筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

 このページでは筑波大学附属視覚特別支援学校長・柿澤敏文より、このWebをご覧になった方へご挨拶申し上げます。

学校長の写真

筑波大学附属視覚特別支援学校  学校長 柿澤 敏文


活気にあふれる学校で、実りの秋を迎えます。

 今年の夏休みは7月の猛暑と8月の多雨冷夏という極端な気候でしたが、幼児児童生徒一人ひとりがそうした夏休みを楽しみ、たくさんの思い出を作り、いま、学校での生活に戻ってきました。校舎は、新たな希望と期待を満面に浮かべた子供たちの活気で満ちています。
 9月16日から10月8日まで3週間余りにわたり、トビタテ!留学JAPANに選抜された高等部2年生4名がチェコ留学を実施します。10月5日には音楽科定期演奏会、10月7日に幼小学部運動会、10月27日・28日は文化祭、そして、陸上や卓球、フロアバレーボール、ゴールボールなど様々なスポーツ大会への参加が続きます。実りの秋にふさわしく、幼児児童生徒たちのますます大きな活躍が期待されます。大勢の皆様のご支援・ご参加をよろしくお願い申し上げます。

 さて、私事となりますが、9月20日から24日まで台湾を訪問する機会を持ちました。筑波大学大学院人間総合科学研究科障害科学専攻博士前期課程学生2名を引率しての台北知的障害特別支援学校(台北視覚障害特別支援学校に隣接しています)、台北市立文林小学校(障害のある児童を対象とした特別支援学級が併設されています)の見学と、国立台北教育大学ならびに国立台南大学の視覚障害教育担当スタッフとの国際交流・情報交換、そして講演会を行いました。特に、台南大学では、台湾における視覚障害教育のインクルーシブ教育創立50周年記念祝賀国際学会に参加し、日本の視覚障害教育の現状について報告を行いました。日本の視覚障害教育が盲学校を主体として発展してきたのに対し、台湾の視覚障害教育は、通常の学校に在籍する視覚障害児童生徒が巡回指導を受ける形で、50年前から発展を遂げています。学会ではそのほか、アメリカ・アリゾナ大学教授のDr. Jane ErinによるFunctional Vision Assessmentの講演やアメリカの視覚障害教育の現状報告のほか、巡回指導・点字指導に関するシンポジウムやポスター発表などが行われました。今回の訪問で得た知識や情報を、本校の教育に役立てていく所存でおります。

 どうぞ、これからも筑波大学附属視覚特別支援学校をよろしくお願いいたします。


台北市立文林小学校校長との記念写真

国立台北教育大学における講演風景

台南大学における50周年記念行事

台南大学における講演(Q&A)風景

台南大学校門前でErin教授とLin教授との記念写真

※ご紹介した教育機関等のURLは以下のとおりです。

台北知的障害特別支援学校
http://www.tpmr.tp.edu.tw/releaseRedirect.do?unitID=183&pageID=3037
台湾における視覚障害教育のインクルーシブ教育創立50周年記念祝賀国際学会
http://www.cna.com.tw/postwrite/Detail/220770.aspx#.WdG4_bpuKUl
アメリカ・アリゾナ大学教授のDr. Jane Erin
https://www.coe.arizona.edu/content/erin-jane-n


2017/10/03