筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

日本における凸字以前の盲人用符号文字




  1. むすび文字

     盲生徒小林新吉(新潟県出身)の結んだもので、木綿糸をよって作り、結ぴ目数と距離によって、いろはをあらわしている。(「明治23年2月之を結ぷ」とある)吉田孫右門(石川県)が紙よりで結んだもので結びと結ぴ目の数でいろはをあらわしている。
  2. 通心玉

     明治22年平野知雄により考案されたもの。大小二種のガラス玉を結び目を境として上下二段におき、その数により文字を探り知るのであるが読解には極めて困難である。(点字最初の考案者バルビエの方法と相通ずるものがある)

  3. 折紙文字

     四角い紙片の角を折り、その折り方により文字を定めている。フランセ・ラナ(1631~l687)も折紙文字を考案した。

  4. テープ折紙文字

     細長いテープに折目をつげその折り目の数で各文字をあらわしている。明治23年臼田千代吉が、東京盲唖学校で披露、寄贈したものである。

  5. 盲者綴字数字運用図

     大阪市の盲八山田義幸が、明治初年この盤を考案、約10年間実験ののち一個製造して寄付したもの。


2007/04/09