害者ができることは、法律ではなく健常者の意識を変えることが必要だ。そのためには、受け身でいてはいけない。障害側がSNS上や学校、地域イベントなどの身近な所で同世代の健常者と障害者が関わる機会を作ることが一番の近道だ」という言葉で締め括られています。

(2022年12月14日)

中学部3年生 職場体験

 12月2日(金曜日)に、中学部3年の8名が職場体験に行きました。株式会社アメディア、株式会社講談社、社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会に受け入れていただきました。
 当日は少し緊張した面持ちで出発しましたが、お話をうかがったり、お仕事の一部を体験させていただいたりするうちに、夢中になって取り組んだり、積極的に質問したりするようになりました。
 金曜日午後の2時間という短い時間ではありましたが、充実した体験になりました。体験した内容は、後日クラスで発表し合いました。
 中学3年間を通して少しずつ学んできた「職業」。働く現場を実際に訪れることで、イメージがより具体的になりました。
 丁寧にご準備いただき、温かく迎え入れてくださった訪問先の方々に深く感謝申し上げます。

東京ヘレン・ケラー協会校正体験 講談社編集者の方のお話
アメディア機器の操作体験

(2022年12月14日)

高等部2年 修学旅行 ~広島県 制覇の旅!!~

 11月20日(日)から3泊4日の日程で、広島・呉・宮島へ修学旅行に行ってきました。昨年の11月から1年間、修学旅行の企画に生徒たち自身で取り組んできました。コロナが収束していれば沖縄へ、収束していない場合は沖縄以外の場所へ、という2本立てで企画を始めました。沖縄以外のコースは東北、北陸、東海、関西、近畿の5つのブロックに分かれてプレゼンテーションを行い、広島に決定しました。沖縄と広島、それぞれ修学旅行委員が中心となり、予算8万5千円の中で交通機関、宿泊場所、体験内容を考えました。そして7月にコロナの状況も鑑み、広島・呉・宮島に行くことが決まりました。運良く、全国旅行支援の適用となり、広島の地域クーポンももらえるお得な修学旅行となりました。
  目標 ①戦争と 平和について 考えよ
     ②広島の 伝統産業 学ぼうぜ
     ③今だけは 全て忘れて 楽しもう
 「百聞は一触にしかず」コロナ禍にもかかわらず、見学先では多くの貴重な資料を触らせていただき、より深い学びとなりました。日頃、学校や家庭ではできない体験を通して、仲間と共に学ぶことの楽しさを実感している生徒たちの姿、たくさんの笑顔が見ることができました。関係の皆様、多大なるご配慮をいただき本当にありがとうございました。

【生徒のお礼状から抜粋】
・原爆ドームの模型や熱で変形したガラス瓶、歪につながった釘などに直接触れることで原爆の凶悪さを知ることができました。原爆と聞くと放射能のことが最初に浮かんできますが、高温、高圧を生み出す過程で放射能を伴うのであって、爆弾そのもの全てを消し去る強大な破壊力というのも知っておかなければならないと感じました。
・本川小学校平和資料館の中は薄暗く、壁はボロボロで足場も悪いような状態で、少し中に入っただけで目の不自由な私たちでも当時の建物の雰囲気を感じ取ることができました。爆風によって壊れてしまった壁やガラスのない窓枠、熱によって溶けた金属やガラスなどが混ざり合って固まってしまった物など様々な資料に実際に触れたことで、戦争の恐ろしさ、悲惨さを再認識しました。
・袋町小学校平和資料館の被爆した壁や書き残された伝言。それを現在になって探る人々の思いが映像を通して感じられ、平和の尊さを意識すると共に、今を生きる私たちに何ができるのかを考えさせられました。
・初めての広島風お好み焼きで、中華麺のパリパリとした食感とたくさんの具材が印象に残りました。ヘラを使って食べられなかったことと、大盛りを頼むのを忘れてしまったのが心残りです。お店を貸し切りにしてくださり、ありがとうございました。
・入船山記念館では特に鎮守府司令長官官舎が印象に残っています。和洋折衷の形式の建物があることの発見にもなりました。それぞれの室内は一つ一つ造りが繊細で、昆虫や植物など季節を表す物が鮮やかに描かれている金唐紙が使われている壁は芸術性があり、室内に季節を感じるデザインがなされ、面白いと思いました。また、家族との生活の場、仕事の場と分けて用いられていたりするなど、建物の全体から呉の歴史や文化を味わうことができました。
・10分の1戦艦大和を触って見学するといった企画を用意してくださり、本当にありがとうございました。大和のスクリューの形や船底の部分などがよくわかりました。他にも零戦や回天など特攻に関する物が展示されていて、第2次世界大戦で何が起こっていたかということが肌で感じられる場所でした。
・宮島の過去と現在を深く学べるよう丁寧に説明してくださり、また貴重な資料を触らせてくださり本当にありがとうございました。皆様のおかげで宮島の歴史や文化・自然に親しみを持つことができ、『また宮島に行きたい』と思うきっかけとなりました。
・はじめは杓子作り体験、次に宮島彫り体験をさせていただきました。宮島彫り体験では彫刻刀を使用するということで少し不安な気持ちもありました。丁寧に指導していただき、紅葉を彫るという季節感あふれる作品を完成させることができ嬉しく思っています。

広島平和記念資料館 広島お好み焼き
呉 てつのくじら館 宮島歴史民俗資料館

(2022年12月14日)

