筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

給食実施の概要

 本校では、自校方式(委託調理)で、寄宿舎内の食堂に併設される形の厨房で調理し、
寄宿舎の食事(年間約300日、一日3食)、幼稚部小学部中学部の学校給食(年間約180食、昼のみ)を提供しています。
楽しい食事を通して、幼児児童生徒の心身の健康増進を図りながら、望ましい食生活の基礎をつくることを目標としています。

《献立の特色》

 → 実際の提供献立(例)は、こちらをご覧ください。

 献立は、安心安全でバランスの良い食事を目標に栄養教諭が立てています。
主食(米飯を主とする)、主菜、副菜、汁、乳製品を使用したデザートの5皿献立を基本の形にしています。
食材から季節を感じることができるよう、旬の食材や行事食などを多く取り入れています。
和洋中の料理の他、全国各地から集まっている生徒に地元の料理を教えてもらったり、留学生にお国料理を教えてもらったりしながら、様々な食経験を積むことができるよう工夫しています。
一匹丸ごとの魚を食べる、ゆで卵を剥いて食べるなどの取り組みも繰り返し行っています。
ご飯は左前、汁物は右前、主菜は右奥で和食の時にはお皿の手前に付け合せ、洋食では付け合せは奥になど、盛り付けや配膳のルール、料理の彩りなどにも気を配っています。
食器は、強化磁器を使用しています。落として割れてしまうことも多いですが、食器の取り扱い方や、手で感じる重さ、口当たりなども感じ、学んでほしいと考えています。

《食事の時間と場所》

 食事は、寄宿舎内にある食堂で食べます。
幼稚部、小学部は、3時間目が終わった11時45分から12時20分、中学部以上は12時~13時(4時間目終了は12時20分)の間に食べています。
一人分ずつトレーに盛り付けた状態で提供されますので、比較的ゆったりと余裕をもって食事をすることができています。

食堂

《栄養量の目安》

 最も対象人数の多い中高生男女の摂取栄養量の平均値(エネルギー:2,200kcal / 1日)を標準(中盛)に、幼児食、児童食、体格や運動量を考慮して選択できる大盛、中盛、小盛を設定しています。
その他栄養素についても、「日本人の栄養摂取基準」に準じて設定しています。



《アレルギー等への対応について》

 食物アレルギーに関しては、幼児児童生徒の主治医、養護教諭等と連携を取りながら、可能な限り、除去・代替食対応を行っています。厨房設備の関係で、アレルギー食専用調理施設は設置いたしておりません。可不可含め、個別状況に応じて対応しています。
留学生を多く受け入れている関係で、宗教上の理由による除去・代替食対応も可能な限り行っています。



《食育の考え方》

 食事は、生きるための栄養素を摂取するだけのものではなく、楽しみであり、豊かなコミュニケーションのツールでもあると考えています。
人は一生に約8万回(一日3食で80年生きると仮定)の食事をします。人生で8万回、「美味しいな。楽しいな。幸せだな。」と感じながら食事をすることができれば、人生は、より豊かに楽しく幸せなものになるのではないでしょうか。
そのために、好き嫌いなくどんな食べ物もおいしいと感じられる味わう力や、生涯にわたり健康に生きていくための食べ物の選び方、一緒に食事をする相手に不快感を与えない食事のマナー、食事を会話の一端にできる知識など身に付けてもらいたい力がたくさんあります。毎日の給食を通して、幼児児童生徒に身に付けてもらいたいと考えています。



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2014/07/04