筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

「拡大教科書の作成方法」 社会

【レイアウト】

 通常用いられている社会科の教科書は、本文・地図・グラフ・表・写真・絵・吹き出し等、様々なパーツを組み合わせてレイアウトされています。また、これらのパーツの組み合わせ方については、論理的な法則性よりもページ毎の紙面のサイズに合わせた割付が優先されています。しかし、弱視児は、一度にページ全体を見渡すことが困難なことが多いため、論理的で法則性のあるレイアウトをすることと検索性を高める工夫が必要となります。
 具体的には、各単元の本文は必ず左ページの上から列べる、各ページのパーツのリストを作成しページのどこに配置されているか示すといった工夫が必要と思われます。

【グラフ】

 通常の教科書では、地図の上に円グラフがあったり、塗り分けされた帯グラフに数字が書かれていたりすることがあります。このような場合、地図と円グラフの境界が認識しにくかったり、色のコントラストが不明瞭になります。そのような時には、グラフと地図を分けて示したり、グラフを表に書き改めたりすることで、内容の理解がし安くなります。

2008/02/27