読書会

 11月7日(月)にTBSのアナウンサーの長峰さん、水野さん、柴田さんをお迎えし、3年ぶりに対面での小学部読書会を行いました。読書会は今年で16回目となり、児童がとても楽しみにしている行事です。今回は「だいじょうぶ だいじょうぶ」「地球をほる」「オニのサラリーマン」の朗読のほか、ニュースや天気予報を聞かせていただいたり、みんなで早口ことばに挑戦したりしました。とても楽しい時間でした。最後に、お礼の気持ちを込めて児童が手作りしたカレンダーをプレゼントしました。


読書会1 読書会2

(2022年12月14日)

小学部低学年移動教室

 小学部1・2年生は11月17日から一泊二日でBumb東京スポーツ文化館へ移動教室に行ってきました。
 一日目はまず学校からスクールバスに乗ってBumbに到着し、記念撮影をしました。昼食後はマルチスタジオでボール遊びをしたり、夢の島公園で散歩やどんぐり拾いや鬼ごっこをしたりして過ごしました。その後、宿泊する部屋に移動してBumbで購入したおやつを食べたり、荷物整理をしたりしました。夕食後は大きなお風呂に友達と一緒に入りました。部屋では布団敷きやシーツ掛けもしました。
 二日目は朝起きて着替え、洗顔をし、布団やシーツを片づけました。朝食後は全員で集まって「まとめの会」をし、一人ずつ感想を発表しました。帰りもスクールバスに乗って学校に戻りました。
 家庭から離れて過ごした移動教室では、友達や教員と楽しく関わり、自分のことは自分で取り組もうとする姿が随所に見られました。


おしいれ遊び お買い物 どんぐり拾い

(2022年12月14日)

高等部1年 秋学校

 10月21日から23日までの3日間、高等部1年生が秋学校で埼玉県の長瀞に行ってきました。
 初日は、バスの中でレクを楽しみながら、お昼前に長瀞に到着。感染対策に留意しつつ、秩父料理を堪能した後、埼玉県立自然の博物館で、石や岩について学びました。学芸員の方が準備してくださった様々な種類の石を触りながら、お気に入りの石を見つけたり、実際に川原に行き、岩畳の上を歩いたりと秩父の深い石と岩の歴史について教室とは違った雰囲気で学習することができました。生徒たちも、「いろんな種類があるのは知っていたけど、こんなに違うのには驚いた。」「それぞれの石の違いを体験できて楽しかった。」などと声をあげていました。
 夜は体育館でカラオケやミニ運動会のようなレクを楽しみ、1日目を終えました。

 2日目の午前は、野外炊事です。5班に分かれ、カレーライス作りに挑戦です。炊事係の指示の下、野菜を切ったり、火をおこしたり、飯盒でご飯を炊いたりと普段経験しない方法でカレーライスを作りました。その結果、本当においしいカレーができ、少しも残すことなくおいしくいただくことができました。生徒からも「おいしかった! 今まではあまり火の近くに行かせてもらえなかったが、初めて火おこしを体験できた。」という感想が出ていました。
 午後は、芝生広場でレクリエーションを楽しみました。2班に分かれ、全員が目隠しをした状態で、長い紐を使って正三角形や正方形を作るゲームをしました。これが大いに盛り上がり、チームワークの大切さを再確認するゲームにもなったように感じました。
 夜のキャンプファイヤーでも、係の劇の点火式から始まり、ゲームでもみんな必死になっていました。特にサイコロを振ってお題を決め、1分間トークを行ったのですが、勝負はいかに1分間に近づけてスピーチを終えるかというものでした。お互いのことをよりよく知るだけでなく、時間間隔を競うというゲームで、秩父の静かな夜に大きな歓声が響き渡っていました。ある生徒は、「みんなで火を囲み、あそこまで盛り上がったのは信じられないくらい」と話していました。

 3日目は、午前中に埼玉県立川の博物館を訪れました。館内で、鉄砲関の再現を見たり、シアターで川下りを体感したり、水車の模型を触ったり、荒川のジオラマを見学したりとあっという間の2時間半を過ごしました。「川のすごさを知りました。川が上流から下流までどう流れているのか、どういう魚や動植物が生息しているのかも知れて勉強になった。」と話す生徒もいました。
 その後、昼食にヒレカツ定食を食べたのですが、ほとんどの生徒がご飯かキャベツか豚汁のお代わりをするなど、食欲旺盛な一面も見られました。帰りのバスの中では事前にレク係が録音していたラジオ風の音声番組を聞きながら帰途につきました。

 6月からロングホームルームの時間を使って準備し、時に喧々諤々の議論をしながら作り上げてきた秋学校でしたが、高校1年生の忘れられない思い出のひとつとなりました。

石の観察 岩畳の観察
炊事 キャンプファイヤー

(2022年11月30日)

幼稚部 芋掘り遠足

 10月21日(金)に幼稚部で芋ほり遠足に行ってきました。とても良いお天気の中、今年も板橋区の農園さんにお邪魔しお家の人と一緒にお芋掘りを体験しました。
 お芋の畑は、いつも遊んでいる砂場の感触とは少し違う様子でした。表面は乾いて少し硬かったですが、掘っていくとひんやりと湿った土が出てきました。「お芋あった!」と土の中のお芋を発見しても、引っ張ってもなかなか抜けず、そのお芋を掘り出すまでに皆苦労していました。でも、お父さん・お母さんと力を合わせて、大きな大きなお芋を手に取ることができました。なかには自分の顔と同じくらいの大きさのお芋を掘ったお友達もいました。
 自分で掘ったお芋は、また一段と美味しく感じたことと思います。皆でたくさんお芋を掘り、楽しい遠足となりました。

土の中のサツマイモ みんなで芋掘り
土の中のさつまいも みんなで芋掘り

(2022年11月18日)

小学部 「芋ほり・焼き芋遠足」に行きました!

 10月28日(金)、小学部1~3年生の児童18名は、埼玉県坂戸市にある筑波大学附属坂戸高等学校に「芋ほり・焼き芋遠足」に出かけました。子どもたちは、この日に向けて、「遠足の歌」を歌ったり、校地内の畑で実ったさつま芋を掘ったりするなど、事前の学習に取り組み、期待感を高めてきました。
 当日は、坂戸高等学校の生徒さんと一緒にさつま芋掘りに挑戦しました。子どもたちはさつま芋のつるを触り、その先にある土を手で懸命に掘ってさつま芋を探していました。土の感触や温度、さつま芋の形や硬さなど、手から伝わる様々な感触を味わいながら、たくさんのさつま芋を収穫しました。子どもたちは、「さつま芋、いっぱい取れたよ!」、「すごく重いよ。持てるかな?」など、実感のこもった言葉で感想を語っていました。
 また、焼き芋体験では、本物のたき火の熱さを体全体で感じ、緊張したような表情を浮かべていました。友達や教員と一緒に少しずつたき火に近づき、においをかいだり、薪が燃える音を聴いたりしました。「私、初めて焼き芋する。たき火、怖いけど、頑張る!」と言い、思い切ってたき火にさつま芋を投げ込んでいる子もいました。
 焼きたてのさつま芋を口に入れ、「あ、たき火のにおいがする!」などと自分の発見をうれしそうに教えてくれた子どもたち。本物の体験を通して、様々なことを感じ、考え、学んだ一日となりました。

芋掘りの様子 芋掘りの様子
芋掘りの様子 芋掘りの様子

(2022年11月8日)

中学部文化祭
文化祭テーマ「皆が一体となって、笑顔で楽しくカラフルに!」

 10月29日(土)に、中学部の文化祭が開催されました。今年のテーマは「皆が一体となって、笑顔で楽しくカラフルに!」であることから、体育館の壁面を7色の紙製の花で彩りました。コロナ禍での文化祭は今年で3年目となり、過去2年間と同様、3学年それぞれの朗読劇と、文化祭実行委員によるレク企画の2本立ての構成でした。
 朗読劇は各学年とも工夫を凝らし、台本から配役、劇の進行まで、クラスで意見を出し合って作り上げました。観客を前に生徒はやや緊張しながらも、いざ劇が始まればのびのびと発表することができました。生徒たちは、他の学年から刺激を受けながら、楽しく劇を鑑賞していました。文化祭実行委員のレク企画は、学年縦割りの4班で勝敗を競う形式でした。委員が内容に工夫を凝らしたイントロクイズと学校クイズを、多くの生徒が楽しんでいました。
 今年度は、コロナ以降で初めて保護者も会場に呼ぶことができ、お子さんの劇と作品発表会の作品を鑑賞していただくこともできました。来年度以降も、感染症対策に留意しながら、生徒が話し合いをもとに工夫して作り上げていく文化祭がますます充実するよう、実行委員と知恵を出し合って臨みます。

文化祭委員による説明 中学部1年発表

(2022年11月2日)

寄宿舎 附属聴覚特別支援学校とのオンライン交流

 9月22日に、筑波大学附属聴覚特別支援学校寄宿舎と第3回オンライン交流会を行いました。
 盲学校生徒6名と聾学校生徒4名での交流をいたしました。パブリックビューイングという形での参加者は、盲学校5名・聾学校9名でした。合計24名の交流となりました。
 寄宿舎○×クイズで、チャットを使って全員がクイズに参加。クイズ後は、詳しい説明をするという形でお互いの寄宿舎について発表し合いました。

オンライン室内の様子1 オンライン室内の様子2
オンライン集合写真1 オンライン集合写真2

(2022年10月24日)

寄宿舎 高等部2年テーブルマナーの講習練習会

 10月5日と12日に、高等部2年生のテーブルマナー講習練習会を実施しました。
 感染対策の関係で、飲食を伴う行事内容が変更になりました。例年であれば、実際に食材を切って食べる練習をしておりました。昨年度からは、粘土を使ってフォークナイフの練習を行う形に変更して行っています。

フォークとナイフを用いて 両手でカトラリーの確認

(2022年10月24日)

幼稚部 年長組お楽しみ会

 9月8日(木)、年長組のお楽しみ会を実施しました。
 スクールバスでお歌を聞きながら葛西臨海公園に行きました。午前中は、水族園でカニ、ヤドカリ、ヒトデ、ナマコ、ウニに触りました。施設の方の話をよく聞いて優しく触ったり、手のひらで生き物が動く様子に驚いたりしながら、海の生き物を感じることができました。午後はわくわく広場という公園で様々な遊具に乗り、たくさん体を動かして楽しみました。
 いつもと違う場所で、ドキドキわくわくしながら楽しい時間を過ごすことができました。

ヒトデを触る ヒトデを触る わくわく広場の遊具で遊ぶ

(2022年10月20日)

音楽科定期演奏会

 10月6日(木)、南大塚地域文化創造館南大塚ホールにて、音楽科の第43回定期演奏会が開催されました。
 当日はあいにくの雨となってしまいましたが、校長先生・副校長先生をはじめ、中学部・高等部普通科・専攻科の生徒の皆さんも観客席で盛り上げてくれました。
 定期演奏会は音楽科としての最大の行事で、演奏会に向けて演奏の準備をするだけでなく、プログラムの作成などの事前の準備も生徒達が仕事を分担して行います。今年度は出演者が多かったこともあり、一人一人の演奏時間は短くなってしまいましたが、日頃の練習の成果を聴いていただける良い機会となりました。また、最後の演目である和太鼓アンサンブルでは、力強い演奏を披露する事が出来ました。
 コロナ禍ということもあり様々な制約がある中での演奏会でしたが、来年度は、更にパワーアップした演奏を外部の方々にも是非聴いていただきたいと思っています。

和太鼓の演奏会場の様子

(2022年10月17日)

拡大文字と点字でニュース時事能力検定を受験

 9月3日土曜日の午前に、本校を会場として、「第58回ニュース時事能力検定」を実施し、高等部の生徒6名が受験をしました。この試験は「日本ニュース時事能力検定協会」が運営しており、新聞やテレビのニュース報道を読み解き、活用する力(時事力)を養い、認定する検定です。これまで視覚に障害のある受験生に対しては、試験問題の単純拡大、または監督者の読み上げによる受験しか認められていませんでした。

 しかし、長年に渡り、本校の生徒が受験してきたこともあり、交渉の結果今回初めて、読みやすいフォントのサイズや書体でわかりやすいレイアウトにした拡大文字の冊子と、点字冊子での受験が可能となりました。

 当日は高1から高3までの生徒(拡大文字2名、点字4名)がそれぞれ3級または準2級を受験しました。今回準2級を点字受験し、過去に3級を読み上げで受験したことのある生徒は、「点字で読めると何度も必要な部分を自分で読み返すことができてよかった」と述べていました。今後もこのような配慮が継続することを願っています。

 【追加 10月24日】毎日新聞で、このことが取り上げられました。
  ニュース時事能力検定試験 問題冊子の点字化、初実施
(2022年9月29日)

中学部 作品発表会

 中学部では、9月9日に趣味・興味を活かした分野で創作する作品・意見や考えをレポートにまとめて発表する「作品発表会」をZoomで実施しました。
 昨今様々な教科書で取り上げられるSDGSや、1学期の授業の中の体験から興味がわいて更に自分で実験をして結果を作品としてまとめたもの、夏休中30日間という長い時間かけて取り組んだものなど、様々な作品が集まりました。
 生徒の普段の興味関心や、夏休みの取り組みや生活ががとても感じられた発表会でした。

教室展示の様子(1年)教室展示の様子(1~2年)
教室展示の様子(2~3年)Zoomでの作品発表会鑑賞の様子

(2022年9月15日)

グローバルカフェ2022を開催しました

 「将来、留学したい」「異文化に関心がある」「海外で生活する方法を知りたい」「国際的に活動する先輩の話を聞きたい」と希望する生徒を対象に、中学部・高等部国際教育推進委員会は夏休みを利用し、本校卒業生で海外に留学経験のある方や海外で実際に働いている方4人からお話を伺う企画「グローバルカフェ2022」を開催しました。(2022年8月2日、4日にオンラインで実施)講演いただいた4名の卒業生及びテーマは以下の通りです。

〇カフェ1 道原佳歩氏(2013年度高等部卒) ~カナダの大学でソーシャルワークを学んでいる方~
 テーマ 「生きやすい場所で生きる~カナダで見つけた多様なキャンパスライフの形~」

〇カフェ2 松岡琴乃氏(2016年度高等部卒) ~ドイツの大学でドイツ語や心理学を学んだ方~
 テーマ 「外国語から得るものー現代ドイツのさまざまな壁をこえてー」

〇カフェ3 堀内佳美氏(2002年度高等部卒) ~アメリカ、タイ、インドでの留学経験があり、現在タイでNGOを立ち上げて活躍している方~
 テーマ 「白杖とおしゃべり:世界中で使える盲人のサバイバル極意」

〇カフェ4 片岡亮太氏(2002年度高等部卒) ~アメリカの大学で社会福祉を学び、現在和太鼓奏者として活躍している方~
 テーマ 「ニューヨーク珍道中~学んだり悩んだり結婚したり~」

 卒業生4名の留学に対する熱意や行動力、またぶつかった壁にどう向き合って解決してきたのかなど、大変参考になるお話があり、参加した生徒たちは卒業生から多くの刺激を得られたようです。
 日本と海外の価値観の違いを知る、海外の映像や音を聞いてオンラインで異文化体験をするなど、とても有意義な時間を過ごせた等の感想がありました。

カフェ1 Zoomオンラインの様子 カフェ2 Zoomオンラインの様子
カフェ1 カナダでのキャンパスライフを知るカフェ2 コロナ禍でのドイツ留学が人生を変える
カフェ3 Zoomオンラインの様子 カフェ4 Zoomオンラインの様子
カフェ3 タイの民族衣装を着ての講演(異文化体験)カフェ4 留学とは知らない自分を知る旅
参加者一覧Zoomオンライン
グローバルカフェ 全体集合写真

(2022年9月5日)

小学部 なかよしタイム

 6月15日(水)、全学年の児童が集まって「なかよしタイム」を行いました。
 3~6年生が班活動の中で考えたゲームやクイズを、1・2年生の児童と一緒に楽しみました。今回は「100を誰が言うか」ゲームや、「先生当てクイズ」「図書室3択クイズ」などをし、大いに盛り上がりました。

体育館でゲームをしている様子

(2022年8月22日)

小学部 修学旅行

 6年生は6月2日(木)~3日(金)に修学旅行で日光に行ってきました。1日目は日光江戸村へ行き、町娘や町人の着物を着て、せんべい焼きや弓矢打ち、忍者修行、屋形船乗船など、様々な体験学習をしてきました。 2日目は足尾銅山へ行き、トロッコで坑内に入り、水が滴る暗い坑道をガイドの放送を聞きながら歩いてきました。多くのことを学び、楽しい2日間を過ごしてきました。

足尾銅山の坑内渡良瀬川の河原

(2022年8月22日)

中学部 夏季学校

 中学部では、「31人が互いに協力し、メリハリを持ち、仲良く笑顔で楽しめる夏季学校を、心に残る思い出にしよう!」の全体目標のもと、7月15日(金)・16日(土)の1泊2日で埼玉県秩父郡長瀞町にて2年ぶりの泊を伴う夏季学校を実施しました。
 初日は、日本地質学発祥の地といわれている「岩畳」を訪れ、珍しい地形の岩の違いを実際に見たり、触ったりしながら学習していきました。
 岩畳を見ながら昼食をとった後は、宿泊・活動先である埼玉県立長瀞げんきプラザへ移動。施設到着後は雨が降り始め、夜の活動は体育館にてキャンドルサービスとなりましたが、レクリエーションや班ごとの出し物などを披露し合いながら、皆で夏季学校の夜を楽しみました。
 2日目は野外炊事。カレーライス作りを各班で実施しました。火を起こしたり、飯ごうでご飯を炊くなど、生徒たちにとって初めての体験が多かったようですが、どの班も力を合わせて作ったカレーライスは大成功。「美味しい!美味しい!」と言いながら、大盛のカレーライスをほぼ全員が平らげていました。
 コロナ禍での夏季学校となりましたが、万全な感染対策のもと無事に終了でき、生徒一人ひとりの心に残る思い出ができました。

岩畳を触察する様子キャンドルを囲んでレクリエーション
野外炊事の様子おいしいカレーライスが作れました。

(2022年7月22日)

専攻科音楽科 1学期の活動紹介

 4月に2名の新入生を迎え、専攻科音楽科は、1,2年合わせて3名となりました。
 
 4月21日(木)には今年度最初の校外学習として学校の近くにございますトッパンホールで開かれました ランチタイム・コンサートへ出かけました。
 高等部の岩城先生、熊沢先生にも引率に加わっていただき、三原未紗子さんの演奏でブラームス作曲ピアノ・ソナタ第3番を鑑賞しました。
 
 4月29日(金)にはやはり校外学習で、池袋の東京芸術劇場大ホールで開かれました新交響楽団の定期演奏会に行きました。
 本格的な音楽ホールでのオーケストラの生演奏の大迫力に感動もひとしおの連休前の一日でした。
 
 写真は5月10日(火)の遠足の様子です。
 副担任の岩城先生と総勢5名で浅草寺~スカイツリーへ行きました。
 ものすごくいいお天気で、元気よく歩きました。焼けました!
 学校に戻って万歩計を見ましたところ、何と2万歩を超えていました!! いい顔が並んでいます。(小野山)

遠足の写真(浅草寺) 遠足の写真(スカイツリー1) 遠足の写真(スカイツリー2)

(2022年7月21日)

高等部3年生が作家のガイドで彫刻鑑賞

 4月22日金曜日の午後、公益社団法人日本彫刻会が上野にある東京都美術館で開催している「第51回日彫展」に高等部3年生が出かけました。昨年は薄いビニールの手袋を着けて触察しましたが、今年度はコロナの感染状況も改善していたため、希望者は手袋を使わずに、必要に応じて手の消毒をしながら鑑賞をしました。広いギャラリーで、作家1名に生徒2名を1グループとし、丁寧な説明を受けながら、たくさんの彫刻に触れ、彫刻に秘められている作家の思い、素材の違い、様々に表現されている形を十分に味わうことができました。アートスタディルームでは、彫刻の作り方や表現することの意味、視覚障碍者の美術館へのアクセスの課題等について話を聞くことができました。

 以下は生徒の感想の一部です。
・ねこをだっこしている子どものほっぺたのぷっくら感が小さい子そのものであり、「小さい子供である」というのがダイレクトに伝わってきた。彫刻なのに愛おしく思えたまた、ねこもとてもリアルで、女の子と目が合っているところも繊細ですごく面白かった。
・この作品は、フクロウたちの会話が聞こえてくるようだった。その会話には、喜怒哀楽があるのだろうとも想像できる、まるで人間のように。 そして、敢えて樹脂の強度を強くするためのガラス繊維を出しているのが、どこか温かみを感じた。
・私は他人が作った作品を鑑賞する方法に、「触る」という選択肢があることを初めて知った。小学生の時に彫刻を鑑賞する機会はあったものの、全ての作品において「触っちゃ駄目だよ」と言われていたからだ。それは壊してしまうリスクを考えると当たり前のことだと思う。なので今回触ることを許された上で鑑賞できることにとても驚き、感動した。
・こうしてみると、彫刻は絶対に見るだけでなく触らないと面白さは十分に伝わらないような気がした。これは私自身に視覚障害があるからではなく、健常者の方にもオススメしたい。作品の手触りの違いや細部へのこだわり、そういった点を多くの人が知らないのだと思うと寂しくも思える。正直私はあまり彫刻には興味が持てなかったのだが、今回沢山の作品を時間をかけて細かいところまで触ることができて、彫刻の本当の面白さ、奥深さなどがどんどん伝わってきてすごく刺激的な時間だった。なのでこのような「触れる彫刻展」がもっと身近なものになっていってほしい。

作品触察場面1 作品触察場面2 作品触察場面3

(2022年7月20日)

高等部第2学年 総合的な探究の時間「キャンパス体験」

 7月15日(金)の午前中に、高2総合的な探究の時間「キャンパス体験」がオンラインで開催されました。
 高2生徒は4班に分かれ、それぞれの教室から筑波大学とオンラインでつながりました。筑波大学の先生方、学生の皆様の御協力の下、
 (1)模擬講義の受講体験
 (2)視覚障害学生・ピアチューター学生の講話
 (3)入学前相談の心構え等
についての講話がありました。また、最後には班ごとにグループディスカッションを行い、話し合いをもとに発表もしました。

(1)の受講体験では、墨字使用生徒は、教室に設置したスクリーンにプロジェクターから映し出されるスライド資料をそれぞれの視覚補助具を用いて見る体験を行いました。スクリーンを単眼鏡やタブレット端末で拡大して見る生徒もいれば、スライドが印刷された配布資料を手元で見て内容を確認する生徒もいました。点字使用生徒は、講義を聞いて点字情報端末や点字盤を用いて熱心にメモを取る姿が印象的でした。

プロジェクター画面を単眼鏡で確認 点字情報端末等でノートテイク

(2)の視覚障害学生・ピアチューター学生の講話では、実際の大学生活をイメージしながら興味深く耳を傾け、時間の許す限り質問に答えてもらいました。筑波大学では同年代の学生がサポートをしてくれることや、障害がある学生もサポートする側に回ることができるという話に刺激を受けたようでした。

オンライン上で視覚障害学生・ピアチューターの講話

(3)の入学前相談の心構え等についての講話では、合理的配慮というのは、ラクに学べることを目指すものではなく、多くの学生にとって同じ条件で学びやすい環境をつくることを目指していることについてお話しいただきました。そのためには、自身の障害について他者に分かりやすく伝えられるようになることが大切であり、自分に必要な配慮について自ら申し出る姿勢が基本であることを学びました。
 最後のグループディスカッションや発表では、キャンパス体験を通して分かったこと、疑問に思ったことを、班ごとに共有しました。「合理的配慮のお願いでは、自分から依頼することが大事」「そのためには、自分自身の障害の状況を正確にわかりやすく説明できることが大切」と発表していて、学びの大きいキャンパス体験となったことが分かりました。
 筑波大学人間系障害科学域小林秀之先生、宮内久絵先生、DAC(ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリア)センター末吉彩香先生、鶴井孝大先生、視覚障害学生・ピアチューター学生の3名の皆様、ありがとうございました。
(2022年7月19日)

幼稚部 校外保育

 5月20日(金)、お天気に恵まれ快晴の中、幼稚部校外保育を実施しました。
 北区にある飛鳥山公園に行ってきました。ブランコや大きなお山のすべり台で体を動かしたり、展示してある電車やSL機関車に乗ったりと、お家の人と一緒に元気いっぱい遊ぶことができました。
 登校曜日以外のお友達にも会うことができ、楽しい一日となりました。

飛鳥山公園でシートを敷いて

(2022年7月4日)

小学部オリエンテーリング

 5月25日(水曜)に小学部オリエンテーリングを行いました。
 小学部全員を1グループ3~4人の縦割り班に分けて、校内8か所を順番に巡って、一人ひとりのお題に答えていきました。お題はそれぞれの好きなことや授業で学習したことなどから出題され、友達の好きなことや得意なこと、新たな一面を知りながら親睦を深めました。

全員が説明を聞いている場面7番目の場所でにっこり撮影

(2022年6月23日)

日彫展・触れる鑑賞教室 小学部5,6年生

 4月28日午後、小学部5・6年生がスクールバスを利用して上野の東京都美術館で行われている第51回日彫展鑑賞教室に出かけました。小学部では、日本彫刻会が長年開催している触れる彫刻鑑賞教室への参加にむけ2年前より計画を進めてきましたが、コロナ禍により実施を見合わせ、今年度初めて行うことができました。
 美術館の駐車場には鑑賞教室のためにお集まりいただいた日彫会会員の皆様や関係者の方々がスクールバスの到着を出迎えてくださいました。美術館内のアートスタディールームへ移動し、自己紹介や共に鑑賞してくださるペアの方へのご挨拶、彫刻についてのお話を聴いた後、展示ギャラリーに向かいました。
 「美術館に来たのは今日がはじめて!!」という児童がほとんどで、ゴールデンウイーク中の来館者で賑わう館内の様子を感じながら、約90分間触れる彫刻鑑賞を行いました。
 児童にはマンツーマンで彫刻家の方々が付き添ってくださり、作品に触れながら対話を通した鑑賞の時間を過ごしました。
 制作方法について専門的な立場から説明を受けている児童、木・石・乾漆・ブロンズといった様々な素材があることに興味を持っている児童、作品のテーマに関心を示す児童、表現の仕方の違いや表現の自由などを感じながら作品を味わう児童など。子どもたちはいきいきとした表情で彫刻鑑賞を楽しんでいました。
 鑑賞会後、参加した児童は彫刻鑑賞に関わってくださった方々へ感想文や手紙を通して感謝の気持ちを伝えました。6年生が点字で書いた手紙の一部をご紹介します。

 日彫展のとき、一つ一つ作品を丁寧に説明してくださりありがとうございました。鑑賞会が終わった後、お母さんと少し見て帰りました。
 私が一番心に残った作品は、『カラス天狗』と『へのへのもへじ』です。私は『カラス天狗』のくちばしとボンボンが好きです。
 『へのへのもへじ』は上と下にある花が好きです。
 来年も見に行きたいです。
鑑賞の様子
鑑賞の様子

(2022年6月9日)

高等部1年 遠足

 5月20日(金)、高等部1年生17名が皇居に遠足に出かけました。
 事前学習として、前の週に日本史担当の先生に「皇居Q and A」という資料を準備していただき、皇居に関する基礎知識を説明していただきました。また、皇居外周については、立体コピーの地図を用意していただき、それぞれの門の位置関係や周辺の重要な施設などについて触りながら学習しました。
 いよいよ当日。午前中は皇居外周を1周します。まずは桜田門で石垣や門をしっかり触ってから出発しました。途中、いくつかの門の説明を聞きながら、お昼前に全員が無事に皇居前広場に到着。楠木正成像の前で模型を触りながら、楠木正成についてもしっかり勉強しました。その後、さわやかな晴天の下、みんなでおいしいかつサンドを食べました。  午後は皇居内の参観ツアーです。宮内庁の職員の方の説明を聞きながら普段は入れないような場所を散策しました。
 1日で歩いた距離は7キロ強とたくさん歩きましたが、天候にも恵まれ、充実した1日となりました。生徒からは、「よくテレビで見る広場が学校のグラウンドよりずっと広くて驚いた。」や「石垣が高くそびえたっていたが、石の積み方や形で年代が分かって面白かった。」という感想が出ていました。

楠木正成像の前で集合写真楠木正成像説明
桜田門石垣触察皇居 殿舎前で

(2022年5月27日)

中学部の部活動が新入生を迎えてスタート!(運動系編)

 毎週火曜日と木曜日の7時間目は、中学部生徒の部活動の時間です。
 現在、運動系としては、フロアバレーボール部、卓球部、陸上競技部の3つの部があります。新入生が入学してから約1か月が過ぎ、部活見学、仮入部を経て、5月19日の木曜日は、1年生を迎えての最初の練習でした。

1.フロアバレーボール部(バレー部)
 新入生が7名加わり、今年度のバレー部は部員が16名と中学部の部活の中で部員が最も多くなりました。
 1年生はルールの基礎を教えてもらい、早速練習に加わりました。
 学年を超えて、心を一つに部員全員一丸となってプレイするチームを作っていってほしいです。さあ、大会でのチームの勝利に向かってアターック!

2.卓球部(STT部)
 STTとは、サウンドテーブルテニスの略で、音の鳴るボールを転がし、打ち合う競技です。
 初回の練習では、3年生が1年生に卓球台を実際に触ってもらいコートの大きさを確かめてもらったり、サーブの打ち方などルールの基礎を教えていました。
 先輩から後輩へと上達するためのノウハウを伝えていってほしいです。大会での1勝目指してスマーッシュ!

3.陸上競技部(陸上部)
 陸上部は、1年生が加わり、5名の部員全員でグランドでドリルなどの基礎練習をしました。
 一人ひとり、それぞれに掲げる目標は違いますが、一緒に練習することを通じて、部員全員が力を伸ばしていってほしいです。大会で記録の更新を目指し、みんなでダーッシュ!

バレー部:壁に向かってボールを打つ練習卓球部:2つの台に分かれて基礎練習
陸上部:グラウンドで基礎練習の腰入れ歩行

(2022年5月23日)

中学部の部活動が新入生を迎えてスタート!(文科系編)

 毎週火曜日と木曜日の7時間目は、中学部生徒の部活動の時間です。
 新入生が入学してから約1か月が過ぎ、部活見学、仮入部を経て、今週から1年生が加わり今年度の部活動がスタートしました。現在、文科系の部活動には、囲碁研究部、鉄道研究部の二つがあります。火曜日は、文科系の活動日です。
 初回の活動では、それぞれの部活ごとに先輩たちが考えた企画で1年生を迎えていました。

1.鉄道研究部
 鉄道研究部では、メンバー全員が鉄道のどこが好きなのかを中心に自己紹介をしました。
 音好き、乗るのが好きなど、それぞれの鉄道への思いをみんなで共有しました。そして、新入生に先輩たちが準備したクイズを出して鉄道に親しんでもらいました。今年も鉄道好きなメンバーがそろい、楽しい鉄研の旅がスタートしました。さあ、出発シンコー!

2.囲碁研究部
 囲碁研究部では、先輩が1年生に基礎のルールから視覚障害者用に作られた碁盤を使って、一人一人に丁寧に指導していました。
 初めての1年生は、石の置き方から練習をし、少し経験のある人は、対局をし、どんどん厳しい場所に打っていました。碁盤の外では仲良く、でも、対局する時はみんな真剣でした。お互い仲間同士で教えあいながら、自分を成長させていくことでしょう。1年生も先輩に負けずどんどん打って碁ー(ゴー)!
(次回運動系編につづく)

囲碁 1年生に囲碁のルールを教えています鉄道研究 クイズの答えを1年生が真剣に考えています

(2022年5月19日)

中学部3年 修学旅行

 昨年の秋ごろから生徒とともに計画を進めてきた、京都への修学旅行に行ってきました。
 1日目は、嵐山でトロッコに乗ったり、舟下りをしたり、渡月橋周辺を散策したりしながら新緑の京都を満喫しました。2日目は、二条城へ行ってきました。事前に地図で全体像を学習して、当日は音声ガイドを聞きながら、歴史に思いを馳せる時間となりました。午後は、国立近代美術館で、建築をテーマとしたワークショップを体験し、夜は青蓮院門跡で法話と抹茶とお琴の演奏を聴きました。最終日は、におい袋作り体験をして、古都京都の貴族の生活と伝統工芸に触れる時間となりました。
 おかげさまで天候にも恵まれ、おばんざいやお豆腐など京都らしい食事も楽しみ、五感で感じる京都の旅をたっぷり味わえたのではないかと思います。友人たちと過ごした時間は、中学校生活の中でも思い出に残る3日間になることでしょう。

トロッコ列車からの保津川嵯峨野の竹林
京都国立近代美術館青蓮院門跡での琴の演奏

(2022年5月16日)

中学部 新入生歓迎遠足

 4月22日(金)、皇居周辺で新入生歓迎遠足を実施しました。
 麹町駅から千鳥ヶ淵公園、桜田門を経由して有楽町駅までの約3.5kmを、1~3学年の生徒混成の3つのグループに分かれて歩きました。生徒たちは、学校周辺とは異なる新緑とお堀近くの雰囲気を感じ、少し汗をかきながら歩きました。途中の桜田門周辺では、大きく高さのある桜田門や石垣に触れたり、砂利道を歩いたりする経験をしました。
 学年別の活動が多い日常の学習場面では、会話の機会が少ない生徒同士の会話ややり取りのきっかけになり、グループの中で先輩が後輩を気遣う様子の見られた遠足でした。
 中学部では、この経験を生かして、今後実施する夏季学校などで、それぞれの生徒が力を発揮できるようにつなげていきます。

桜田門での新入生集合写真新緑を感じながら三宅坂を歩く

(2022年4月27日)

中学部3年 3月実施の修学旅行

 令和4年3月10日(木)~11日(金)に中学部修学旅行を実施しました。春に予定していた栃木県への修学旅行はコロナ渦のために延期になり、昨年度に引き続いて、小田原・箱根方面へ行きました。
 1日目は、芦ノ湖畔の和モダン風カフェで地元の野菜・お肉を使った昼食をとり、箱根関所の見学、寄木細工の秘密箱作り体験をしました。からくり秘密箱を組み立て、寄木細工を貼りつけた後に磨きあげる作業には、どの生徒も集中して取り組みました。
 翌日は箱根登山鉄道の乗車体験です。箱根湯本駅(標高96m)から強羅駅(標高541m)まで、登山鉄道は急勾配を登るために3か所でスイッチバックを行います。運転手と車掌がホームを走って入れ替わる光景を眺めたり、ゴトゴトと登っていく様子を身体で感じたり、走行音を聞いたり録音したりと、生徒それぞれのスタイルで乗車時間を過ごしました。
 午後は、小田原市内でかまぼこ・ちくわの手作り体験をし、魚肉を叩いて練って成型する工程作業は難しそうでしたが、自分で作った焼きたてのちくわを味わうこともでき、おもしろかったようです。
 「怪我をせず 体験通し 新発見」という目標の通り、元気に参加することができ、卒業前に笑顔の思い出ができました。

寄木細工のからくり秘密箱作り体験箱根登山鉄道乗車体験

(2022年4月22日)

中学部1年 3月実施の社会見学

 中1は国会議事堂(参議院)の見学と、日比谷公園散策に行ってきました。昼食は農林水産省の中にある手しごとやで、それぞれが注文したものを食べました。生徒の一番人気はまぐろ漬け丼でした。
 国会では、建物全体の構造と、本会議場の傍聴席に座って本会議場全体の雰囲気を感じ、椅子の狭さは、当時の日本人の体形に合わせて作られたものだという説明を聞いて、驚いていました。これから学習する公民分野の理解に役立てようと、参議院の衛視の方たちの説明を熱心に聞いていました。
 この日は天気も良く、暖かな陽気だったので日比谷公園まで散歩しました。久しぶりの全員での外出で楽しんだようです。

国会議事堂前集合写真日比谷公園集合写真

(2022年4月20日)

中学部2年 3月実施の社会見学

 終業の前日、社会見学で浅草に行ってきました。
 江戸切子の製作体験をやってみたいということで、みんなで挑戦することにしました。江戸切子は円盤上の刃にガラスを押し当てて模様をつけていきます。これはなかなか難しく、思い通りの模様にたどり着くには長い時間がかかるということを実感しつつも、思い思いの模様にチャレンジしていました。
 隅田川の向こうにスカイツリーを眺めながらお昼ご飯をいただき、午後は浅草寺・仲見世を散策して浅草土産を買って楽しい1日を過ごしました。

江戸切子グラス スカイツリーを背景に記念撮影
江戸切子制作体験

(2022年4月20日)

小学部 6年生 修学旅行

 3月7日~8日に箱根・小田原方面に修学旅行に行ってきました。
 1日目は箱根旧街道の石畳を歩き、東海道最大の難所である箱根八里の峠越えの歴史を学びました。その後、江戸時代、諸大名が休んだとされる甘酒茶屋で休憩しながら、当時の大変さを語り合いました。江戸時代、旅人のお土産として広まった寄木細工。からくり美術館では、いろいろな作品に触らせていただいたり、秘密箱を自分で組み立てる体験をしました。箱根ジオミュージアムでは、箱根の地形模型、火山岩や火山灰、芦ノ湖の逆さ杉等触察させていただきながら、箱根火山について学習しました。
 2日目はかまぼこ博物館で、ちくわとかまぼこを作りました。自分で作った焼きたてのちくわはとても美味しかったようです。
 今年度も日程を短縮しての実施となりましたが、小学部の思い出に残る、楽しい修学旅行でした。

歩いて峠越え寄木細工を手に取って
火山岩を触って確認ちくわ・かまぼこづくり

(2022年4月12日)


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